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「続かない」「難しい」を解消|自分ごと英語教材・実践編

先日、Google Gemini × note のコンテストでグランプリをいただいたこちらの記事。

おかげさまで多くの方から反響をいただき、大変感謝しています。
でも、ちょっと時間をおいて読み返してみて、ふと気づいたのです。

「毎日スリー・グッド・シングスを書くのは忙しくて難しい人も多そうだな」
「NotebookLMの音声、英語がそこまで得意じゃない人には難しすぎるかも」

自分で提案しておきながら、自分自身でそんなハードルを感じてしまいました。

そこで今回は、もっと気楽に、もっとハードルを下げてこの学習法を楽しむための、「2つの工夫」をご紹介します。



1. ネタは「日記」じゃなくてもいい

「スリー・グッド・シングス」のような日記を毎日続けるのは、正直大変ですよね。

「毎日、特別なことを書かなきゃ」というプレッシャー。
わざわざ書くほどのことが何もない日だってありますよね。

「自分ごと英語教材」は必ずしもスリー・グッド・シングスである必要はありません。
代わりに、こんなものを NotebookLM に放り込んでみてください。

  • あなた自身の一押し note 記事や自己紹介
    自分が一生懸命書いた文章なら、英語でも内容がスッと頭に入ってきます。
    「私の文章、英語にするとこんなにかっこよくなるんだ」という発見は、純粋に楽しいものです。

  • 好きな YouTube 動画
    趣味に関する動画やインタビュー動画など、自分が好きなYouTube動画を英語にしてみるのもおすすめです。
    もちろん日本語の動画で構いません。
    内容を知っている動画の英語版なら、リスニングの壁はぐっと低くなります。

  • Wikipedia ページ
    好きなアーティストやスポーツ選手、いつか行ってみたい旅先の情報など、あなたが興味のあることなら何でもOKです。

「英語を学ぶために聴く」のではなく、「好きなものを英語で楽しむ」。
この発想の転換だけで、学びの景色は驚くほど軽やかになります。


2. 「難しい」を「わかる」に変える、2つのステップアップ術

NotebookLM が生成する英語音声は非常に高品質ですが、容赦のないネイティブスピードです。
いきなりネイティブの会話を聞かされると、「やっぱり無理だ」と心を折られてしまう気持ち、とてもよくわかります。

そんな時は「いきなり英語を聴く」のではなく、AI との「編集会議」を挟んでみてください。

a. まずは「地図」を手に入れる

音声を聞く前に、NotebookLMで音声の全体像をつかんでみましょう。

NotebookLMでは、英語音声だけでなく、インフォグラフィックやスライド資料を自動的に作成する機能があります。
いきなり英語音声を聴くのではなく、まずは文字と図解で内容を頭に入れてから英語を聴くと、理解度がぐんとアップします。

ちなみにこのインフォグラフィックとスライド資料は、日本語・英語どちらでも自由に作成できます。
はじめは日本語で概要をつかんで、慣れてきたら英語に移行するのもいいかもしれません。

b. 「自分にちょうどいい」まで噛み砕く

もし NotebookLM のレポートが難しすぎるなら、そこからさらに Gemini や Google AI Studio の力を借りましょう。

ここでのポイントは、「AIに遠慮しない」ことです。
相手は人間ではありません。
「もっと簡単に書いて」と何度頼んでも、AIは嫌な顔ひとつせず付き合ってくれます。
とことんワガママになって、自分のレベルに合ったものをつくりましょう。

具体的なステップはこうです。

① NotebookLM で作成したレポートや概要をコピーする。
② コピーしたテキストをGemini に貼り付けて、「この内容を、中学生でもわかるレベルの英語に書き換えて」とお願いする。
③ さらに「二人の会話形式にリライトして。楽しい雰囲気で」とお願いする。
(自分が納得いくまで、何度でも書き直させてOKです)
④ できあがった英文を Google AI Studio に読み込ませて、英語音声化する。

NotebookLMとGeminiを使って自分にとって「ちょうどいいレベル」の英文を作成し、それをGoogle AI Studioで英語音声化する。
たったこれだけで、あなた専用の「自分ごと英語音声教材」の完成です。


実践編|私のnote記事でやってみました

それでは、ここからは実際に私のnote記事を使ってやってみますね。
素材にするのは、以前多くの反響をいただいた『洋書と歩んだ20年間|私の不器用な多読遍歴』という記事です。

自分の書いた文章が、どんな英語教材に変わるのか。
実験スタートです。

▶ 下準備

まずは NotebookLM に記事を取り込みます。
やり方は簡単。
記事のURLをコピーして、NotebookLMの「ウェブサイト」というところに貼り付けるだけ。
たったこれだけで、AIが記事の中身をすべて読み込んでくれます。

「ウェブサイト」をクリック
ここにnote記事のURLを貼り付けて、「挿入」をクリック

▶ 全体像をつかむ

いきなり英語にする前に、まずは内容を整理してみましょう。
インフォグラフィックを作成します。

ポインターマークをクリック
言語・レイアウトを選択し、「生成」をクリック

すると、私の20年間の多読の歩みが一目でわかる図解が出力されました。

驚くほどわかりやすくまとめてくれます。

さらに、「スライド資料」を選べば、プレゼン資料として要点をまとめてくれます。
インフォグラフィックやプレゼン資料をざっと読むだけで、英語を聞く前の予習はバッチリです。
日本語でも英語でも作成可能です。

▶ 英語音声のレベル調整

ここからが本番です。
NotebookLMに「記事の概要(レポート)」を作ってもらい、それをコピーして Gemini に渡します。

まずはNotebookLMでのレポート作成です。

レポートを選択
概要説明資料のポインターマークをクリック
言語を選択し、「生成」をクリック

しばらく待つと、レポートが完成するので、これをコピーします。

上のようにレポートが生成されます
レポートを開いて、コピーボタンをクリック

次に使うのはGeminiです。
Geminiのチャットで、以下のプロンプトを入れてください。
(そのままコピペも可能ですが、自分のレベルに合わせて修正してもOKです)

# 依頼事項
以下のテキストの内容を維持したまま、英語学習初級者(日本の中学2年生レベル)でも理解できる平易な英語に書き換えてください。

条件
難しい単語は避け、基礎的な語彙を使用すること。
・一文を短くし、複雑な構文(関係代名詞の多用など)は避けること。
・内容は省略せず、要点はすべて含めること。

対象テキスト
[ここにNotebookLMからコピーしたテキストを貼り付ける]

すると、以下のようにレベルを調整した英文を出力してくれます。


英文を読んでみて、自分のレベルに合っていることを確認したら、さらに以下のプロンプトで、対話形式の英文を作成します。

# 依頼内容
以下のテキストの内容をもとに、「Speaker 1」と「Speaker 2」の二人がカフェで楽しく会話しているような対話形式(スクリプト)を作成してください。

条件
・Speaker 1:
好奇心旺盛な聞き手。
Speaker 2: 内容を優しく教える話し手。
形式: "Speaker 1: ...", "Speaker 2: ..." と交互に発言する形にすること。
英語レベル: 日本の中学2年生レベルの平易な英語を使うこと。

対象テキスト
[ここに1つ目のプロンプトで作った英文を貼り付ける]

これで英語音声のベースになる英文は完成です。

▶ 英語音声の生成

最後に、このスクリプトを Google AI Studio に貼り付けて、音声を生成します。

「Audio」→「Gemini 2.5 Pro Preview TTS」をクリック
「Raw structure」に、Geminiで生成した英文を貼り付ける

ちなみに、画面右側の設定で、Speakerの音声を自由に設定することができます。
ここで「Speaker A(女性)とSpeaker B(男性)のように設定すると、より理解しやすくなるのでおすすめです。

画面右側の設定で「Multi-speaker audio」を選択。
お好みでSpeakerの声を変更することができます。
「Run Ctrl」をクリック

完成です!
私だけの、私にちょうどいいレベルの、私のための英語教材ができあがりました。

画面左下に、このような表示が出たら完成です。


いかがでしょうか?
難しい操作はほとんどありません。
AIと会話しているうちに、いつの間にか教材ができている。
そんな感覚です。

今回生成した音声です。もしよかったら聴いてみてください。


おわりに|仕組みを、あなたに寄せていく

「続かない」「難しい」と感じたとき。
それは、あなたの意志が弱いからではありません。
ただ、今の「仕組み」が、あなたの生活リズムやレベルに合っていないだけなのです。

「ないなら、作る」。

AIが私たちの生活にここまで身近になってきた今、これがだれでも簡単に実現可能になっています。

既存の教材や方法論に自分を合わせる必要はありません。
AI という自由な道具を使って、学びの仕組みを自分に寄せていく。

不器用でもいい。遠回りでもいい。
あなただけの、あなたにとっていちばん心地よい学びの形を、一緒に見つけていきましょう。

今回の小さな工夫が、だれかの学びの歩みを、ほんの少しでも軽くすることを願っています。

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