「みんなと仲良く」の呪いから抜け出す:スモールジャイアントな関係性
はじめに
木下斉さんのジブン株式会社ビジネススクール7月号は「スモールジャイアント」です。これは事業において規模や数を追い求めるのではなく、自分にとって本当に価値のあるものへ向き合うという考え方で、自分を株式会社に見立てて経営する、いわゆるジブン株式会社ではどう展開できるかを考えています。
2限目のお話では、スモールジャイアントとして、どんな関係性に向き合うかがテーマでした。今回は「どんな相手に、どれだけリソースを注ぐか」について、やや辛口な視点で自分の過去の体験を交えながら考えてみます。
人にリソースを“注ぐ”とはどういうことか
私たちの持つリソースと言うと、例えば時間や気力、注意などが挙げられますが、その多くは人間関係に使われています。
今の私で言うと、まずは家族、ジブン株式会社マガジンや木下斉さんのコミュニティ・noteでのコミュニティでの繋がり、そして現職・過去職場を含めた仲の良かった同僚たち、そして学生時代からの友人たち、といった関係性にリソースを主に費やしています(※)。
ここからは少し辛口になりますが、注意しないといけないのは、リソースは有限であることです。そのため戦略的に使う必要があります。
どんなに周囲から「いい人」と称される人でも、自分の心を削る相手にリソースを注ぎ続けることは、ジブン株式会社の「赤字経営」に近づいてしまうことを意味します。
表向き「いい人」だけど、違和感ある同僚
過去の職場での話になりますが、周囲からは「優しい人」「穏やかな人」と評価されている先輩から、やや違和感のある言動を何度か受けたことがあります。
「○○部門(私がかつて所属していた部署)のプレゼンはレベル低すぎw」とか、私が入籍した直後に「旦那さんがもし転勤になったらKashiwaさんは仕事辞めるの?w」などなど、文章にするとその鬱陶しさが軽減されるのが大変に残念ですが、いずれもSo What?がわからない、「お前あなたには関係ないですよね?」案件です。
他にも違和感のある(今となっては興味深い)発言をその人は連発してくださったので、少なくとも私からは積極的に絡まないようにし、少しずつ距離を置こうとしたら、「あの人にそんな態度を取るなんて」とか、「あの人に悪気はないからさ」と周囲から言われたことがあります。
とはいえ「悪気がない」は免罪符ではないですし、悪気が無い、イコール今後も起こることが容易に想像できるわけですから、むしろ距離を置く方が賢明です。削られているのは事実ですし、リソースをどう配分するかは、自分の裁量で決めるべきです。「悪気が無いから」という発言は、こちらの違和感を打ち消そうとするズルい表現だと思います。
「誰とでも仲良く」は幻想である
みんなと仲良く、的な表現が私は苦手です。すべての人に同じように接するのは理想かもしれませんが、現実的ではないと思うのです。互いにリスペクトを持って接しあえる人に自分の貴重なリソースを使うことが、スモールジャイアントな関係性だと考えます。
反対に、自分にリスペクトがなく、こちらの存在を消耗品のように扱う人とは距離を置くことになります。「えっ?堂々と距離を置くなんて冷たいですね。。?」と思われるかもしれませんが、私も残念ながらリソースが有限であること、私もどんな相手と関わるかを選ぶ権利があるので、互いのリスペクトを感じられない人に対しては優先度が下がるのは当然です。
もちろん、私と接するなら平身低頭で常に敬いなさい、などと人様をコントロールするようなことを言うつもりは微塵もありませんが、一方的にこちらのことを下に見てくる相手へ、積極的に私から関わる合理的な理由はないよね、という話です。
適切に距離を置くことは決して冷たいことではなく、「健全な線引き」と言えます。
当然ながら、自分も自分で、人様から「こいつは駄目だ」と思われないようにリスペクトや自己研鑽は必要です。
スモール・ジャイアント的な人間関係戦略とは
スモールジャイアントな関係性、という表現に立ち返ると、数ではなく“質”に注目するという観点から、無理に人脈を広げず、心地よく信頼できる関係性に集中投資する、と言えるのではないでしょうか。
より具体的に言うと、「この人(たち)といると自分らしく、前向きな気分でいられる」という場所を見極め、そこにエネルギーを注ぐのが、スモールジャイアントな関係性構築だと考えます。私の場合、それに合致するのは上記に挙げた※になりそうです。
おわりに
どんな関係性を重視するかのリソース配分は、ジブン株式会社の経営判断です。誰にどれだけ注ぐかは自分でが決めるものですので、自分をすり減らしてまですべての人に応える必要はありません。
下手に都合のいい、「いい人」でい続けるのではなく、「リスペクトしあえる相手に誠実」でありたいです。
スモール・ジャイアントの考え方も活かし、自分のキャパにあった健全な対人関係を築きたいものですね。
もし、周囲と仲良くせねば、と苦しくなっている人がいたら何かヒントになれば嬉しいです。
それではまた!
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