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🤔【もしもシリーズ】!野原しんのすけが「武士と誠」を聞いたら?〜オラと男の約束だゾ〜

場所: とあるのどかな公園のベンチ。日向ぼっこをするウメばあちゃんの隣に、黄色い服と赤い短パンの影が忍び寄る。

しんのすけ 「ほほーい! そこのシワシワでとっても味のあるおねいさん! オラと『あしたの天気』と『ピーマンの絶滅』について語り合わない?」

ウメばあちゃん 「あらあら、元気な子供じゃねぇ。ばあちゃんは『おねいさん』じゃなくて、ウメばあちゃんって言うとよ。天気の話もよかけど、今日は**『武士と誠(まこと)』**っちゅう、男気あふれる話ば聞かせてやろうかね。」

しんのすけ 「ブシ? それって、カンタムロボの新しい必殺技? それとも父ちゃんの足の臭い(ブシッ)?」

ウメばあちゃん 「違う違う(笑)。ヒロシさんの足の話じゃないよ。お侍さんのことじゃ。 むかーしむかし、ある村に**佐々木新左衛門(ささき しんざえもん)**っちゅう、貧しかけど義理堅い若侍がおったとよ。ある日、新左衛門は金貸しの大黒屋に『五両貸してくれ』って頼んだんじゃ。」

しんのすけ 「五両!? それってチョコビが何個買えるの? オラ、チョコビ山積みにして埋もれたいゾ。なんならチョコビの風呂に入りたい!」

ウメばあちゃん 「山ほど買えるし、風呂にもできるじゃろうねぇ。でもな、新左衛門は貧乏浪人やけん、担保も証文も何もなかったと。大黒屋は最初『金は信用がなかと貸せんばい』って鼻で笑うたんじゃ。」

しんのすけ 「そりゃそうだゾ。オラも『あとで返すから』ってマサオくんからお菓子もらうけど、だいたい忘れちゃうし。マサオくん、泣きながらおにぎり食べてるし。」

ウメばあちゃん 「こらこら、マサオくんには返してやりなさい(笑)。 でも新左衛門は違ったとよ。**『誠こそが何よりの証文。破ったら命を差し出す』**ってきっぱり言うたんじゃ。そしたら大黒屋も、その目に嘘がないことを見て取って、しぶしぶ金を貸したとよ。」

しんのすけ 「へぇ〜、おじさん太っ腹! うちのみさえなら『無駄遣いはダメ! ローンはあと32年!』ってグリグリ攻撃だゾ。」

ウメばあちゃん 「実はな、大黒屋も昔は優しい商人やったけど、情で貸した金が返ってこんことが続いて、すっかり人間不信になっとったとよ。村の人たちからも『最近の大黒屋は損得ばっかりのケチ兵衛だ』って言われて、客が減って困っとった時期やったんじゃ。」

しんのすけ 「ふーん、ケチケチ星人になってたんだね。大人って大変だゾ。で、そのお侍さんはバックレちゃったの? アクション仮面の放送時間に間に合わないから帰ったとか?」

ウメばあちゃん 「それがな、半年後。新左衛門はひょっこり現れて、**『借りた五両、返すぞ』**って、きっちり耳を揃えて返しに来たとよ!」

しんのすけ 「えぇー!? 本当に返したの? オラならシロに化けて『わんわん』って誤魔化すかもしれないのに!」

ウメばあちゃん 「新左衛門は**『約束は武士の命より重かもの』**って言うてな。しかも、『あの時、無担保の俺を信用して貸してくれた恩は一生忘れん』って大黒屋に深々と頭を下げて感謝したんじゃ。」

しんのすけ 「おお〜、なんだかムズムズするけど、カッコいいゾ! これが男の約束ってやつ?」

ウメばあちゃん 「そうたい。それを見ていた村人たちも『あの侍を見込んだ大黒屋も、まんざら捨てたもんじゃないな』って見直してな、大黒屋の店にまた客が戻ってきたとよ。 **『金だけじゃ人はついてこん、信用こそが財産』**って、大黒屋も改心して、また優しい商人に戻ったんじゃ。」

しんのすけ 「なるほど〜。やっぱり正直が一番ってことかぁ。オラもななこおねいさんには嘘つかないようにするゾ。ななこおねいさんとの約束は、命より重いからね!」

ウメばあちゃん 「(あの子、急に目がマジになったねぇ…) 感心、感心。この話にはまだ続きがあってな、このことを聞いたお殿様が**『これほどの商人なら城の出入りを許そう』**って、大黒屋を御用達の商人に取り立てたとよ。」

しんのすけ 「すっごーい! 大出世だゾ! まさに『情けは人のためならず』ってやつだね! ……あれ? これってアクション仮面のセリフだったっけ?」

ウメばあちゃん 「よく知っとるねぇ(笑)。 誠実にしてれば、ちゃんといいことが自分に返ってくるっちゅう話さ。しんちゃんも、母ちゃんとの約束は守らなつまらんばい?」

しんのすけ 「うっ……そ、それは『善処します』だゾ! じゃあオラ、ピーマンを残さず食べる約束……は置いといて、シロの散歩に行ってくる〜! ばあちゃん、またね〜! 元気でね〜!」

ウメばあちゃん 「やれやれ、嵐のような子じゃったねぇ……。でも、あの子の目は澄んでおった。きっと良い大人になるばい。」


【編集後記】5歳児の「自分ルール」に、ふと立ち止まる

今回の昔話「武士と誠」。 現代風に言えば**「クレジット(信用)」**という少し堅苦しいテーマでしたが、しんのすけ君の反応は意外なものでした。

普段は欲望に忠実で、マサオくんのお菓子は忘れてしまう彼。 しかし、**「ななこおねいさんとの約束は命より重い」**という、彼なりの絶対的な「自分ルール」を持っています。

損得や世間体ではなく、「自分が大事にしたい人との約束は守る」。 そのシンプルで純粋な動機は、何も持たずに「誠」一つで信用を得た新左衛門の姿と、どこか重なる部分があるのかもしれません。

複雑な利害関係の中で生きる私たち大人は、つい言い訳を探してしまいがちです。 けれど、ふざけているようで実は芯の通った5歳児の言葉を聞いていると、**「自分にとって、本当に守りたい約束とは何だろう?」**と、少しだけ振り返るきっかけをもらった気がします。

笑いの中に、時折ハッとするような真理が混ざる。 それが、彼が長年愛され続けている理由のひとつなのかもしれません。


武士と誠の原文はこちら

▼今回アレンジした原作のお話はこちら。野原しんのすけ君が混ざる前の、本来のストーリーもぜひ併せてお楽しみください!


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