映画「Michael」感想文※ネタバレあり
念願の映画「Michael」を職場の友人と観に行ってきた。長男が繊細な心の持ち主で、かなりの心労があって学校を休んだ日に観に行ってきた。休もうと思ったその日に映画に誘うのはなんだかなとは思いつつ、長男を誘ったが「今日はやめとく」と言われた。そうだよね。
しかし、私はドタキャンが苦手である。長男にも了解を取り、チャリを飛ばして映画館へ向かった。
かなり飛ばしていってしまい、息も上がっていた。映画は2100円だった。いつもならパンフレットも買うタイプだが、既に先に見ていた夫からもらって、まだ読まずに保管しているので、チケットだけ購入した。
映画の待ち合わせに数分ほど遅刻した理由を、長男が不登校(疑い)と話し、友人は「行きたくないことありますよね、ちょくちょく休んでました」と話してくれた。うちの子だけじゃないと伝えてくれて、ほんの少し心が和らいだ。
映画「Michael」は、その長男とも通ずる繊細な青年Michaelの物語だ。才能ある5人のジャクソン兄弟がモータウンに見出され、その中でも才能が秀でたMichaelの苦悩と闘いの話だった。Michaelマニアの私にとって、それはおさらいであり、映像の中に入れる喜びであった。
映画の大画面で観る初めてのMichael。やっぱり輝いていたし、私が思い描いていたように苦悩の連続だった。
Michaelを演じたのは実の甥、ジャファー・ジャクソン。演技も踊りの経験もないという彼は、2年という準備期間の間に、Michaelのちょっとした仕草や口調まで自分のものにできるように研究を重ねた。もう、最後はMichaelそのものにしか見えなかった。
そして、ジャクソン・ファミリーが関わっている映画であること、Michaelの息子であるプリンスが製作に関わっていること、ティトーへの思い出に捧げられていることなどは、コアなファンならば涙の情報だ。
尋常性白斑も、Michaelはあまり語りたくなかったと言われていたが、はっきりと映画の中で語られていた。Michaelへのリスペクトが蘇る。そう感じさせた。
父のジョセフは、才能あるがゆえに息子たちに虐待と思えるほどの厳しさで指導していた。私が長男に「負けるな、闘え、這い上がれ」と言うように、ジョセフは息子、とりわけMichaelに厳しかったと言われる。私は決してジョセフになりたいわけではなく、母キャサリンのように心配しつつ寄り添うべきだと思った。いつでも帰る場所になるべきだと。
一緒に行った友人も長男が不登校(疑い)で、親としてどうすべきか考えるタイミングで、「Michael」を観られたことが良かったですねと言ってくれた。
いつか長男の気持ちが落ち着き、映画でも観ようと思えたなら、かなり輝いたスターの立場にいたMichaelだって、人との関わりが苦手で、言いたいことも言えない内気な青年だったことを知って、自分だけじゃないことに気づく時、気持ちは穏やかにならないだろうか。
