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第3の習慣「最優先事項を優先する」― 本当に大切なことを選ぶ勇気 ―

はじめに

第1の習慣「主体的である」は“自分で選ぶ力”。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」は“目指す方向”。
そして、第3の習慣「最優先事項を優先する」は、その2つを行動に変える力です。

日々の忙しさの中で、私たちは「緊急なこと」に追われがちです。
しかし、本当に人生を変えるのは、
“重要だが緊急でないこと”
に時間を使えるかどうか。
刑務官として現場で働きながら、私はこの原則の重みを何度も実感してきました。



1. 「緊急」と「重要」は違う

人は“今すぐやらなければならないこと”に反応しやすいものです。
電話、メール、突発的な依頼、上司からの指示。
しかし、そうした“緊急なこと”ばかりに気を取られると、
本当に大切なこと――信頼、健康、成長、人間関係――に時間を割けなくなります。

刑務所の現場でも同じです。
日々の対応に追われる中で、“人と向き合う時間”が後回しになりやすい。
でも、最も重要なのは、
「人をどう支えるか」
という根幹の部分です。
そこに時間を使える組織ほど、信頼が積み上がります。



2. 優先順位とは、“選ぶ勇気”である

コヴィー博士は言います。

「本当に大切なことに“イエス”と言うためには、
どうでもいいことに“ノー”と言う勇気が必要だ。」

優先順位をつけるというのは、単なるスケジュール管理ではありません。
自分の価値観を明確にし、“何を大切に生きるか”を決める行為です。

刑務官として、私は多くの場面で「すぐに結果を出す」よりも、
「長く信頼を築く」ことを選んできました。
そのためには、短期的な満足を手放す勇気が必要です。



3. “緊急でないが重要なこと”に、人生をかける

コヴィー博士は、時間管理を4つの領域に分けています。

① 緊急かつ重要(危機・締切)
② 緊急でないが重要(準備・信頼・健康)
③ 緊急だが重要でない(雑務・他人の都合)
④ 緊急でも重要でもない(浪費・逃避)

この中で、最も価値を生むのは【第2領域:緊急でないが重要なこと】です。
たとえば、学びの時間、信頼を築く対話、心を整える習慣。

刑務官としても、日常の訓練や対話を軽視せずに積み重ねることで、
大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
大切なことほど、緊急ではない。
だからこそ、意識して時間を確保することが人生の質を決めます。



おわりに

「最優先事項を優先する」とは、
忙しさに流されず、自分の価値観で生きる選択をすること。

時間は“使う”ものではなく、“投資する”もの。
刑務官として、そして一人の人間として、
私はこれからも、“緊急でないが重要なこと”に心と時間を注いでいきたいと思います。



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