フォント作成ソフト「Glyphs」を使って7セグメント数字のフォントを作ろう
はじめに
こちらの記事は2025年12月21日に開催された、「第6回文字のLT会」のまつばの内容を記事化しています。スライドはこちら。
初めてGlyphsを使う方や、フォントの仕組みをざっくり知りたい方に向けた内容です。
フォント作りで、まずハードルになりがちなのが文字数です。
漢字は数千字単位、かな・英字・記号も含めると、かなりの量になります。
さらに文字間、合字など、制作をはじめると考える要素はどんどん増えていきます。

しかし、数字はたった10文字です。
まずはチュートリアルとして、数字を作ってみるのはいかがでしょうか。
7セグメント数字とは
7セグメント数字は、デジタル時計や、マッチ棒パズルなどでよく目にする数字の表示で7本の棒で作られています。

複雑な字形を作らなくても、共通の棒パーツを組み合わせるだけで、
0から9までの数字を表現できます。
Glyphsとは
フォントを作るためのMac向けのアプリケーションです。
下記リンクから購入できます。
作り方
それではさっそく作り方について簡単に説明します。
主な工程はこの5つです。
新規フォントを作成
「8」の文字(グリフ)を編集
パーツを1本作る
縦棒・横棒を回転して8を作成
8を元に0〜9の文字(グリフ)を作成……完成!
実際につくっていきましょう。
①新規フォントを作成

まずは上部のメニューの「ファイル」から「新規ファイル」を選択するかショートカットキー「⌘+N」で新規ファイルを作成します。

新規ファイルを作成すると添付のようなウィンドウが開きます。
中央が作成する文字の一覧です。
まずは「Number」から0から9の数字を選択しダブルクリックして編集画面を開きます。
②「8」の文字(グリフ)を編集


編集画面を開くと、このようにグレーの文字が表示されます。
まずは「8」の文字をダブルクリックしてみましょう。
茶色の枠が表示されたら、文字を編集することができます。
③パーツを1本作る

✒️ペンのアイコンから「ペンツール」(ショートカット「P」)に切り替えてパーツを作ります。
ざっくり長い棒であればなんでも良いので、好きに作ってみてください。
四角アイコンから「長方形ツール」を使っても良いでしょう。
④縦棒・横棒を回転して8を作成

「選択ツール(V)」に切り替えて、作成した長方形を、「⌥(オプション)」を押しながら移動してコピーします。
「回転ツール(R)」か、右側の変形メニューの回転機能を使って、数字の「8」を作ります。
⑤8を元に0〜9の文字(グリフ)を作成

ショートカット「⌘+A」でパーツを全て選択し、「⌘+C」でコピーします。
0〜9の他の文字を選択し、「⌘+V」でペーストして、一度全ての数字に「8」をコピペしていきましょう。
あとは各数字に合わせて不要なパーツを消していきます。



全ての数字が揃ったら、左上の「i」のアイコンを選択、または「⌘+I」を押して、情報パネルを開きます。

上部の「フィチャー」のタブを押して左下の「更新」ボタンを押します。
「プレフィックス」にテキストが表示されたのを確認してください。

最後に、「ファイル」メニューから「出力」を選択、または「⌘+E」で出力パネルを開きます。

出力先を設定して「次…」を押すと……

オリジナル数字フォントが完成します!!!
完成したら、IllustratorやFont Bookで数字を打ち込んでみましょう。
まとめ
7セグメント数字は、フォント制作の入門として、
とても扱いやすい題材の一つです。
悩むポイントが少なく、短時間でも形になります。
作った数字は、そのまま時計表示やカレンダー、作品内の数字表現にも使えます。
「作れそう」「楽しいかも」という気持ちが芽生えたら、英字、ひらがな、漢字と、少しずつチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
さらに詳細な設定や便利な機能など下記参考からぜひご覧ください。
新たなフォントを楽しみにしています。
読んでいただきありがとうございました。
記事の中で制作したセグメント数字と
もうちょっとちゃんと作ったセグメント数字の
フォントデータとGlyphsデータを下記からダウンロードいただけます。
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執筆者Profile
まつばなつみ
エンタメ関係のグラフィックデザイナー。
和文ディスプレイ書体が好き。制作書体に〈あおぼし〉など。
X(Twitter): @723moji
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