シェディング臭を測ってみた⑭~温泉を諦めなくて良い?三朝温泉は“避難所”になるのか?視察の記録~
こんにちは。今回はいつものような測定記録ではなく、ある意味で“現地レポート”のような記事です。
コロナ禍以降、私がずっとあきらめてきたものがあります。それは「温泉旅行」です。
癒やしの象徴のような存在だった温泉ですが、私にとっては逆に、最大のリスクをはらんだ場所に変わってしまいました。
脱衣所の空気、部屋の臭い、布団、そして温泉水そのもの――。
どこもかしこもシェディング臭で汚染されていそうで、「行きたい」という気持ちさえ湧かなくなっていたのです。
そんな中、YouTube「ぬくもりの糸」チャンネルにて、伊藤さんが「三朝(みささ)温泉」を勧めている動画を拝見しました。
伊藤さんは、三朝温泉の中でも「三朝館」という宿に泊まられたようで、「まったくシェディングを感じなかった」と語られていたのが印象的でした。
三朝温泉といえば、世界屈指の放射能泉として知られています。
ラドンを豊富に含むその泉質が、もしかするとシェディングの元となる物質を“中和”してくれるのかもしれない――。
そんな期待と、いざというときの「避難先」としての価値を見極めたいという思いから、私は実際に三朝温泉を訪れることにしました。
現地で感じた空気感と第一印象
三朝温泉に到着してまず感じたのは、「人が少ないな」ということ。
どちらかといえば“静かな”“寂れた”温泉街という印象でしたが、私にとってはその静けさがありがたかったです。
温泉街を歩いていると、観光客にも時折出会います。
東京と同様、シェディング臭がする人もいれば、まったく臭わない人もいて、まさに“混在”という感じでした。
お目当ての「三朝館」へ行ってみると、ロビーや脱衣所は確かに無臭。
温泉にじっくり浸かってみましたが、空気も水も、特に違和感を感じることはありませんでした。
ここでは飲泉も可能ということで、温泉水をペットボトルに汲んで飲んでみましたが、体感的にも問題なし。
伊藤さんのお話は本当でした。三朝館では、私もシェディングを一切感じませんでした。
宿泊先と気になった“例外”
私は三朝館ではなく、すぐ裏手にある別のホテルに宿泊しました。
そのホテルでも、布団に若干の気になる臭いはありましたが、深刻なシェディング被害を受けることはありませんでした。
ところが――翌朝、温泉街を再び歩いていたとき、思わぬ“異臭”に出くわしました。
周囲に人の気配はないのに、明らかにシェディング臭が漂ってきたのです。
臭いの出所を辿っていくと、それは三朝館の向かい側にある老舗旅館から発せられていました。
なんと、建物全体がシェディング臭を放っているような感覚。かなり驚きました。
その旅館の外観を観察していると、建物の下部に水が流れている構造が見られました。
その水からも臭いが…。あれは温泉水なのか、はたまた洗濯などの排水なのか。
確証はありませんが、臭いの強さからして、何らかの形で体から排出された成分と関係しているように思えてなりませんでした。
なぜ三朝館は無臭で、老舗旅館は臭ったのか?
三朝温泉の地質やラドン含有量は、周辺一帯で大差ないはず。
なのに、なぜ旅館によってこうも差が出るのでしょう?
考えられる可能性は――
その旅館の温泉水の放射能濃度が低い
柔軟剤などの化学物質を多用している
排水処理の問題により、臭い成分が外部に拡散している
などですが、実際のところは不明です。
小さな温泉街の中で、ここまで極端な違いがあるとは思いませんでした。
なお、この件については、伊藤さんに「三朝館が無臭だった」という事だけをコメント欄でお伝えしたところ、動画がきっかけで温泉に行った事にとても喜んでくださいました。
老舗旅館の件までは言いませんでしたが、私にとっては大きな発見でもありました。
三朝温泉は「避難場所」になり得るか?
結論として、三朝館に関してはシェディング臭を全く感じなかったため、
今後の「避難候補地」としてはかなり有望だと感じました。
ただし、温泉街すべてが“安全”というわけではなく、
旅館やホテルごとに環境や管理状態に差があることが、今回の視察で明らかになりました。
また、放射能泉やラドンの効果についても、さらなる検証が必要ですが、
今回のように「明確に違いを体感できる場所」があるという事実は、大きな意味を持っていると思います。
