ヒルトン東京の個展で気づいた「かがくの力ってすげー!」
新宿でとあるYouTuberさんの個展を見てきまして、新宿の街や個展で色々思うところがあったのでアウトプットしたいと思います。
家族がYouTubeでよく見ている柴崎春通(しばさきはるみち)さんというアーティストさんの個展が新宿のヒルトン東京で開かれるということで、チケットをゲットして見に行ってきました。
柴崎春通さんとは、YouTuberとして水彩画やクレヨン画を発信されている方です。独特の温かい話し方と、「え?ここにその色使う!?」という独自の色使いが見ていてやみつきになります。

新宿で覚えるアウェー感
新宿など都心部に来ると毎回驚くのが、やはり私が住む郊外と比べると外国人観光客が多いことです。
すでに山手線に乗っている時点でも多いなぁ、と感じますが、個展会場となるヒルトン東京のフロント付近をフラフラした限りだと宿泊客らしき人はほぼ外国人、反対にマーブルラウンジというビュッフェ会場には日本人らしき人が多く、同じホテル内なのに食事用途か宿泊用途かによって客層が地層のようにくっきり分かれてる感は、やや不思議なような、不気味なような感もありました。
実際、ヒルトン東京の一階にあるフロント付近に入った途端、まるで海外ホテルに来たかのような甘くて濃い香りがしました。フロント周辺も「Ihave many questions〜haha!」などと宿泊客が英語でホテルスタッフに質問してるシーンもあり、チェックアウト直後と思われる東アジア・欧米系など外国からの宿泊客で賑わっていました。逆に私たちは日本人として新宿にいるはずなのに異国へ迷い込んでしまったような、ものすごくアウェーな感じを覚えました笑。
そもそもヒルトンが外資系のホテルというのもありますが、日本にいながらちょっとした外国感を楽しむには、海外旅行は敷居が高くても外資系の高級ホテルに来るという手もありそうです。(レストランやバーの料金もバッチリ外国のような価格ですし…!)
ちなみにヒルトン東京の隣にあるハイアットリージェンシーもチラッと覗いてきましたが、こちらは一階のカフェラウンジ周辺はそこまで混雑しておらず、むしろお昼時にもかかわらず広々としたラウンジ内は着席率1割程度と、新宿の割にはかなり閑散としている印象を受けました。
それぞれ税込でコーヒー1杯1400円、カクテル1杯1700円…などとさすがに割高感はありますが、新宿で静かに会合したいみたいな用途ならありかもしれませんね。
個展に来ていた人たちの振る舞いについて
ヒルトン東京でアウェー感を覚えながら地下一階へ降りると、今回の個展の会場があるアートスクウェアへ到着します。個展を待つ人たちは日本人だらけなのでホーム感が一気に漂います。

今回は無料の個展ということで、30分単位での完全入れ替え制で入場しました。展示されている作品数が70点に対し、1回に入場する人数はせいぜい40人くらいだったので、人混みで絵が見えない!という感じはなく、思ったよりも快適に鑑賞できました。
最初にアーティストの柴崎さんご本人から個展に関する想いなどのお話があり、個展に来ているファンの皆さんは「ウンウン😊」と話を聞いていて、温かい一体感を覚えました。また、絵の鑑賞中は柴崎さんへのツーショット撮影や絵の評価を依頼する行為は遠慮するようスタッフさんからの説明がありましたが、これはセキュリティ的に仕方ないですね。
また、ファンの皆さんが鑑賞してる間は柴崎さん御本人はスペースの隅っこでニコニコしながら座ってらしたのですが、ファンの皆さんは誰一人として強引に柴崎さんへ話しかけたり、アプローチしようとしない雰囲気に個人的には驚きました。柴崎さんにはボディーガードが一切いらっしゃらない状態なので、下心を持って近づこうとすれば簡単にコミュニケーション出来る状態にも関わらず、です。
そこはファンの皆さんがいかに柴崎さんをいい意味で「神聖視」してると言いますか、純粋に柴崎さんの絵を楽しみに来てる人達ばかりなのでしょう。柴崎さんのような、フォロワー200万人を抱えるインフルエンサーと、そこに集まるファンの人たち、というと中には悪意や下心を持って近づく輩もいるのかなと思いきや、少なくとも私が入場した回はそのような光景がなく、いいコミュニティだなと心温まりました。
個展で見かけた「かがくのちからってすげー」
ここで突然ポケモンの話をします。
ポケモンをやっていると、主人公のふるさとの街に「かがくの力ってすげー!今は〇〇(その時代で画期的なこと)とか出来るんだと!」と主人公に話しかけてくる男がいます。
ちなみに私がポケモン赤緑をやっていた頃(90年代終盤)は〇〇はインターネットを絶賛する内容だったと記憶しています。
そのため、私は今でも科学技術の力による発展、みたいな文脈に触れると上記の男の「かがくの力ってすげー」を脳内で反芻してしまうのですが、今回の個展でもまたその男を思い出しました。
少しマニアックな話になりますが、今回の個展ではジクレー版画という高性能のプリンタで印刷した「複製画」が販売されていたのです。
そのジクレー版画には耐久性の高いインキ(厳密には顔料)を使うため、絵の持ちもよく、印刷として大量に作れる、また1枚数十万〜百数十万円の原画と比べると複製画の値段はその10分の1程度と比較的リーズナブルな販売価格でした。
そのため、原画は高いけど複製画なら買えるぞ!、という層が新たに発生することで、柴崎さんの絵を楽しむ人の裾野が増えることになり、柴崎さんのようなアーティストさんも、ファンの皆さんにもWin-Winです。
スタッフさんによると「原画と複製画を見比べてもほぼ違いは分からない」というので私も見比べましたが、確かに私にも全く分かりませんでした。
ここから感じたのは、化学の力がアートの世界にも一役買ってるのだなという嬉しさです。
私は学生時代に化学を専攻しており、新卒からの9年間はそのまま化学を生業にしていましたが、どうしても化学メーカーは製品がそのまま市井の消費者に伝わることがほぼないため、to Cの企業さんと比べると地味な印象を持たれがちです。
私の在籍していたメーカーではインキも扱っていました。今回は「性能のいいインキのおかげで、質のいい複製画をリーズナブルに作成できる」ということで、アートを日常的に楽しめる人の増加に化学が一役買ったのだろうかと、嬉しくなった次第です。
もちろん、そのインキを私の前職が開発している保証はありませんが、自分が関わっていた領域と近い技術のおかげで人々の生活に彩りを添えられるというのは、やはり嬉しいですね。
最後に
ということで、新宿まで柴崎さんの個展を見に行って思ったことをアウトプットしましたが、コミュニティとしての安全性や、科学によるアートへの貢献など、意外なところを考えました。
普段の生活圏とは全然違うところへ繰り出すことで、こういった発想が出てくるのかなと感じます。
近頃はとても暑く、出かける気力も失せがちですが、楽しそうなものには今後も積極的に出かけたいと思います。
それではまた!
新宿でゲットしたものたち


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