息苦しさは、とても「死」に近い。
#20250613-544
2025年6月13日(金)
早朝――ではない。まだ深夜か。
息が苦しくて目が覚めた。
なにが起きたかわからず、慌ててベッドの上で身を起こす。
左の鼻は詰まっている。
右の鼻からは鼻水があふれだす。
なんだ? なにが起きた?
喉の奥というか、耳の奥がかゆくてたまらない。
アレルギーっぽい。
1日2回服用のうち、2回目分の抗ヒスタミン薬を飲み忘れただろうか。
口で息をしながら、むーくん(夫)を起こさないよう寝室を這い出て居間に向かう。薬袋をひっくり返し、錠数を確認する。
飲み忘れていない。
耳に圧がかからないよう注意深く鼻をかむが、左の鼻は全然通らないし、右の鼻は鼻水が止まらない。
鼻がダメなら口で呼吸をすればいいのに、涙がダラダラと流れ、苦しくてたまらない。
横になりたいけど、身を起こしているほうが楽な気がする。
食器棚に寄りかかったまま、じっと息を整える。
少し落ち着いたところで、寝室に戻ったが、すぐ苦しくなる。
眠って現実逃避をしたいのに、酸素が足りなくてできない。
腹膜炎をやったときの腹部の痛みもかなりだった。
1月末に右手首を骨折したときの痛みは、今までの骨折のなかで一番ひどかった。
それでも、ゆっくり息を吸い、吐いているうちに、いつしか眠っていた。
呼吸がうまくできないというのは、これほどなのか。
枕を抱え、姿勢を何度も変えては鼻をかみ、楽な位置を探す。
――死んじゃうかも。
そう思ったのは、はじめてだ。
息がうまくできないのは、痛みとは別の次元で迫ってくる。
用意したエンディングノートは、父の死後の手続きの慌ただしさのなか、まだ1ページも書いていない。
たまたま父の死が重なったが、購入したのはそれより前で、「死」の覚悟云々ではなく、「片付け」の延長だった。「要るもの」と「要らないもの」を仕分けしよう。「要らないもの」は処分して、無駄を探して家計も物理的な空間も整える。
父の世代はまだデジタル遺産と呼べるものが少なくて、助かった。
私自身のことを考えると、サブスクも使っているし、SNSのアカウントもある。それらをどうするか、書き残していない。
このまま死んだら、暮らしだけでなく、事務的なことだけでもむーくんが困ってしまう。
息が苦しいというのは、痛みとこんなに違うのか。
亡くなる前、父は赤血球の数がかなり減少し、輸血に頼っていた。途中から酸素吸入もした。医師は「溺れているような感じですから」といった。
地上にいるのに、息苦しいなんて。
陸で溺れるなんて。
父は入院していたから酸素ボンベを持ち歩くことはなかったが、街なかで見かけるボンベを引いている人は、常に息苦しさを背中合わせなのだろうか。
――朝は来るかな。
日中、食べたものを振り返る。
私は検査でアレルギー反応が陽性だらけなので、普段症状が出ていないアレルゲンでも睡眠不足などの体調不良によって出ることがある。
果物は特に危険だ。昨夕ドライいちじくをいつもは2つのところ、3つつまんだ。それだろうか。庭に出て芋虫を探していたら、手足5ヶ所蚊に刺された。今シーズン初の虫刺されのせいか、ひどく腫れまくった。昨夜は匂いが強めの入浴剤を使った。だが、しばらく使っていなかったが、以前は続けて使っていたものだ。
なにに反応している?
触れたもの、食べたもの、飲んだもの。
気付けばあっさり夜は明けて、息苦しさは消えていた。
眠い。
※ このときから2回夜を越していますが、このような症状はなく眠れています。原因はわからないまま。
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