ハローワーク求職相談|保健師が見たプロの面談技術
医療や福祉、産業保健の現場で、
日々「相手の話を聴く」という
面談業務に携わる看護師や保健師。
日頃は支援する側にいる私たちですが、
時には「支援される側(相談者)」に回ることで、
想像以上に多くの学びを得られることがあります。
以前、私が求人応募のために
久しぶりにハローワークを訪れた際、
「これこそ現場で活きる、究極の面談技術だ」
と深く感銘を受けた出来事がありました。
働いていると、通常業務に慣れすぎて
自分の視野が狭くなってしまっていることがあります。
今回は、相談者の立場になって初めて見えた
「素晴らしい面談の共通項」を、
専門職の視点から紐解きます。
ハローワークのイメージと多様な背景
ハローワークと聞くと、「失業した人が行く薄暗い場所」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際の庁舎内は、幅広い年齢層の方が訪れ、非常に活気があります。障害者窓口や外国人相談窓口なども設置されており、まさに地域社会の多様な縮図がそこにあります。
転職活動は、どれだけ経験のあるベテランであっても、自分の思い通りにいかない孤独な闘いです。特に完全に失業している状態であれば、その心理的ストレスは計り知れません。
そんな「不安や焦りを抱えた相談者」が集まる場所で、流れるように的確、かつ温かい対応をする相談員の方に出会いました。
驚いたことに、その方は他の相談者から「●●さん指名で」と声がかかるほどの人気ぶり。実際に面談を受けてみて、「これは指名されるわけだ」と納得したポイントが4つありました。
相談者の心を掴む4つの面談技術
過去には、残念ながら高圧的な相談員に当たり、モヤモヤした気持ちで帰った経験もありました。しかし、今回担当してくださった「指名される相談員」の方の関わり方は、私たちが日々の対人業務で意識すべき、基本かつ重要な技術に満ちていました。
1. ラポールを形成する「最初の挨拶」
ブースに入った瞬間、自己紹介を含めた挨拶の感じが非常に良く、一瞬でこちらの緊張がほぐれました。面談の成否は最初の数秒で決まると言われますが、安心感を与える表情や声のトーンの大切さを再認識しました。
2. 途中で遮らない「徹底的な傾聴」
こちらの質問や状況説明を、途中で遮ることなく最後までしっかり聴いてくれました。限られた時間の中で、相手が「言いたいことをすべて吐き出せた」と感じられる空気感を作る技術は、対象者の本音を引き出すために不可欠です。
3. 安心感を与える「ペーシングと話し方」
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