初制作シナリオの進捗報告 ―― 江戸の闇に「救いの灯」を。連作CoCへの挑戦と制作理念
はじめに:新たな挑戦の記録
最近、裏でじっくり(時には頭を抱えながら)進めているプロジェクトがあります。
それは、クトゥルフ神話TRPG(CoC)の連作シナリオ制作です。
普段、私のnoteでは【歴史総合】として歴史の考察をお届けしていますが、今回のシナリオ制作に関しては、まずこの一言を添えさせてください。
「時代考証は、一旦置いておきました!」
緻密な歴史的事実よりも、自分のインスピレーションと「こんな江戸が見たい!」というパッションを優先した、完全なるフィクション・エンタメ江戸情緒。それが今回のコンセプトです。
コンセプト:江戸 × クトゥルフ × 人情噺
舞台は八百八町が賑わう江戸の町。
そこに、クトゥルフ神話特有の「正気をもぎ取られるような怪異」を放り込んでみました。
さらに、そこに欠かせないスパイスとして加えたのが**「人情」**です。
プレイヤーの皆さんには、以下の3つの立ち位置(HO)から事件に関わってもらう予定です。
• 【瓦版屋】: 町の噂を拾い、真実を暴く(あるいは隠蔽する?)情報の最前線。
• 【奉行所同心】: 法の番人として、理不尽な怪異に立ち向かう「公」の力。
• 【町医者】: 生と死、そして変異していく身体を見つめる冷静な観察者。
制作理念:絶望の先にある「粋な救い」
今回の連作シナリオを制作する上で、私が最も大切にしている理念があります。
それは、**「プレイヤーが全力を尽くしたなら、理不尽な死や救いのない絶望で終わらせない」**ということ。
もちろんCoCですから、選択を誤れば不幸な結末を迎える分岐も存在します。しかし、どのシナリオにおいても、私は**「全員がハッピーで終われるトゥルーハッピーエンド」**への道を必ず一つは用意するように心がけています。
「人情噺」と銘打つからには、ただ怖いだけでなく、その先にある人の温もりや、困難を乗り越えた先にある晴れやかな結末を届けたい。泥臭く必死に足掻いた探索者たちが、最後には江戸の青空を見上げて笑い合える……。そんな読後感を大切にしています。
現在の制作進捗
現在、全5作の連作という大きな山に挑んでいます。
• 第1作目: 絶賛テストプレイ中。描写やバランスの微調整を重ねる「産みの苦しみ」の真っ最中です。
• 第2作目: シナリオ自体は完成。1作目の調整を受けてのブラッシュアップを待機しています。
• 第3作目以降: 物語全体のグランドフィナーレに向けた「流れ」はすでに組み上がっています。
おわりに
初制作ということで試行錯誤の連続ですが、皆さんに「この江戸を歩けてよかった」と思ってもらえるような作品に仕上げていきます。
……実は、テストプレイを経て「自分が当初描きたかった物語」から大きく乖離していくという、創作の洗礼も浴びているのですが(笑)。そのあたりの生々しい苦労話は、また別の機会にお話しできればと思います。
進捗はまたこちらのマガジンで報告しますので、楽しみにしていてください!
