第19話|「年長になって、受験塾の景色が少し変わった。」
年長になって、
受験塾の景色が少し変わりました。
年中の頃は、まだどこか、
「楽しい習い事」
のような感覚もあった受験。
できることが増えれば嬉しい。
できないことがあっても、
「また今度頑張ろう。」
そんな空気がありました。
でも、
年長になると違います。
授業の内容が難しくなる。
模試も増える。
そして、
「受験本番まで、あと○か月」
という言葉が、
急に現実味を帯びてきました。
そんな中で、
おねえちゃんにも、
いろいろな変化がありました。
国立小学校の受験といえば、
よく出てくるのが、
くま歩き。
四つん這いのような姿勢で、
手と足を使って進んでいく運動です。
国立小学校の受験では、
くま歩きだけの合宿があるほど、
大切な課題の一つでした。
そして、おねえちゃんは、とにかく速かった。
先生から、
「10年に1人のスピードですね。」
と言われたこともあります。
もちろん、少し荒いところもありました(笑)
速すぎて、
「ちょっと落ち着いて!」
と言いたくなるようなことも。
でも、
体を動かすことは、
間違いなくおねえちゃんの強みでした。
一方で、
すべてが順調だったわけではありません。
苦戦したのが、
蝶々結び。
何度教えても、
なかなかできない。
「ここをこうして……」
「次は輪っかを作って……」
私も一緒に何度も練習しました。
でも…
できない。
そんなある日。
保育園の先生から、
「今日、蝶々結びができるようになりましたよ!」
と聞きました。
そして、
おねえちゃんも嬉しそうに、
「できるようになった!」
と。
私は、
「え?いつ!?」
と思いました(笑)
家であんなに練習していたのに。
結局、
できるようになった瞬間を
私は見ていません。
でも、
きっと。
毎日少しずつ見て、
やって、
失敗して。
その積み重ねが、
ある日突然、
「できた!」
に変わったんだと思います。
それは、
17話で書いたお話し記憶の成長とも
少し似ている気がしました。
できない時は、
ずっとできないように見える。
でも、
子どもの中では、
少しずつ何かが積み重なっている。
そして、
ある日、急にできるようになる。
年長になって、
受験塾の空気は
少しずつ変わっていきました。
本番までの時間は、
確実に短くなっていく。
周りの会話も、
「どこの学校を受ける?」
「願書はどうする?」
「夏期講習は?」
そんなものに変わっていきました。
私は、少し焦っていました。
「もっと練習した方がいいのかな。」
「このままで大丈夫かな。」
でも、
おねえちゃんは、相変わらず。
できるようになったことを喜んで。
できないことには悔しがって。
そして、
また次の日には、普通に遊んでいました。
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今だから思うこと
年長になると
親はどうしても、
「受験本番までに間に合わせること」
を考えるようになります。
私もできないことを見つけるたびに、
「どうしよう。」
と思っていました。
でも、
くま歩きが得意なおねえちゃんも、
蝶々結びはできなかった。
お話し記憶に苦戦していたのに、
後には約2000字のお話を覚えられるようになった。
得意なことと、苦手なこと。
早くできることと、時間がかかること。
それは、子どもによって本当に違う。
だから、
「できないこと」を見て
焦りすぎなくてもよかったのかもしれません。
子どもは、
親が思っている以上に、
自分のペースでちゃんと成長している。
そのことを
私はこの受験生活の中で、
何度も教えてもらいました。
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🌸 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
このマガジンでは、2025年に経験した東京での姉妹ダブル受験を、一つずつ振り返っています。
「こんな家庭もあるんだ」と思っていただけたり、受験や子育ての不安が少しでも軽くなったら嬉しいです。
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次回は…
「受験と仕事。フリーランスの私は、どうやって毎日を回していた?」
……ではなく、これはもう少し後のコラムに取っておこうかな😊
次回は、
「受験のために、何をやる?何をやらない?」
家庭学習や習い事、日々の生活の中で、少しずつ「取捨選択」を考えるようになった頃のお話を書こうと思います。
