祇園後祭の熱気の中、大丸8階へ。名前に偽りなし「涼風とんかつ膳」|#159
長刀鉾の模型に見入り、ミニチュアの山鉾街並みを堪能した後、そのまま吸い込まれるように向かったのが8階のレストランフロア。そこで出会ったのが「涼風サラダとんかつ膳」でした。名前からしてすでに、この暑さにぴったりの一皿だと確信していましたが、期待は見事に上回られました。
青みがかった陶器の長皿に盛られたとんかつは、五切れにカットされ、断面からはジューシーな肉汁と柔らかな肉質がしっかり伝わってきます。衣はきつね色にサクッと揚がっていて、パン粉の粗さが香ばしい食感を演出していました。下には千切りキャベツと、彩り豊かな温野菜サラダ。かぼちゃ、トマト、ブロッコリー、なす、ズッキーニといった夏野菜がゴロゴロと添えられていて、揚げ物なのにどこか爽やかな印象を与えてくれる盛り付けでした。
これが「涼風」と名付けられた理由がよくわかったのは、小皿に添えられた黒い出汁と、花形のガラス器に注がれた特製ソース。さっぱりとした和風だしにとんかつをくぐらせれば、いつものソースカツとはひと味違う、さっぱりとした涼しげな味わいに変化します。大根おろしと甘酢しょうがの小鉢も、箸休めとして絶妙なバランスを保ってくれていました。
三つに仕切られた小鉢には、粟麩でしょうか、彩り豊かな一品も。ぷちぷちとした食感と甘辛いタレが、揚げ物中心の献立にアクセントを加えてくれます。味噌汁には麩と青ねぎが浮かび、炊きたてのご飯と一緒にいただけば、もう言うことなしの満足感でした。
飲み物には、キンキンに冷えたオレンジジュースと、氷たっぷりの水を合わせて、暑さで火照った体をしっかり潤すことができました。
祇園祭とその周辺スポットを歩き回った一日の中で、こうして涼を感じながらもしっかり満足できる食事に出会えたのは、まさに理想的な休憩でした。大丸京都店、避暑地としても、グルメスポットとしても、もはや欠かせない存在になっています。
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