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会社の看板がないフリーランスが、noteを書いたほうがいい理由

「営業せずとも依頼が来るようにしたい……!」 「でも、SNSで何をどこまで出せば仕事に繋がるのかわからない」

そんな悩みを抱えるフリーランスに、みずのけいすけさんは意外な答えをくれました。 「大切なのは、5分前のオムライスの投稿なんです」

noteを知り尽くしたプロが教える、飾らない「生存報告」が仕事を引き寄せる理由。その驚きの効果と、実際に人生が変わった3人の実例をお届けします。

15年の会社員生活を経て独立し、この春で5年目。
最もやってよかったのは、noteで「生存報告」としての発信を続けてきたことです。

noteが店先となり、営業せずともお客さんが来てくれるようになりました。
「独立して大成功した!」というにはまだまだ悩みは尽きませんが、会社員時代の収入を大きく超え、周囲の人にも恵まれながら働けています。

フリーランスがnoteを書くと、どんないいことがあるか。僕と、僕がnoteの発信を支援した方々の経験をご紹介します。


5分前のオムライスが仕事を連れてくる

なぜnoteで発信を始めたのか。
きっかけは、独立して「会社の看板がない」ことに困ったからでした。

会社員時代は「株式会社◯◯の水野です」と名乗れば、初対面でも企業名が信用となり、話が進みました。ところがフリーランスになると、相手の顔に「あなたはどんな人? 何ができるの?」と疑問符が浮かぶように。すんなり商談に進みません。

フリーランスの先輩に相談すると、こう言われました。

「営業しようと思わず、こつこつとSNSとかで生存報告するといいよ」

生存報告とは、「私はここにいて、こんなことを考えて、こんな日常を過ごしています」という、ささやかな日々の記録です。大げさなプロモーションではなく、自分のキャラクターや価値観を、コツコツと自然に知ってもらうための発信を重ねていくことです。僕は「それだ」と膝を打ちました。

想像してみてください。SNSを眺めているとき、5分前に「今日のランチのオムライスが最高に美味しかった」と投稿している人がいたら、その人にどんな印象を持つか。おそらく、機嫌が良さそうで、(少なくとも今の瞬間には)声をかけやすい雰囲気を感じるはずです。

一方で、まったく発信をしていない人に仕事の相談をするのは、少し勇気が要ります。今どんな状態なのか、何に関心があるのかが、見えにくいからです。

完璧な自己PRの文章や、立派な実績リストがあるに越したことはないですが、「あ、この人になら、いま気軽に相談できそう」と思ってもらえる空気感が何より大切だと僕は思います。

会社の看板がないフリーランスにとって、「とっつきやすさ」こそが、仕事を呼び込む店先になるのです。

「note執筆のコツ」も書いていますが、とらやで秋をかみしめたり、推しが勝利した夜を書いたりもしています。

なぜnoteが「とっつきやすさ」を生む場所としてマッチするのか

「とっつきやすさ」を生む場所として、なぜnoteを選ぶのか。
「完璧じゃなくていい」寛容さと、「人通りの多さ」がポイントです。

①「完璧じゃなくていい」寛容さ

noteには、他のSNSにはない独特の空気感があります。長文を読む文化に加えて、「完璧じゃなくていい」という寛容さがあることです。未完成の思考や日常のささやかな気づきを綴った文章が受け入れられる土壌があります。

note内で「#日記」を検索すると、500万件以上ヒットします。

だからこそ、「今日はこんなことを考えた」「こんな失敗をした」という等身大の発信が、読者との距離を縮めるのです。完璧なプロフェッショナル像ではなく、悩んだり試行錯誤したりする「人間らしさ」が伝わることで、「この人に連絡してみよう」と思ってもらえる。依頼の心理的なハードルが下がります。

②人通りが多く、過去記事も入口になり続ける

noteはアクティブユーザー数が8,000万人を超え、プラットフォームとして人通りがしっかりあります。さらに、過去の記事が資産として残りやすいです。

アカウントトップの記事の一覧表示やマガジン機能から、過去記事にもアクセスしやすいこと。検索エンジンとの相性も良く、記事が見つかりやすいこと。これらにより、今日書いた記事が、1年後、2年後に誰かの目に留まり、仕事の依頼に繋がることもあるのです。

noteが仕事に活きた!フリーランスのリアルな声

「noteを書いて、どんな変化があったのか」
noteで発信を続けてきたフリーランス3人から聞いた、リアルな声をご紹介します。(本人が特定できないよう、文意が変わらない範囲で、脚色を交えています)

ケース①:スキルの言語化で単価が変わった

Aさん(40代・編集者)は、出版社で15年働いた後、フリーランスとして独立しました。しかし、独立当初は「自分の強みが何なのか、うまく説明できない」という悩みを抱えていました。

そこでAさんは、noteで「自分がこれまでどんな編集をしてきたか」を、具体的なプロジェクトごとに振り返る記事を書き始めました。たとえば、「著者の話を3時間聴いて、核心を一行にまとめる技術」や「読者が途中で離脱しない目次の作り方」といった、日々の業務で培ったノウハウを言語化していったのです。

すると、その記事を読んだ企業の担当者から、「まさにこのスキルが欲しかった。ぜひうちのプロジェクトをお願いしたい」と、指名での依頼が来るようになりました。しかも、それまでの単価の1.5倍の条件での依頼でした。

Aさんが振り返って言うのは、「自分では当たり前だと思っていたスキルが、実は市場価値のあるものだったと気づけた」ということです。言語化することで、自分の価値が再発見され、それがそのまま単価アップに繋がったのです。


ケース②:発信が「名刺代わり」になり、営業が不要になった

Bさん(50代・マーケティングコンサルタント)は、大手企業で20年以上マーケティング部門を率いてきた後、独立しました。人脈は豊富でしたが、「新しいクライアントを開拓したい」という思いがあり、noteとXを連携させて発信を始めました。

Bさんが発信していたのは、大げさなノウハウではなく、「日々の仕事で気づいたこと」や「業界の動向について思うこと」といった、日常のつぶやきレベルの内容でした。けれど、その発信を続けていると、ある日、面識のない企業からコンサルティングの依頼が舞い込みました。

初回の打ち合わせで、先方の担当者は「BさんのnoteとXをずっと読んでいました。考え方や価値観が共感できたので、ぜひお願いしたいと思ったんです」と言ってくれたそうです。面談の時点で既に信頼関係ができており、その場でスムーズに契約が決まりました。

Bさんは、「noteが名刺代わりになり、営業資料よりも強力な存在になった」と語ります。スキルシートや実績リストでは伝えきれない、人間性や価値観が伝わることで、「この人と仕事をしたい」と思ってもらえる。それが、発信の最大の強みだと実感したそうです。


ケース③:孤独なフリーランスに「横の繋がり」ができた

Cさん(30代・デザイナー)は、独立後、仕事は順調だったものの、「一人で働く孤独感」に悩んでいました。会社員時代は、同僚と切磋琢磨しながら成長できる環境がありましたが、フリーランスになると、そうした横の繋がりが失われてしまったのです。

そんなとき、Cさんはnoteで「フリーランスとしての日々の葛藤」や「デザインに対する自分の考え方」を綴り始めました。すると、同じようにフリーランスとして働く人たちから、コメントやメッセージが届くようになりました。

「私も同じことで悩んでいました」「この考え方、すごく共感します」といった声が集まり、やがてnoteを通じて知り合った仲間たちとオンラインのコミュニティを作るまでに至りました。そのコミュニティでは、互いの仕事を紹介し合ったり、悩みを相談し合ったりするなど、会社員時代には当たり前だった「福利厚生」のような関係性が生まれたのです。

Cさんは、「noteは仕事を獲得するだけでなく、共感してくれる仲間と出会える場所だった」と話します。発信することで、価値観の合う人たちと繋がり、孤独なフリーランス生活に温かいコミュニティという居場所ができたのです。

共通するのは「小さな一歩」から始めたこと

これら3つのケースに共通しているのは、最初から大きな成果を狙ったわけではなく、「まずは書いてみる」という小さな一歩から始めたことです。
完璧な記事を書こうとせず、自分の経験や日々の気づきを素直に言葉にする。その積み重ねが、やがて思いもよらない形で仕事や人間関係を変えていく。noteの魅力は、そんな「小さな発信の、大きな可能性」にあるのです。


書くことは、未来の自分への「投資」だ

ここまで、フリーランスがnoteを活用するメリットや実例を紹介してきました。最後に伝えたいのは、「書くこと」は未来の自分への投資だということです。

一生続けたい仕事への道標

フリーランスとして生きていく中で、多くの人が抱える不安の一つが「この仕事を、いつまで続けられるだろうか」というものです。年齢を重ねるごとに、体力的な限界や市場価値の変化を感じることもあるでしょう。

でも、noteで自分にフィットした発信を続けていれば、どれだけ時間をかけても飽きない「一生モノの仕事」にきっと出会えるはずです。

なぜなら、発信を続けることで、自分が本当に大切にしている価値観や、心から楽しいと思える仕事の領域が、徐々に明確になっていくからです。そして、その価値観に共鳴してくれるクライアントや仲間が、自然と集まってくるようになります。

たとえば、「丁寧なコミュニケーションを大切にする」という価値観を発信し続けていれば、同じように丁寧な関係性を求めるクライアントと出会えます。「新しい挑戦が好き」という姿勢を見せ続けていれば、実験的なプロジェクトに誘ってもらえるかもしれません。

noteは、自分らしい仕事を引き寄せるための羅針盤になります。そしてその先に待っているのは、単に「稼ぐための仕事」ではなく、「一生続けたいと思える仕事」です。

たった一つの発信が、未来への布石になる

「自分には書けるようなことなんてない」 「今さら発信を始めても、遅いんじゃないか」 「若い人たちに混じって、恥ずかしい」
そんな不安を抱えている方もいるかもしれません。

でも、安心してください。noteを始めるのに「遅すぎる」ということはありません。あなたがこれまで積み重ねてきた経験、乗り越えてきた壁、失敗から学んだこと、誰かに感謝されたこと。そのすべてが、誰かにとって価値ある情報です。特に、若手にはない「年齢を重ねたからこその視点」や「長年の経験から得た深い洞察」は、唯一無二の強みになります。

さぁ、一緒にnoteを書いてみませんか?
後編では「書くテーマを見つけるヒント」や「読まれるようになるコツ」をお届けします。これさえ読めば、すぐに執筆に取りかかれますよ。

▼後編


みずのけいすけ
goodbuff inc. 代表。愛知県瀬戸市出身、千葉県浦安市在住。中学⽣の息子がいます。専門は、コンテンツ編集/SNSマーケティング/コミュニティ設計。法人500社以上の情報発信をお手伝い。広告代理店にてプランナーを2年、株式会社マイナビにてコンテンツ編集を10年、note株式会社で3年を経て独立。個人の発信をサポートする「パーソナル編集者®︎」を立ち上げ。noteにて「書けるようになるコツ」、voicyにて「書けるようになるラジオ」を発信。X:@mikkemac note:https://note.com/mikkemac

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