暑い盛りこそ学校へ。そして、夏休みは外で遊べる季節に移してはどうだろう。
#20250904-576
2025年9月4日(木)
今夏の厳しい暑さに妄想がはじまった。
学期ごとの日数や入学、卒業、受験のタイミング、そういったことも含めて思ったことではない。暑さに疲れた頭によぎったことである。
学校の夏休みを一番暑い盛りからずらしてはどうか。
この44日におよぶ長い小学校の夏季休業日。
小学6年生である我が家の娘、ノコはほぼ習い事で乗り切った。里親会のお楽しみイベントなど、習い事以外の用事もあったが、それはほんの2、3日だ。あとは数日おきにある習い事のレッスンと合宿で過ぎた。
受験をしない小学生の夏休みとしてはハード過ぎるようにも見えたが、救われた面もあった。
ノコはひとり遊びが苦手だ。
ひとりっ子——里子なので語弊があるが、同じ屋根の下に子どもはノコ1人だ——だからか、それとも幼稚園児まで子どもがたくさんいる施設で育ったせいか、はたまたもともとの性格なのか、ひとりで黙々と遊ぶことが滅多にない。
たくさんの予定のない時間を前にすると、「ママママ、つまんない」がはじまる。
そうでなければ、漫画を読み、学習タブレットで遊び、TVを見る。ときにCDプレイヤーやAmazon製の音声アシスタントのAlexaで音楽を流して、熱唱しながら踊りまくることもあるが、それらをひと通り済ませると、「ママママ、なにすればいい?」となる。
友だちと遊ばないのか。
ノコは学区内の公立小学校に通っているため、徒歩圏内に友だちはいる。
そして、我が家は隣が公園だ。住宅地にある小さな公園だが、遊具があり、ボールを蹴るように広場があり——幼児以外ボール遊びは禁止だが——ケヤキをはじめ、シイノキやクヌギといった木も植わっている。
下の学年が多いが、知っているだれかは遊んでいる。ノコは居間の窓から公園にいるメンバーを確認すると、飛び出していく。
それがこの夏は見事にいなかった。
そりゃそうだ。
この連日猛暑続きで、熱中症警戒アラートは発表され、TVのニュースをはじめ、役場の防災スピーカーも「外に出るな、出るな」と叫んでいる。遊具はどれも火傷しそうな熱さだ。
ある意味、静かな夏だった。
日中は小学生の声にあふれ、日が暮れると高校生だろうか、男女数人がはしゃいでいた夏はどこかへ行ってしまった。
ノコには、まだスマートフォンを持たせていない。
習い事先では早くからスマホを持つ子どもが多かったが、小学校も高学年あたりから増えはじめた。6年生になった今は、大半が持っているようだ。それに伴い、下校時に遊ぶ約束をしたり、公園に行ったら友だちがいたから遊んだりすることがなくなった。
スマホで連絡を取り合い、遊んでいるようだ。この暑さだ、だれかの家で遊ぶこともあるだろう。
ノコはその流れに乗れないまま、6年生になってしまった。不憫に思わないわけでもないが、この夏のスケジュールを見ていると、友だちと遊ぶ時間が見つからなかった。
予定のない日は、涼しい家のなかで宿題をし、漫画を読み、TVを見てのんびり過ごした。
こうも暑さが厳しいと、一番暑い盛りこそ学校があったほうがいいのではないか。
そのかわり、学校は冷房完備だ。
登下校こそ熱中症の心配はあるが、日傘やネッククーラーを活用してもらう。公立であれば学区はその学年に応じた通える範囲であるはずだ。
学校に着けば、涼しく過ごせる。
体育館もおおいに活用する。
暑過ぎてどこにも行けないより、家より広い涼しい校内で過ごすほうが運動不足にもならない。
習い事など予定がある児童は別に、下校時刻も希望者は少し遅くして、体育館で遊ぶなり、図書室で過ごすなり、教室で宿題を済ませるなりして陽射しが強い時刻を避けて帰宅する。
そして、外でも遊べる季節に長期休暇を設ければ、家にとじこもることもなくなるのではないか。
この夏は習い事があったおかげでハードではあったが、我が家は助かった。これがもしなかったら、親娘2人、殺人並みの暑さのなか、どこに行ってどう過ごすか途方に暮れていたように思う。
どこにも行けず、家にこもっていたのではないか。
家でゲームやスマホなどデジタル機器に没頭していた子どもが多いと聞くが、この朝から晩まで冷房を使わなければ過ごせない状況では、致し方がないと思ってしまった。
暑さを変えられないのならば、過ごし方を変えた方がいい。
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