モッコクを剪定する
方向の良い枝であっても樹形を乱したら切る
剪定は、優先決めの繰り返し作業である。
タイトル写真は、方向が水平に近い枝で、美しい枝ぶりなので、切らずに残していた枝である。金沢の兼六園では、全ての枝が、このような方向に揃えられたモッコクがあり、視線をとらえた。
我が家のこの枝は、残念ながら樹形からはみ出している。今回は、記念撮影した後に切ることにした。
人にお見せする庭木ではないので、全体が不格好でも気にしないようにしていた。その反面、モッコクは、全体の姿を楽しむ木と言われるので特定の枝が気に入っていても樹形を乱す枝は切るべきという意見があり、二つの相反する気持ちの間を揺れ動いた。
それなりの良い形をしていたが、庭仕舞いを思い立ち、高さ方向は何回かに分けて下げて行った。最終的に、ほぼ真ん中で上半分を切り取った形となり、盃のような形になった。今年からは盃の角を落として全体に丸みを帯びた樹形に変えて行く。
低い脚立でも頂部に手が届くようになり、剪定し過ぎで、葉を減らしてしまったので、樹勢が落ちるかもと心配していたのだが、この季節になると、艶々した葉が生えてくる。木の主体を成す枝が上を向いているので、そこから伸びる枝葉も上を向いていて、見本となるような形状をお寺や庭園で見る事はほぼない。
ウチの木はウチのスタイルで構わないのだが、どんな形に仕上げれば良いかなかなか決まらずにいた。
ツヤツヤしていた新芽を見ていたら、胴ぶきなどもあるため、切りたくなってしまったが、新芽が出きってから切るという原則に従うのなら、もう一ヶ月くらいあとの方が良いかも知れない。6月の剪定である。
気が短くなっているので、新芽の方向が見えてきた段階で切りたくなっている。

義父が、自宅の庭に生えて来た実生のモッコクを鉢植えで育てていて、それを頂いて、持ち帰り、家を建てた頃から我が家にある木である。
毎年、葉巻虫の棲家になってしまう木だが、小さなサイズにしたので、今年は、殺虫剤を散布しようと思う。
隣の夏椿には花芽が付いている。これらが花咲き、散ると今度は夏椿の軽剪定となる。

(了)
