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パリが一つになる日 / パリマラソンは凄かった

□パリマラソンもマイボトル制度

【 パリマラソン2026 】を走ってきた。5万7千人が完走したニューヨークシティーマラソンやロンドンマラソンクラスのマンモスレースだ。

去年出場したアメリカのレース(ボストンとNYC)と違うのは、石畳が続きなかなかタフなコース。しかし、さすがパリ。現実の景色なのか、絵画なのか、そんな素晴らしい景色が続き、あっという間の42.195Kであった。

それもあり、1キロ4分10秒付近で3時間を切る程度で走るつもりがついつい走り過ぎてしまい、【 2時間49分26秒 】と予定を上回った。苦手な海外レース年はほんといい感触で走れた。

2時間49分26秒でゴール

しかし、このレース、この規模で紙コップ廃止、マイボトル制度を採用しているレース。とは言え、例えば、今年のレース男子で、6位まで2時間5分台、女子は4位までが2時間20分を切るという名実ともに国際レースでの話だから凄すぎる。

環境問題の最先端の国フランスの、この辺り、同じポリシーで運営している湘南国際マラソンと比較して考察してみよう。


□湘南国際マラソンのマイボトル制度

【 湘南国際マラソン 】をこれまでに3回走った。いや4回か。コースはフラットで走りやすく記録も狙いやすい。とても好きな大会の一つだった。

第1回大会も出場した。結婚した年に夫婦でも出たし、NIKEフィーバーの頃は、初代Zoom Flyで出た思い出もある大会。

でも、【 マイボトル制度 】になってから、私は一度も出場していない。

理由はシンプルで、環境問題への取り組みには賛成。ただ、それは、地球環境との共生であって” 我慢 "ではない。個人的にはランナーとしての利便性が犠牲になってもなお、1万円以上の出場料を払うことに大きな違和感があるからだ。

また「いかに速く走るか」という価値も尊重されるべきだと思ってる。

そもそもそれもレースの一つの大きな価値。マイボトルという全員に同じルールを課すことが、必ずしも“公平”とは言えないと思っている。私の地元での開催であるが、このままのスタイルでは今後も出ることはないだろう。

□パリマラソンにその解決策があった

ただ、その答えは、環境問題の先進国【フランス パリ】にあった。正直パリマラソンが【 マイボトル制度 】だと知ってテンションが下がった。湘南国際と同じだ、と思ったからだ。

でも、今回、【 パリマラソン 】を走って感じたのは、同じように環境=サステナブルなテーマに配慮しながらも、“走りやすさ”とのバランスを取ることは可能だということだ。

地球環境へも、速く走る価値にも、もちろん完走も、すべてに配慮されたそんなバランス感だ。こんな巨大なレースでそれを何なんくやってのけるとは、ほんと目から鱗だ。

まず【 速く走ること 】へのリスペクトが違う。

それは、トップアスリートはもちろんだが、2時間50分以内までのランナーもボトルで給水する権利があること。

2時間50分以内はボトルで給水できる

私は2時間49分で走ったが、第4ウエーブでスタートしたので、ボトルはもうなかったが、ゴミ箱は発見した。ここに捨てないと失格になることもあるとあったが、とにかく、これはとても合理的な配慮で、記録を狙いたい市民ランナーも気兼ねなく参加できるわけだ。


□スタッフのジェット水流給水もいい

ちなみに、私は250mlのボトルだけで42.195Kを走りきった。これは気温が6度前後と寒く、一口飲んだら尿意を感じたので、以後ジェルと飲んだあとに一口飲むようしただけで、12月の湘南ではそういうわけにはいかないはずだ。

しかし、その点、【 パリマラソン 】では、マイボトルの給水も一味違う。

ホースのようなものを持ったスタッフが各地点で柵の前に立っていて、【 ジェット水流 】で給水をしてくれる。ウォーターサーバーで自分でつぐスタイルではない。結局スタッフが入れてくれる。止まること数秒であったはずだ。

ジェット水流給水は素晴らしい

Wash Hands!
と数回、私もジェルでベタベタの手を走りながら洗ってもらった。

そして、忘れてはならないこととして、このスタイルは、【ウェーブスタート 】があるからこそできるはずだ。基本的にタイム順で、No ストレスでスタートできる。それも、パリ凱旋門、シャンゼリゼ通りをほぼ一日中封鎖してしまう、そのスケールだから更に凄い。

私はオレンジのD-4からスタートした


□ウエーブスタートは全ての解決策

結局、私は第4ウェーブで出走。日本ではそこまでが至難の技なのに、ほんとスタートに並ぶまでのストレスがない。これはボストンやニューヨークよりももっとスムーズだった。前半のウエーブの方が人が少なかったようだ。

シャンゼリゼ通りでトイレは外にはなくて、ゲートの中にある。でもこれも競争が少なく快適。上述した【 マイボトル制度 】もそうだが、全ての解決策は【ウェーブスタート 】にあると言っていいだろう。

日本では少数のレースで実施されているが、大勢ではない。【ウェーブスタート 】は日本でも取り入れるべきで、結局運営もその方がスムーズになるというデータも目にしたことがある。

ゴール後確かに、地面に紙コップのない景色は素晴らしいと思う。ただそれに見合った運営合理性があってこそ、素晴らしいの一言だ。


□ウエーブスタートは東京マラソンが導入すべき

結局、日本のランニングレースは、【 東京マラソン 】が全てリードしている形だ。きっと【 ウェーブスタート 】も東京で実現しなければ、積極的に普及されないだろう。

ちなみに【 パリマラソン 】で私がゴールしたタイミングで最終ウェーブがスタートした。シャンゼリゼでそれができるわけだから、例えば、東京であれば、銀座やっているようなもので、銀座だろうと、新宿だろうと、できない理由ことはないはずだ。

まあ、東京は1日ぐらい交通規制したって、地下鉄都市。都民の移動は可能だし、何なら首都高はその日だけフリーウエイにしたっていい。1日NO CAR DAYは、温暖化対策としても悪いアイディアではない。

東京マラソンをスタートさせたのは、石原都知事で、これはずっと歴史に残ること。

では、現都知事の小池都知事がここに踏み込めたら、彼女も歴史に名を残すことになるはずだ。是非、東京マラソンが進化し、そして、全国ランニングレースへ、そんな先進国ではすでに常識であるサービスが飛び火してもらいたいものだ。


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