本当の自由と責任のバランス
「もっと自由に生きたい。」そんな思いが心に浮かぶことがあります。
でも、その気持ちは、
今の自分がどこかで不自由さを感じているから生まれるのでしょう。
若い頃の私は、
「自由とは、自分の好きなことをすること」だと思っていました。
ところが、家族を持ってから、その考えが少しずつ変わってきました。
私が自由であるように、パートナーにも自由がある。
娘にも、自分らしく生きる自由があります。
お互いの自由を大切にしようとすると、
自分だけの都合では決められないことがたくさんあります。
さらに、社会にはルールがあり、
その中で私たちは暮らしています。
私たちは誰かに縛られているだけではありません。
「こうしよう」と、自分自身で選び、
自分自身で制限を決めながら生きているのです。
そして、自由には必ず責任がついてきます。
好きなことを選ぶ自由。
その結果を引き受ける責任。
この二つは、いつも一緒です。
最近、私はこんなふうに考えるようになりました。
責任を受け入れられる器の大きさが、
自由の大きさなのではないか。
だからこそ、責任を負えないことには手を出さない。
無理をして背伸びをするより、自分が責任を持てる範囲で選択する。
そのほうが、心はずっと穏やかです。
もう一つ、大切なことがあります。
それは、自分の責任と家族の責任を混同しないこと。
つい家族の問題まで背負い込みたくなります。
でも、本当に必要なのは、応援すること。
信じて見守ること。困ったときには力を貸すこと。
その距離感が、お互いの自由を育ててくれるのだと思います。
今の生活には、一つの大切なルールがあります。
「家族みんなが幸せになれる選択をすること。」
そのためには、会話が欠かせません。
「あなたはどう思う?」「私はこう考えているよ。」
そんな言葉を交わしながら、お互いの気持ちを確かめ合う。
一人で決めるより、家族で話し合って決めたことのほうが、
不思議と安心して進めます。
「応援するよ。」「一緒にやろう。」
そんな一言があるだけで、勇気が湧いてきます。
自由とは、好き勝手に生きることではありません。
支え合える人がいて、
安心して自分らしく生きられること。
それが、今の私が考える本当の自由です。
そして、その自由を育てるために必要なのが、
責任を受け入れる覚悟と、
家族との軽やかな対話なのだと思います。
