狂気と情熱の天才画家、ゴッホが描く優しさあふれる絵画
こんにちは!
世界中のメンバーとポストカード交換を楽しむプロジェクト、 Postcrossing (ポストクロッシング) 歴11年目の文子(フミコ)です。
Postcrossing (ポストクロッシング)をご存知ない方は、こちらの記事もぜひ目を通してみてください!
アムステルダムに住む友人が、Van Gogh Museum (ゴッホ美術館)で、私に素敵なポストカードを選んで送ってくれました。

Almond Blossom
「花咲くアーモンドの木の下」
大判サイズのポストカードです
この絵は、息子が生まれた弟への出産祝いとして、ゴッホが描いたものです。
アーモンドはバラ科サクラ属の植物で、梅や桜によく似ています。
春の訪れとともに花を咲かせるアーモンド。
青い空の下、たくさんの花をつけた木の枝は、未来に向かって伸びていくようにも見えますし、パッと開いた花々は、生命に満ち溢れています。これから花を咲かせる蕾も、希望にふくらんでいるかのよう。
これ以上ないほど、出産祝いにふさわしい贈り物ですね。
絵の構図や黒いくっきりとした輪郭は、日本の浮世絵にインスパイアされたものと考えられています。
手前中央に太い木の枝を配置し、奥に青い空がどこまでも広がって見えます。
確かに、花や木が手前で、奥に景色が広がるような浮世絵はたくさんありますね。
浮世絵に傾倒していたゴッホがもし長生きしていたら、これぞ文化の融合!といった、見たことのない素晴らしい作品をたくさん生み出していたかもしれないと、勝手に想像してしまいます。
実はこの絵を描いている時、ゴッホは南フランスの精神病院で療養中でした。
病と向き合う時間の中でも、弟家族を心から祝い、新しい家族の誕生を喜ぶ優しさが絵に滲み出ています。
絵の完成から間もなく、ゴッホが亡くなるとは、誰も想像していなかったことでしょう。

ゴッホ美術館のロゴ
「花咲くアーモンドの木の下」は
こちらの美術館に所蔵されています

黒いフェルト帽をかぶり
キャンバスに向かうゴッホ

上の暗い自画像も
この明るい自画像も
ゴッホ美術館に所蔵されています
ゴッホというと、自画像の他、「ひまわり」「夜のカフェテラス」「アルルの跳ね橋」「星月夜」などなど、題名を聞くだけで絵が思い浮かぶような、色が印象的な作品を、数多く世に送り出していますが…
こちらはゴッホがフランスに渡る前、オランダ国内を転々と生活していた、画家として初期の頃の作品です。
暗い色調も、筆使いも、これが本当にゴッホの絵?と、はじめは信じられませんでした。

画家として初期の作品
girl in a wood
「森の白服の少女」
奥行き感ある絵画
晩秋、冬の訪れを感じさせる暗い風景に
白いドレスの少女が際立っています
クレラー・ミュラー美術館(オランダ)所蔵
ゴッホらしい独特の筆使いで描かれた色彩豊かな絵のほとんどは、亡くなる前のわずか数年間で描かれています。
約10年間という短い画家生活でしたが、フランスでの生活や、出会った画家達、そしてその作品から影響を受け、どんどん画風も変わっていったのです。

右 オリーブ畑
左 アイリスの咲くアルルの風景
どちらもアムステルダムのゴッホ美術館所蔵

「First Steps」を模写
独自の画風で表現した
「First Steps, after Millet」
1890年の作品
鮮やかな色彩がゴッホそのもの!
原画のミレーの作品は落ち着いた色合いです
ゴッホは
ミレーの作品や日本の浮世絵など
敬愛してやまない作品を
数多く模写しています
ニューヨーク メトロポリタン美術館所蔵

Interior of a restaurant
「レストランのインテリア」
ゴッホの作品「パリのサン・ピエール広場」
が飾られているレストランの内部を
ゴッホが描いたもの
とても小さいのですが
壁にかかっている中央の絵が
「パリのサン・ピエール広場」です!
クレラー・ミュラー美術館(オランダ)所蔵

1990年に発行された
オランダのゴッホ自画像切手
ここまで、友人からのポストカードや切手で、ゴッホの作品をじっくりと鑑賞してみました!
ゴッホの絵画は、美術館でもアーカイブでもたくさん見てきましたが、「花咲くアーモンドの木の下」は、色合いも構図も、絵にまつわるエピソードも含め、ゴッホの絵画の中で私が最も好きな作品です。
狂気や情熱といった、ゴッホを形容する言葉が当てはまらない、優しさと温もりにあふれた作品だな、と思います。
来年2025年から2027年にかけての大ゴッホ展では、約20年ぶりに「夜のカフェテラス」、約70年ぶり!に「アルルの跳ね橋」が日本で鑑賞できるということです。
大ゴッホ展についてはこちらをどうぞ!
お読みいただきどうもありがとうございました。
