舞台「カッコーの巣の上で」を観てみた
先月の観劇はこちら。
何となくタイトルぐらいは聞いた記憶があったけど詳しい内容はいまいち知らず…でも気になる演目ではあり、松尾スズキが気合い入れてるのはインタビューで読んでたから「取れたらいいなー」ぐらいで応募したら取れた。たまに幸運の女神が気まぐれでこういう事してくれるんだよなぁ…。
※以下、ネタバレあり。これから楽しむ人は要注意です。
この芝居で初めて作品に触れたもんで、ストーリー自体は面白かったけどどうしてもあの結末が納得出来ないというか解せない部分があったの。ビリーが自殺するのは仕方ないとして、なんでチーフがマクマーフィーを殺したのかが全然分からなくて。映画ではどういう演出なのか分からないけど、舞台では何故か崇高な雰囲気でマクマーフィーの死が描かれていて、何も知らないからただただ呆然としちゃって…急に殺人が出てきて犯人のチーフは病棟を出て行っちゃうし、悲劇なのにどうも救いのような雰囲気もあり、何が何だか分からないなりに感動はしたんだけど消化不良感が否めなかった。
だから「名作って言われてるけど私のお口には合いませんでした☆」って感想文にしようと思って、登場人物の名前を思い出そうとnoteの記事を漁ってたら面白そうな記事があって読んだの。そしたらとても解像度の高い記事で、物凄く納得したし内容の理解度も深まって今感動しながらこれを打ってる(笑)
破天荒な言動で患者達を翻弄しつつも徐々に生きる希望を与えたマクマーフィーが、彼の存在自体も良しとしない看護師長ラチェッドによってロボトミー手術を施されて生ける屍状態になった事を悲観したチーフによって殺されるんだけど、チーフのネイティブアメリカンとしての出自や思想を理解するとこの行為は決して悲劇ではないんだね。マクマーフィーによって魂の救済を得た彼が、不当な手術によって肉体の自由を奪われたマクマーフィーを殺す事でその魂を救って「一緒に出て行こう」と病棟を後にするんだと。この解釈を読んで目から鱗がドバドバ出たわ。やっとこの話が理解出来た気がする。
気力や自由、尊厳まで奪われてしまった患者達に「それじゃいかん!」と生きる歓びを教えたマクマーフィー。全編を通して観るとまるで正義のヒーローのように扱われがちな彼に反発心を覚えなくもない部分はあるの。基本的に間違ってないとは思うけど、やり過ぎな部分もあるしそれがビリーの自殺に繋がってしまう訳で。
マクマーフィーとは対立関係にあってまるで悪の権化のように言われるラチェッド婦長だって、患者達を制圧するような言動はどうかと思うしビリーだってラチェッドが追い詰めた事が原因で死んだと思ってるけど、でも悪意があった訳ではなく彼女なりの信条があって「救いたい」という想いがあった上での言動だったんだって理解は出来るし、だから観てて苦しいんだけどね…不器用な人なんだなって。
この解釈を踏まえた上でもう1回舞台観たい…間宮祥太朗のマクマーフィーと江口のりこのラチェット、すげー良かったじゃん…何も分からなくても感動したんだから次観たら涙腺崩壊かも(笑)
なんか完全ネタバレ文章でごめんなさい。でもどうしても書きたかったの、良かった吐き出せて(笑)
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