ワインのためにできること
こんにちは
フミです🍇
日本に帰ってきて、4ヶ月が経ちました。
東京都内にある、隠れ家のような
ワインバーの店長として働いています。
食品会社のマーケティング部として勤務時
ソムリエとWSET L3を取得、
オーストラリアで3年間醸造し、
やっと初めて提供現場に立っているわけです。
この数年、ずっと考えていることが、
「私がワインのためにできること」
ワインの世界をいろんな角度から見た10年間。
私がワイナリーで働いていたとき、
日本に輸出したワインがどんなお店で
どんなお料理とどんなふうに提供され、
どんな人が楽しんでいるのか…
全く見えませんでした。
せっかく日本に輸出を始めたけど
それが残念、という生産者も多くいました。
反対に、生産者の思いや
ワインの個性や面白さがきちんと
飲み手まで100%伝わることも残念ながら稀。
インポーターさんが問屋さんにおろし、
その先にワインショップや飲食店が
繋がっている場合も多く
見えづらいことも理解していますが、
では私に何かできることはないのか。
そんなふうに考えていた中、
去年の暮れから今年の年始の2ヶ月ほど、
ニューヨークで過ごしていた時のこと。
滞在先ではその土地ならではの
ワインを飲むことを心がけているのですが、
ブルックリンのボトルショップ・デパヌールで
「おすすめの、NY州のワインはありますか」
と尋ねていちばんに出てきた
Floral Terranesという生産者のワイン。
買って帰って、寿司と一緒にいただいたところ
非常に美味しくて、Instagramのストーリーズに
生産者のアカウントをタグ付けして投稿。

すると、すぐに生産者から
メッセージが来てびっくり。
「どこで手に入れたの?
飲んでくれてありがとう。
気に入ってくれたかな?
何年ヴィンテージを飲んだの?」
すぐに、デパヌールというワインショップの
店主が愛を持って勧めてくれた話をしました。
当時は日本に輸入していなかったのですが、
その後に輸入が決まった時もメッセージをくれて、
私が彼らをInstagramで紹介したりして、
その後もご縁のある生産者になりました。
脱線しますが、
彼らのワインを気に入り、輸入を決めた方が
私をワインの世界へと連れてきてくれた方で、
鳥肌が立つほどびっくりしました。
そんなストーリーもあり、
消費者である私が、生産者にエールを送ることが
できるんじゃないかと思うようになりました。
ワインバーに勤めて4ヶ月。
試飲会にも足を運び、
少しずつ推しワインが出てきた頃。
特に気に入っているスペインのワインの
生産者にInstagramでDMを送りました。
こんな味や香りがお客様に好評で、
ここ東京で確かにあなたのワインが
愛されている、と伝えました。
すると、醸造家自ら
長い長い返事をくれました。
内容を一部抜粋すると下記のようなものでした。
「私たちのワインとの素敵な体験を、こんなにも丁寧に言葉にして伝えてくれて、本当にありがとう。
私たちは情熱をもってワイン造りに取り組んでいるけれど、いつも簡単な道のりというわけではありません。
だからこそ、あなたのように遠い国からメッセージをいただけること、私たちの「エネルギー」や「想い」をワインを通して感じ取ってもらえることは、本当に感動的です。
それが、私たちに「もっと頑張ろう」と力を与えてくれます。
そして、愛情を込めて続けていこうという気持ちを新たにしてくれます。」
地道ではあるけれど、
こうして、つくる人と飲む人が
直接思いを交わすことって温かいなと
改めて感じたのでした。
美味しいと思ったワインがあったら
ぜひその感動の言葉を添えて、
タグ付けして投稿してみてください。
もしかしたら、誰かを励ませるかも。
