【かぞくのじかん2×2】とろろ蕎麦
ふわぁ~~~。
三連休中日のキッチンには、海苔の香りがほのかに漂っています。
そして、お出汁の香り。
今朝は、花巻ベースのとろろ蕎麦。
余った長芋は、煮物に。
なので、そんな和な香りに包まれてる訳です。
石油ストーブの敷きマットを変えました。
コルクだと、三毛姉さんも黒ねこ君も、爪研ぎしちゃうんですよ。
ゴミが散らかるのは、まだしも、食べちゃわないか、って心配で……。
他になんかない? って。
お陰で、バリバリしなくなりました。
静かな朝に、お鍋からプクプクと小さな音。
もう少ししたら、火を止めて、長芋に染み染みタイムに。
ほっくほくの長芋は、やっぱ熱燗ですかね😆
普通は大根でやるのでしょうが、長芋しかなかったので😅
季節外れな話をします。
まだ暗い朝に、踏切の音が聞こえてきて、ふと、思い出したんです。
音……。
昔からこの村に住んでいますが、以前、貸家に住んでいた頃の話。
初夏に妻と、そろそろ寝ましょうか、って時間帯。
網戸にしてたんですね。
家の前には雑木林。
そこからの湿った風に、蛙の合唱が聞こえて来たんです。
「あっ! 蛙の合唱」
「えっ?」
「ほら」
「……聞こえない……けど」
「えっ!? 大合唱団じゃない」
妻は、雑木林の向こうの田んぼから聞こえて来る蛙の合唱が聞こえない、って言うんです。
んなバカな。
夜でしたが、蛙の合唱を聞きに外出。
で、田んぼに近付くに連れ、
ゴエゴエゴエゴエ
ケロッケロッ
ゴエゴエゴエゴエ
ゴエゴエゴエゴエ
ケロッケロッ
闇の中から、すごい大合唱。
「うわ~~……。これが蛙の合唱なんだ」
都会育ちの妻は、驚いてました。
だけど、蛙好きな妻はご満悦。
家に戻ると、今度は蛙の合唱が聞こえるようになりました、ってお話。
アレは、妻にとっての気付きの瞬間だったのでしょうかね。
「かえるのうた」とも呼ばれる「かえるの合唱」を、妻はなんだと思って歌っていたのでしょう。
そこは聞いていないので分かりません。
だけど、人って、知らない音は聞こえないモノなんだな、って。
まぁ、救急車のサイレンだって、救急車の音って知らなきゃ、なんか鳴ってるくらいなのでしょうし……。
前に書いた【秘湯のお宿】でも、妻は最初、飛んでる蛍を見付けられませんでした。
知らないモノは、見えないし、聞こえない。
通勤時間の、歩きスマホはダメよ、のアナウンスの中、歩きスマホをしてる人達を思い出して、ちょっと恐くなりました。
いかんいかん。
ダメダメダメ。
せっかくのお休みの朝に、こんなこと考えちゃダメダメ。
タイミングよく、石油ストーブが、ガボガボ。
そうそう。
こういう音に、今は気持ちを寄せるべきです。
妻と三毛姉さんは、まだ眠っています。
黒ねこ君は、私を見詰めています。
ちょっと、朝ご飯には早くないかい?😅
そんな村の静かな朝は、ほんのりと明るく流れ始めています。


