看護師が放デイで働くことを選んだ理由と転職後の実際
「看護師の仕事は好きだけど、今の環境には疲れた」と感じていませんか?
病院やクリニックで毎日患者さんのそばに立ち、緊張の連続の中で働いている看護師の方の中には、「体力的にきつい」「夜勤が続いていて消耗している」「もう少し落ち着いた環境で働きたい」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方に注目されているのが、放課後等デイサービス(放デイ)への転職です。今回は、病院から放デイへ転職した看護師のCさんのリアルな体験をもとに、転職の理由や転職後の変化をご紹介します。
看護師が放デイへの転職を選んだ理由
総合病院の小児科病棟に8年間勤めていたCさんは、30代半ばで放デイへの転職を決めました。
「子どもに関わる仕事が好きで小児科を選んだのですが、夜勤が月6〜7回あって、体への負担が大きくなってきました。夜勤が明けたあとに倒れ込んで、休日のほとんどを寝て過ごすような生活が続いていました」
放デイを知ったきっかけは、知人の紹介でした。看護師資格を持つスタッフを採用しているという話を聞き、実際に見学に行って転職を決めたと言います。
「『医療的ケア児』という言葉を聞いたことはありましたが、放デイの現場で看護師がどう関わるのかは、見学して初めてわかりました。子どもたちが生き生きとしていて、スタッフが楽しそうに働いているのを見て、ここで働きたいと思いました」
転職後に感じたリアルな変化
転職後、Cさんがまず感じたのは「身体が楽になった」ことです。
「夜勤がゼロになったのが一番大きいです。毎晩ちゃんと眠れるようになって、体がどんどん回復していく感覚がありました。平日の夜に友人と食事に行けるようになったのも、小さいことですが本当に嬉しかったです」
一方で、環境の変化に戸惑った部分もあります。
「病院はチームで動く文化があって、医師・他の看護師との連携が日常でした。放デイは少人数のチームなので、ひとりで判断する場面が増えます。最初は責任の重さに少し不安を感じましたが、今では施設全体を見渡しながら働けるやりがいに変わっています」
看護師スキルが放デイで活きる場面
看護師としての専門知識は、放デイの現場で幅広く活かせます。
医療的ケアの実施:痰の吸引・経管栄養・気管切開の管理など、医療的ケア児への対応ができる
健康管理:日々の体調観察、服薬管理、緊急時の一次対応
保護者への医療的説明:病状・処置内容について、わかりやすく丁寧に伝えられる
医療機関との連携:主治医や病院スタッフとのやり取りがスムーズに行える
「医療的ケア児を受け入れている施設では、看護師の存在がとても頼られます。子どもが安心して通えるという保護者の方の言葉が、大きなやりがいになっています」
給与・待遇の変化について
病院勤務と比較した場合、夜勤手当がなくなるため月収ベースでは下がるケースが多いのが実情です。ただし、医療的ケア対応のできる看護師は、通常の放デイスタッフよりも高い処遇で迎えられることがあります。
「病院の夜勤手当込みの給与と比べると、額面は減りました。でも残業がなくなり、夜勤もなくなり、生活の質が上がったと感じています。体力・精神力を使い果たさずに働けることの価値は、数字以上です」
放デイへの転職を検討している看護師の方へ
看護師の資格と経験は、放デイの現場で確実に必要とされています。特に医療的ケア児が在籍する施設では、看護師スタッフの採用ニーズが高く、転職のチャンスは広がっています。
「子どもが好き」「もう少し落ち着いた環境で働きたい」「夜勤から離れたい」という気持ちがあるなら、まずは施設見学から始めてみることをおすすめします。自分のスキルが新しい形で役立つ場所が、見つかるかもしれません。
