ゲームQAの可能性を最大化する「QA内製化」への道筋。

QA 松橋 正樹
MASAKI MATSUHASHI
< 経歴 >
コンシューマーゲームのQA業務を経て、スマートフォンゲーム開発会社へ転職。黎明期の急成長する環境下で品質管理に携わり、開発体制の拡大を支えた。2017年に株式会社Craft Eggへ入社し、QAチームのマネージャーとして業務標準化や組織づくりに貢献。2025年より株式会社フロムトーキョーに参画し、これまでの経験を活かして開発品質の向上に取り組んでいる。
フロムトーキョーにとって「最適なQA」の実現を目指して
ーフロムトーキョーに入社した理由を教えてください
私は以前、Craft Egg(弊社代表森川が以前代表を務めていた会社)でおよそ7年間QAを務めていました。
Craft Eggではプランナーやエンジニアなどの開発メンバーとQAチームが非常に対等な関係にあって、ただ開発の言う通りに動くのでもなく、QAの意見を押し付けるのでもなく、「ユーザーファースト」なものづくりをするために、互いに率直に意見を言い合える環境でした。
「たくさん話して仲を深める」とか「実績で信頼を勝ち取る」とか、やり方は様々ですが、不具合を防ぐためには「QAしやすい関係性」も不可欠で、それを築くこともまた、我々QAの重要な仕事だと学ばせてもらいました。
Craft Egg解散後、しばらく別の環境で働いていましたが、新たなチャレンジを求めて転職を決意しました。そして話を聞きに行ったフロムトーキョーで、ちょうどQAチームを一から立ち上げようとしているタイミングだと知ったんです。
Craft Eggでお世話になった森川さんに恩を返したいという気持ちもありましたし、何より「今なら、これまで培ってきた経験を活かして、以前よりもさらに良いチームが作れるはず」という確信がありました。それで「僕がフロムトーキョーにとって最適なQAをつくります」と、入社を決意しました。
ー今の役割や取り組んでいることを教えてください
現在はQAリーダーとして計画の作成やテスト業務の他、今後QAの本格化に向けてメンバーを増やしていく予定なので、組織づくりの準備にも取り組んでいます。
組織づくりで最も重視したいのは、「メンバーのスキルアップと定着」です。どの開発職にも言えることかも知れませんが、特にQAの仕事は、知見や経験を貯めていくことで、その効率も品質も分かりやすく向上するものだと考えています。でも、私の経験上、その知見や経験を可視化し、チーム内で共有できている会社はほとんどなくて、いわゆる「熟練QAの勘所」として扱われてしまっていることが多いように感じています。
QAの採用面談をさせていただくと「キャリアアップのイメージが湧かない」といった声をよく聞きます。そういう不安な気持ちをできる限り解消するために、スキルマップの作成や、1人でテスト計画を立てられるようになるまでのカリキュラムづくりに取り組んでいます。
「次はこれができるようになったらQAとしてのレベルが1上がるね」と共通認識を持てるようになれば、本人も成長実感を得られますし、評価にも反映しやすい。QAが前向きに仕事に集中できる環境を整えていきたいです。

品質と面白さ、両方にコミットする内製QAの戦略
ーフロムトーキョーのQAで目指したいことは何ですか?
フロムトーキョーの目指すQAの特徴として「QAの内製化」があります。
詳しくない方のために補足しておくと、業界にはQA業務を専門とする委託会社があり、ゲーム開発会社の多くはQA業務をそういった会社に外注して行ってもらっています。
過去私もたくさんお世話になってきましたし、外注には外注のメリットがありますが、フロムトーキョーでは内製QAにこだわり、その強みを最大限に活かしたいと考えています。内製QAの強みは色々あると思いますが、大きく分けると次の3つでしょうか。
一つ目は、プロジェクトを継続的に担当することで、ゲームの仕様や背景を深く理解し、より効率的で的確なテストができるということ。QAの入れ替わりが多い際に生じる、仕様理解にかかる工数や、やり方、考え方の違いによるQA自体の品質のバラつきといったリスクを、内製QAでは極限まで最小化できます。これはやはり内製QAの一番のメリットだと思います。
二つ目は、QAがゲームの面白さにもコミットできるということ。自分たちが作っているものを一番多くプレイするのもQAなので、不具合には直接的に関係のない「面白いのか面白くないのか」という、ユーザー視点に立ったフィードバックも、我々QAが率先して行っていきたいと思っています。そのために必要な「他の人気タイトルはなぜ人気なのか」「どこが面白いのか」という知見を、社内に蓄積していけるのもまた、内製QAのメリットです。
三つ目は、開発との信頼関係が構築できるということ。特に二つ目に挙げた「面白さにもコミットする」というのは、この信頼関係がないとなかなか実現できないものだと思います。QAがテスト設計から実行、改善提案まで幅広く、そして中長期に渡ってプロジェクトに関わることで、開発とQAに信頼関係ができ、それがより面白いものづくりに繋がっていく。そういう循環を生みたいですね。
将来的には、この内製QAで培ったノウハウを、QAの品質面や費用面に悩みを抱える他の会社にも展開できればと思っています。

ーQAという仕事のやりがいはどこにありますか?
先ほどの話とも重なりますが、QAという仕事は、開発チームの一員でありながら、半分はユーザー視点でいる必要のあるポジションです。お客さまの手に渡るまでに一番そのゲームを多くプレイするのは、おそらくQAです。お客さまに喜んでもらうものを届けられるか。そこにダイレクトに影響を及ぼせるのは、大きなやりがいだと考えています。
また、QAの業務は、良い方にも悪い方にも、開発に大きな影響を及ぼします。適切なテスト設計ができれば、余裕を持ってリリースを迎えられますが、そうでない場合は最後まで慌ただしくなってしまう。QAのスキルのレベルによって、明確に開発の進行の安定度が変わるんです。そう言うと重く受け取られるかもしれませんが、ちゃんとやれば成果が出るというのは、やはり仕事の上では大事なことだと思います。
一人ひとりが「QAのプロ」。QAの価値と可能性を最大化する。
ーフロムトーキョーだからこそできる経験はありますか?
フロムトーキョーにはテスト業務だけをするQAは置かないつもりです。みんながテスト設計から実行、そして改善提案まで幅広く担当できるようにします。テスト設計がうまくいき、イメージ通りに進行できて、安心してリリースを迎えられるその達成感を、味わってほしいです。
また、フロムトーキョーは「世界で戦う」ということを重視しているので、海外展開を意識したQAもできる組織にしていきたいですね。昨今のゲームはボリュームが増大し、UIが複雑になりがちで、意識的に取り組まなければ、どんどん分かりづらいものになってしまいます。そんな中で、理解しやすい視覚情報になっているか、適切なテンポ感が保たれているかといった「世界共通の分かりやすさ」を担保できるようになれば、QAの価値がより大きくなると思います。
とはいえ、まだまだ会社としてもチームとしても立ち上がり期ですので、QAのあり方、やり方自体も常に改善していく、いわば「QAをQAする」経験自体に面白さを感じてもらえたら嬉しいですね。

ーこんな人と働きたいという思いがあれば教えてください
QAという仕事の可能性をもっと広げたいと思っている方と一緒に働きたいですね。
お話ししてきた通り、QAがQAのプロとしてやれることはまだまだたくさんありますし、開発チームやお客さまに対して、より大きな価値を提供できると思っています。
QAとしてのキャリアに悩まれている方はもちろん、プランナーやエンジニアで、セカンドキャリアを考えている方も、フロムトーキョーのQAの思想に少しでも共感いただけたなら、ぜひ門を叩いてみてください。QAの未来を一緒につくりましょう!
採用情報
フロムトーキョーでは、一緒にコンテンツをつくる仲間を募集しています。
募集職種などの詳細は、弊社コーポレートサイト採用ページよりご確認ください。
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