9回目の取材依頼が来ました!
先日、また取材のご依頼をいただきました。
本屋を事業承継してから、今回で9回目の取材です。
きっと、
「町の本屋が減っていること」
「事業承継」
「女性店主」
そんな切り口で見つけてくださっているのだと思います。
もちろん、お店を知っていただけることは本当にありがたいことです。
でも、私にとって取材には、それ以上の価値があります。
それは、
「なぜ私は本屋をやっているのか」
その原点を、自分自身ともう一度確かめる時間になることです。
本屋ふらふらっとを始める前から、何度も聞かれてきた質問があります。
「どうして今の時代に、本屋さんを始めようと思ったんですか?」
そして、お店を始めてからも、取材では必ずと言っていいほど同じ質問を受けます。
私はいつも、こう答えています。
「本を売るだけではなく、町と人と本がつながる場所をつくりたいからです。」
本屋は、本を売るだけの場所ではない。
私はそう思っています。
本をきっかけに、
初めて会った人同士が話をしたり、
ご近所のお店とつながったり、
子どもから大人まで、世代を超えて出会えたり。
本を中心に、人と人とのつながりが生まれる場所。
そんな本屋が、町に一軒くらいあってもいいのではないかと思うのです。
今は、とても便利な時代になりました。
飲食店ではQRコードを読み取って注文。
お会計はセルフレジ。
ネットで欲しいものは何でも買える。
極端に言えば、一日中ほとんど誰とも話をしなくても生活できてしまいます。
それは便利で、とても素晴らしいことです。
でも、その一方で、誰かと交わす何気ない一言が、少しずつ減っているようにも感じます。
本屋ふらふらっとでは、お客様が本だけを目的に来られるとは限りません。
「こんにちは。」
そんな一言を交わしに来てくださる方。
毎日のように顔を見せてくださる方。
犬の散歩の途中で立ち寄ってくださる方。
金曜日のパンを楽しみに来られる方。
コーヒーを買いに来られる方。
もちろん、本を探しに来られる方もいます。
みなさん、それぞれ違う目的でお店に来てくださいます。
でも、帰る頃には少し笑顔になっていたり、
誰かと話をしていたり、
「また来ますね」と言ってくださったり。
そんな光景を見るたびに、
「ああ、この場所をつくってよかった。」
そう思えるのです。
取材では毎回、「なぜ本屋をやるのですか?」と聞かれます。
そのたびに、自分の答えは少しずつ言葉が変わっているようで、実は変わっていません。
私は、本を売りたいから本屋を始めたのではなく、
本を通して、人と人がつながる場所をつくりたい。
その想いで、この場所を続けています。
これからも、本屋ふらふらっとが、誰かにとって「ちょっと寄っていこうかな」と思える場所であり続けられたら、とても幸せです。
