アングスト/不安/感想

この映画は、カルト映画でして
1983年にオーストリアで上映され1週間で上映打ち切り、
ヨーロッパ全土 上映禁止になり、イギリス・ドイツではビデオも販売禁止にされ、アメリカはXXX指定を受け配給会社が逃亡した。
一つ忠告するならば、
“この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。”
ダンテ・アリギエーリ(「新曲」地獄篇・第三歌より)
この映画は、2020年に日本で上映され、再び注目を浴びた作品でして、なぜ日本では上映できたのかは奇跡としか言えませんが(汗)
上映禁止にもなった作品だから余程面白くない作品ではなくて
“国によっては上映が禁じられてしまう作品”なんだろうなと思いました。

この映画の元はヴェルナー・クニーシェックという実在するオーストリアの死刑囚が犯したです。
個人的な感想ですが、
現代でいう殺人依存症という精神疾患が当時の医学の知識不足によって彼の主張を野放しにした結果、たまたま忍び込んだ一家を皆殺しにした死刑囚の話。
まずは、この映画を話す前にWikipediaを元に彼の生い立ちと犯行を
まとめよう。
1946年、オーストリアの中北部の都市「ザルツブルク」で、クニーシェックは非嫡出子(私生児)として生まれた。
実の父には一度も会ったことがなく、義理の父によって虐待もあり
彼は母からの愛情を受けずに育ち、学校を休み、家出に窃盗を繰り返し、一時は、修道院に預けられたが動物虐待をしたことがあり
家に戻された。母は、そんな息子が手に負えなくなり、家から追い出そうとした。この時、クニーシェックは母をナッタ刺し、いくらか金銭を盗んで、西ドイツへ逃亡する。
16歳の時にドイツの第二の都市ハンブルクで逮捕される。
その後、オーストリアへ送還され少年院で2年過ごす。
そして、2年間何も犯行をしなかったことから釈放され、釈放してすぐに偶然目に入った73歳の婆さんを「撃ちますよ」と告げて銃で射殺し、再び逮捕される。
この「撃ちますよ」と言って撃ったことに彼はなぜそんな行動をしたのかは本人も理解していない。ただ、「やらねば」と思い撃ったそうだ。
そして、1973年。クニーシェックは27歳の時に「精神障害だ」と主張し、懲役8年の刑を言い渡され、刑務所で服役をした。
そして、1980年1月に「態度良好」ということで釈放される。
しかし、彼は服役中に違法の酒を売り捌いて、お金を稼いでいた。
そして、ガス銃を購入をした。
クニーシェックは職探しのため、ガルステン刑務所から3日間の休暇を与えられた。
この時点でわかると思うが、
刑がガバガバです。
現代なら考えら得ないガバガバさですが、
1980年1月に彼はたまたま目に入った一家皆殺しした。
のち、遺体を車のトランクに詰め込み、一軒のレストランに訪れたが不審な行動だと従業員は思い、通報しクニーシェックは逮捕された。
2日後、取り調べで彼の動機は「人を殺したい」という単純な欲望に駆られて殺したことを告白した。
そして、1980年7月4日に「重度の精神障害」として終身刑を宣告された。
3年後、脱走を試みたが失敗に終わり、現在も刑務所で生活をしている。
彼が生きている限り
この作品はカルト映画界隈では傑作と言えるだろう。
この映画はサブスクで視聴できます。
U-NEXTのみ
この映画を見て改めて思うのは
彼が可哀想だなと思いましたね。
そう思う作品でしたね。
