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woolyyumibooks
【短歌連作】SUMMER☆MADNESS
残されたTシャツの胸で涙ぬぐう
太陽みたいにまぶしかった恋
永遠をつかみそこねた指先に
ラメをキラキラまぶす七月
この深い絶望の底に横たわる
ひんやり冷たいガラスの宮殿
慟哭のあとは静かな草原で
イチゴジャムパンかじって眠る
新しい季節のはじまりスプリンクラー
くるくるまわる弾ける水と光
ためらいも壊れて熱く燃え上がる
アイシテイルノ アイシテホシイ
くちびるのかたちにそっとくちびるを
重ねるときに愛が生まれる
DNA絡まり真夏の太陽を
浴びてサラサラ額に落ちる
指と指つないで確かめ合う存在
からだ 未来 夢 愛 こころ
求め合う気持ちがつながる瞬間の
こころの宇宙のビックバンへ
メールでは届かないきがふっとして
紙飛行機に書いて飛ばした
退屈にさせてよ すべてわかるくらい
次のことばも 次のしぐさも
銀色の雨のしずくが街を冷やし
ふたりの息が窓を曇らす
降り注ぐ光を受けて揺れる海
同じ景色にいまふたりいる
海の底泳ぎ疲れて横たわる
あなたの海は 深くて 広くて
初出 2004/07/01
SR31〜桜井凛香の現代短歌実験室〜
