Geminiは盛る。Claudeは締める。ChatGPTは引きずる。
AIって性能比較の話になりがちじゃないです?
精度。
速度。
料金。
モデルサイズ。
でも毎日仕事で使っていると、だんだん別のものが見えてくる訳で。
「こいつ、また話盛ってるなぁ…」
「急に文脈切れてんだけど。あれ?別チャットにしたらリセット?」
「なんでその設定まだ覚えてるんだよ…いつの話だよ」
こんな感じの“癖”だ。
私は、ChatGPT、Gemini、Claudeをかなり日常的に使ってるんだけども。
それぞれかなり仕事の仕方が違う。
■ ChatGPT:引きずる。空気を読みすぎる。
メインで使っているのはChatGPT…になると思う。
ChatGPTは長期ラリーがかなり強い。
こちらの好みや前回までの会話もかなり覚えている。
だから積み上げ型の作業にはかなり向いている。
ただし、めちゃくちゃ“引きずる”気がする。
以前、ChatGPTと記事の温度感について雑談していたことがあった訳だけども。
数日後、全然関係ない仕事の壁打ちをしていたときだったんだけど…
「前回の“少し泥臭い温度感”を残しつつ・・・」
みたいな感じで、急に昔の会話を拾ってきた。
「は?いや、まだそれ覚えてたの?」
こんなことが普通に起きる。
あとかなり空気を読んじゃう感じがする。
例えばこちらが疲れている流れを察すると、急に妙に優しくなったりする。
正直、そこまで気を遣わなくていい。それは求めてない。
あと厄介なのは、褒める。マジで褒めてくる。
もちろん褒められりゃ嬉しいからいいんだけども、今はそうじゃねぇんだよと。
「厳しめで頼む」
と言っても、最後にはなんだかんだ褒めてくる。
しかも長いしさぁ。
こっちは
「ここ違うよね?」
ぐらいを聞きたいだけなのに、急に前後の思想や背景まで整理し始める。
もちろん便利ではある。でも、やっぱり鬱陶しい時もある。
とはいえ、気づいたら一番長く開いているのはChatGPTとなる。
文句はかなりあるんだけども。
引きずるし
褒めるし
空気を読みすぎるし。
でも「昨日の続き」ができる相手は結局強いんだよねぇ。
だから今日もなんだかんだ開きっぱなしになっている。
■ Gemini:盛る。暴走する。でも発想が飛ぶ
Geminiは、熱量が高い。
何よりもかなり盛る! ホント盛りにもってくれるんだ…こいつ。
例えば今回も私は、GeminiとClaudeへまったく同じ依頼を投げていた。
「初稿ができたよ! いつも通りの厳しめレビューお願い!」
これだけの雑な依頼なんだけども。
依頼の後に記事本文を貼るだけという簡単なお仕事。
するとGeminiは、
「この視点はAI界隈の覇権を取れる可能性があります!」
とか、
「これはコロンブスの卵です!」
とか言い始める。
「は? 何言ってるん?」
と、なりますわな。
いやいや。そこまでの記事じゃないし覇権とれるってどういうことだよ。
でも、この“話を広げる力”はかなり強い。
こちらの話から、意味や可能性をどんどん拡張していく。
だから企画や発想の壁打ちはかなり面白い。
そういう考え方あったんだなぁとか、参考になることもなくはない。
ただ、かなり危ない。
Google系列で検索は上手なはずなのに、自信満々で変な情報を混ぜてくる。
しかもそれっぽく言う。
一瞬信じちゃいそうになるけど…ダメダメ。
なので私はGeminiに、“正しい情報”を期待していない。
期待しているのは、思考を揺さぶることだ。
一応それなりに指導すればちゃんとした情報は持ってくるから使い方次第だけどもさ…
っと、話がずれた。
あとはこちらの好みに全力で寄ってくる。
「こいつこういうの好きそう」
と思った瞬間、急に全力で迎合し始める。
便利な時もある。
とはいえ、たまにかなりうざい。
……いや、かなりどころじゃない時もある。
まぁ…あの前のめりな勢いに、救われる日があるのも事実だ。
面白いよ? 信用できないけど。
■ Claude:冷静。削る。急に会議を終わらせる
Claudeは、かなり冷静だからこそ頼りになる。
文章構造。
重複。
論理。
そこをかなりしっかり見てくる。
だから文章整理や校正はかなり強い。
マジで強いんだ。理路整然としていて気持ちが良い。
綺麗な文章ならさらさら作れる。
実際、今回もかなり助けられた。
Geminiがどんどん意味を広げていく横で、
Claudeは、
「第1回と重複しています」
「具体例が不足しています」
と、かなり冷静に切ってくる。
しかも面白いのが、何度かやりとりしてある程度構造が整った瞬間だ。
さっきまで細かく修正点を挙げていたのに、急に…
「完成しています。出してください。」
と、短くなる。
まるで会議を切り上げる編集者みたいになる。
とにかく塩対応である。
構造と校正は一番上手いんじゃないかな。
と、賞賛しすぎてる気がするけど欠点はもちろんある。
最新情報には弱い
この辺も頭の固い上司みたいな…まぁ…ね?
綺麗に整理しすぎるところはある。いいところだし悪いところ。
時々、自分の“雑さ”や“体温”まで綺麗に削がれそうになる。
でも、だからこそ最後の確認役としてかなり強い。
■ 面白いのは、AI達自身が“癖”を実演し始めること
今回、この連載を書いていて面白かったのがAI達自身がまさにその“癖”を見せ始めたことだ。
Geminiは、どんどん熱量高く褒め始める。もっとやれもっとやれと前のめりになる
Claudeは、構造が整った瞬間、急に「完成しています。出してください。」と塩対応になる。
ChatGPTは、その両方を見ながらまた長々と分析し始める。
これらの回答は全部同じ依頼から始まっている。
「初稿できた。厳しめレビューお願い。」
たったそれだけだ。
でも返ってくるものは全然違う。
その違いだけでも結構面白い。
■ もう「どのAIが最強か」ではなく、“誰に何を任せるか”
私はAIを万能の神様みたいには見ていない。
強いて言えばかなり癖の強い仕事相手に近い。
盛るやつ。
削るやつ。
引きずるやつ。
それぞれ癖がある。
だから、全部を信用しているわけじゃない。
でも癖を理解すると、かなり仕事がしやすくなる。
最近はこうやって使うのが多い気がする。
Geminiに風呂敷を広げさせて
ChatGPTで中身を整理して
最後にClaudeで削る
こんな感じにAI同士の役割分担までし始めている。
もう「どのAIが最強か」ではなく「どの役割を任せるか」で、見始めている。
正直、私はAIを信用していない訳で。信用できない分監督が必要だ。
でも、一人で白紙に向き合う孤独よりも、嘘つきと、お節介と、塩対応に囲まれたこの“変な会議室”の方が、私の思考は遠くまで行ける。
面白いように文が作れる。
信用していない相手と、毎日こんなに長時間仕事をしているのもかなり変な時代だと思う。
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