「介護=施設に入ること」なのか?
「介護」と聞くと、「施設に入ること」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
でも、実は自宅にいたまま受けられる介護サービスってたくさんあるのです。
施設に入るよりもずっと安い料金で、住み慣れた自宅での生活を続けられる方法があるのです。
はじめに
両親が突然入院することになり、介護が必要になったとき、まず頭に浮かんだのは「入居する施設を探さなくては」ということでした。
自分にも仕事があるし、子供もいる。
実家でつきっきりで両親の面倒をみていくなんて不可能だ。
だから両親には施設に入ってもらって、たまに様子を見に行けばいいか
みたいなイメージを持っていました。
だから、まずはじめは地域包括支援センターに相談して、
どんな施設があるのか
どれくらいの費用がかかるのか
両親が夫婦で一緒に入居できる施設はあるのか
といったことを教えてもらいました。
そこで初めて気づきました。
介護施設に入るのって、こんなにお金がかかるのか!!
ということに。
一人だけならまだしも、両親そろって施設に入るとなると、とても毎月支払っていけるような金額ではありませんでした。
なんとか月額が低い施設を教えてもらっていろいろと計算したのですが、両親の年金だけでやっていくのはとても無理だと気付きました。
途方に暮れました。
「もう仕事を辞めて、実家でつきっきりで介護するしかないのか・・・」
「もしくは自分の貯金と今後の給料をつぎ込んで、両親の施設入居費を負担するしかないのか・・・」
そんなことをぐるぐると考えていました。
でも、包括の方や病院のケースワーカーと話しているうちに、自宅にいたまま利用できる介護サービスがあると知りました。
費用も施設入居と比べて大幅に安くすませることができそうです。
これしかない!と思いました。
1. 自宅で利用できる介護サービスとは?
大きく分けて、以下の3つがあります。
(1) 訪問介護
ヘルパーさんに自宅に訪問して頂いて、利用者の状態に合わせてサポートをしてもらうものです。
掃除や洗濯、料理、入浴・排泄のサポートなど、サービスの内容は担当のケアマネージャーさんと相談しながら決めていくことになります。
うちの両親は身の回りのことや基本的な家事がまったくできないわけではないので、ヘルパーさんに手助けして頂きながら、一緒になって掃除や洗濯をしています。
なんでもかんでもヘルパーさんにやってもらっていると、動ける人でもだんだんと動けなくなってしまいます。
できることは自分でやり、必要に応じてヘルパーさんに手助けしてもらうというやり方がおすすめです。
(2) デイサービス
施設に日帰りで通い、食事や入浴などの介護サービスを受けるものです。
レクリエーションをしたり、お散歩などの外出をしたり、家族以外の人との交流の場を持つこともできます。
ちなみに、うちの両親は入浴して昼食を食べたらすぐに帰ってきます。
レクリエーションとかは気が進まないようです。
そのあたりは本人の希望を尊重して、柔軟に対応してもらうことが可能です。
(3)ショートステイ
施設に短期間入所し、食事、入浴、排せつの介護や生活機能の維持や向上のための支援を受けるサービスです。
介護している家族の負担軽減のために、一時的に使うというパターンが多いようです。
(うちの両親はまだ使ったことがありません。)
2. 自宅で介護サービスを受けるメリットは?
主なメリットは以下の3つです。
(1) 費用が安い
なんといっても費用が安くすむのが最大のメリットです。
生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度によると、介護費用の平均月額は在宅で4万8000円、施設だと12万2000円とのことです。
この差は大きいですよね。

(2) 住み慣れた環境での生活が続けられる
ある調査によると、介護が必要な状況になっても自宅での生活を続けたいと思っている方が多いようです。
長年住んできた自宅には愛着を持っていらっしゃる方が多いのは当然でしょう。
体が思うように動かなくなっても、住み慣れた自宅での生活を希望される気持ちはよく分かります。
介護する立場からすると施設に入ってくれた方が安心という思いはあるでしょうが、ご両親の希望を尊重することも大切なことです。
私の父も、倒れて入院した直後は弱気になって「もう施設に入るしかないよな・・・」と言っていたのですが、入院から2週間後、少し元気になったころに話を聞いてみると、「やっぱり自宅で母さんと暮らしたいな」と本音を話してくれました。
やっぱり自分の家って、特別な存在なんだなと思いました。
おわりに
今日のまとめです。
「介護=施設入居」ではない
自宅でこれまでと同じような生活をしながらでも受けられる介護サービスはたくさんある
住み慣れた自宅での生活を続けたいと考えているお年寄りは多い
介護にはあなたの知らないたくさんの選択肢があります。
そのすべてを把握することはできませんが、どんな選択肢があるかを少しでも知っておくことは、より良い介護サービスを受けるためにとても大切です。
包括さんやケアマネさんに教えてもらいながら、ご両親とご家族に合ったサービスを見つけられることをお祈りしています。
