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【自己紹介#2】「ゴミ屋のバカ息子」が36歳で社長に。〜小さな廃棄物処理企業の危機と成長〜

竹下産業株式会社 代表取締役の竹下敏史です。

今回のnoteでは、これまであまりお話してこなかった三代目社長としての私の歩み、そして現在に至るまでの成長の過程についてお話ししたいと思います。(自己紹介#1はこちらから)

東京都足立区で廃棄物処理業を営む当社は、私の祖父が1933年に個人商店として創業しました。その後、1975年に父が法人化し、現在は創業92年目、法人設立から50期目を迎えています。

そんな歴史ある会社で、私はいわゆる“社長の息子”として育ち、36歳で父から会社を引き継ぎました。しかし、それまでの道のりは平坦なものではありませんでした。

■トラック運転手からスタートした社会人生活


高校を卒業した私は、大手物流会社に就職しましたが、2年後に父に呼び戻される形で竹下産業に入り、トラック運転手として働き始めることに。

今でこそ、多くのお客様と誠実な働き手である社員に支えられ、総勢31人の会社にまで成長しましたが、当時は社員6人、トラック3台という小さな規模の会社でした。毎朝4時に起き、トラックに乗り続ける日々は10年以上続きました。

その間は経営について深く考える余裕もなく日々の業務に追われていましたが、30代半ばになり「もっと勉強したい」という思いが芽生え、通信制短期大学で基礎を学び始めました。

■36歳で社長就任、そして模索の日々


そんな折、父から突然「オレはもう辞めるから、社長をやれ」と言われ、36歳で社長に就任することに。当時、経営に関する知識も経験も不足しており、試行錯誤の連続でした。売上も長らく横ばいが続き、「このままで本当に良いのか?」と自問自答する日々でした。

その後、40代半ばになり「さらに経営に関する学びを深めたい」と考え、通信制大学に入学。最初は張り切っていたものの、自分の子どもたちと同世代の学生の緩い雰囲気に飲まれモチベーションが低下し、学びに飽きてしまいました。あと30単位くらいで卒業、というところまでいったタイミングで、立教大学大学院を卒業した友人から「立教大学大学院に経営者枠があるから受けてみたら?」との誘いが。友人の助けもあり、なんとか立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の合格を勝ち取りました。

■大学院での挑戦とコロナ禍の試練


2020年4月、立教大学大学院に入学しましたが、その直後に新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が発令。社会の動きが止まり、人が動かなくなり、経済が停滞し、ゴミが出なくなりました。

これまで多くの経営者の方々から、「ゴミは無くならないから、良い商売だよね」と言われていましたが、取引先の企業からゴミが本当に出ないのです。会社の売上は40%ダウンする危機的状況に直面しました。「流石にヤバい」と感じ、一度も授業に出ることなく大学院を休学し、業務に専念する決断をしました。

その後2年間仕事に熱中していましたが、2022年の秋に大学院から呼び出しが。「休学は2年までです。来年4月から通うか、退学するかを選ぶように」とのことで、復学の道を選びました。

しかし、これがかなりキツかった。週に4〜5回、16時30分に会社を出て、17時過ぎに末娘を塾に送り届けると、18時30分頃から22時頃まで授業を受ける日々。リモートでの授業も多く、池袋に通うのは最小限に抑えられましたが…大変でした。

さらに、生徒の方々の多くは私のような「ゴミ屋のバカ息子」なんかではなく、有名な4年制大学を卒業され、自身の力で大きな組織に辿りつき、そこで活躍されている優秀な方々。刺激を受けると同時に、大きな劣等感や惨めな思いも経験しましたが、面倒見の良い恩師に恵まれたこともあり2024年3月に無事に修了。MBA(経営管理学修士)を取得しました。

■後継者探しへの思い


50歳が過ぎた現在、「次の後継者をどうするか」という課題に直面しています。私には娘が3人いますが、世襲は私の代で終わらせるつもりです。周囲の人々は呑気に「娘婿を」と言いますが、娘たちには自分の人生を自由に選択してほしいと思っています。

確かに、経営学の視点では「最強の後継者は婿養子」といった理論もあります。私の好きな早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が書かれた『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』にも<日本最強の後継社長は「婿養子」である>(第17章)とあり、婿養子の同族企業は利益率も成長率も高くなるといわれています。

娘3人が結婚したとして(そして娘婿と同意できたとして)、その中から最も優秀な後継者を選べるわけですから、その後継者となった娘婿は株主に近い視点でブレのない経営ができ、業績が良くなるのは理論的には当然です。

しかし、現代の価値観の中で結婚を強要することはできません。思うがまま、社会の理不尽さや悔しさを経験しながら、好きなように生きていってほしいと願っています。

■noteを始めた理由


そうして今更ですが、私がnoteを始めようと思ったきっかけを少し話せたらと思います。きっかけは、WORDS株式会社の竹村俊助さんの「社長の隣に、編集者を。」というキャッチコピーに感銘を受けたことでした。経営者として発信することで、自社の発展や新しい出会いに繋がることを期待して、現在私の身近にいる専門家に頼りながらなるべく自身の言葉でnoteを書き始めています。

また、MBAを取得したものの、正直決算書すら満足に読めず、自分の未熟さに落ち込む日々もありました。しかし、何も行動しなければ思考が停止し、老化の一途を辿る一方だと考え、このnoteを通じて少しずつでも自分の考えを形にしていこうと思ったのです。

これからもこのnoteを通じて、後継者探しや当社のサービス紹介、廃棄物処理業界の現状、そして小規模企業の経営戦略について発信していきたいと考えています。特に、営業マン不在の中でWebマーケティングを活用し、2,000社以上の顧客を増やしてきた実例など、少しでも皆さんのお役に立てる情報を発信できればと思います。

今後も期待して、投稿を待っていただけると嬉しいです。

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