シェディング臭を測ってみた㉘:手のひらからも拡がる!?メガネに残る“見えない痕跡”
先日、メガネを新調しに、某有名メガネチェーン店を訪れました。広々とした店内は一見空気の流れも良く、清潔で快適そうに見えたのですが、店に入った瞬間、私の五感がピクリと反応したのです。
「あ、これは……」
シェディング臭に敏感な方なら分かっていただけると思います。空気に紛れて漂う、あの独特の気配。明確に強い臭いを感じるスタッフの方がいらっしゃいました。残念ながら、その方が私のメガネ作りの担当となり、1時間ほどの視力検査とフレーム選びをご一緒することに。
「まあ、短時間なら大丈夫……」と自分に言い聞かせながら、なんとかその場をやり過ごしました。
微調整で“密接接触”が増えたとき
メガネの受け取り当日、出来上がったフレームをかけてみたところ、耳のあたりが少しきつく感じられ、数回にわたって微調整をお願いすることになりました。
スタッフの方はとても丁寧に、何度も手でフレームを整えてくれました。作業はスムーズに進み、その日はそのままメガネをケースに入れて持ち帰りました。夜も遅かったので、ケースを開けることもなく、そのまま就寝。
ところが、翌朝、異変が起きたのです。
ケースの中に潜んでいた“気配”
翌朝、メガネをケースから取り出し、顔にかけた瞬間——ふわっと、あのシェディング臭が鼻をかすめました。
思わず「えっ!? なぜ?」と声が出そうになりました。密閉されていたはずのケースから、なぜあの臭いが……?
フレームに鼻を近づけてみると、明らかにフレーム自体からシェディング臭がしていることが判明。思い返せば、あの微調整の際に、店員さんが何度も素手で触れていたことを思い出しました。
そこで、ふと昔の記憶がよみがえったのです。
汗ばむ手のひらの記憶と、手のひらからの“拡散”
小学生の頃、フォークダンスで男女が手を取り合う場面がありました。その時、手がサラサラの男子もいれば、すごく汗ばんでいた男子もいて、女子同士で「ねちょ手の子はイヤだよね〜!」なんて話していたのを、今でもよく覚えています。
手のひらの汗腺には個人差がある。
そう、あの記憶がきっかけで思ったのです。「もし、シェディング臭が強い人が“汗ばみやすい手のひら”の持ち主だったら、そこから臭いや物質が伝わる可能性もあるのでは?」と。
このとき私は初めて、“空気中の漂い”だけでなく、“直接触れた物体に残る”シェディングという形を、肌感覚で理解しました。
実例:宅急便の段ボールからも
これは別の日の話ですが、とてもシェディング臭が強い宅配業者さんが荷物を届けてくれたことがありました。箱を受け取った瞬間から、その段ボールが激しく臭っていたのです。
とてもではありませんが、そのまま室内に持ち込む気にはなれず、玄関の外で開封し、中身を取り出して、箱はしばらく外に置いてから捨てることにしました。
段ボールという“素手で持つもの”にすら、臭いが残る。
この出来事もまた、「触れた物体に残る」可能性を裏づける体験でした。
食べ物にも……という想像
このような体験を経て、私はある“想像”にたどり着きました。
たとえば——
手作りパンを焼く職人さん
和菓子や団子を手で丸めるお店
ピザ生地をこねる現場
お寿司を握る職人さん
餃子を一つひとつ手で包むキッチン
こういった“素手で食品を扱う場面”でも、同様のことが起きている可能性は否定できないのでは……と、思わず想像してしまいました。
さらに言えば、日常生活の中にも気になる場面はたくさんあります。
例えば、電車のつり革やエレベーターのボタン、ドアノブなど、たくさんの人が触れる共用物。
もしシェディング臭が“手汗を通じて”モノに残るのだとすれば、そうした場所にも微細な痕跡が残っているのでは……と、つい妄想してしまうのです。
科学的根拠があるとは言いません。ですが、自分の感覚が確かである限り、こうした仮説は一つの“自衛のヒント”になると、私は考えています。
今回の気づきと、自衛の工夫
この一連の体験から、私が感じたこと、学んだことをまとめておきます。
シェディング臭は空気中だけでなく、物体表面に残ることがある
手のひらの汗腺には個人差があり、そこから拡散する可能性がある
物理的な接触には“見えない何か”のリスクがある
身につけるもの・口に入れるものには“ひと手間の確認”を
使用前に表面を拭く習慣は、日常にできる自衛手段
メガネは、私にとって毎日使う大切なツール。だからこそ、ほんのわずかな違和感にも気づけたことが、今回の大きな収穫でした。
そして、「まさかこんなところにまで……」という驚きとともに、“目に見えないもの”の存在に、これからも敏感でありたいと改めて感じたのです。
※この記事は筆者の個人的な体験と感覚に基づく記録であり、科学的・医学的な根拠を示すものではありません。体験談として受け止めていただき、必要な場面ではご自身の感覚や判断を大切にしていただければ幸いです。
