Claudeのモデル比較|Fable 5・Opus・Sonnet・Haikuに同じ仕事をさせたら、性格が全然違った【実機検証】
「Fable 5って何?」「OpusとSonnetは何が違うの?」
Claudeを開くと並んでいるモデル名。でも、名前だけでは何を選べばいいのか分かりません。
実は、モデル選びひとつで、同じ料金でも仕事の速さと仕上がりは大きく変わります。
そこで今回は、Claudeの4モデル(Fable 5・Opus・Sonnet・Haiku)にまったく同じ仕事を3つやらせて実機で比較しました。
比べてみると分かったのは、単純な性能差ではありません。
それぞれに「慎重な参謀」「仕事が速い実務家」「完成度を追うエース」のような性格があり、向いている仕事がはっきり違いました。
この記事では、実際の出力を見ながら、「結局どのモデルを選べばいいのか」を仕事目線で解説します。
結論:3行で
迷ったら最新のFable 5。検証でも仕上がりの忠実度・完成度がトップでした
ただし全部Fableは非効率。軽い仕事は速いモデルに回すのが上級者の使い方
合言葉は「仕事の重さで、モデルを変える」。4モデルの性格は早見表へ

4つのモデルの正体
Fable 5:最新・最上位モデル。もっとも賢く、複雑な仕事に強い。
Opus:高性能系の主力。じっくり考える仕事に強く、開発の現場でも定番。
Sonnet:性能と速度のバランス型。日常の幅広い仕事をそつなくこなす。
Haiku:最速・軽量型。量をさばく仕事の味方。
……というのが一般的な位置づけです。
では、実際の仕事をさせると何が起きるのか。
検証①:同じメールを4モデルに添削させた
ぶっきらぼうな依頼メール(催促+値下げ要求)を用意し、一字一句同じ指示文で4モデルに添削させました。

Fable 5は、一発でそのまま送れる完成形を出しました。催促を「状況伺い」に、値下げ要求を「予算都合による再検討のお願い」に変換——文面を丁寧にしたのではなく、交渉の組み立てを直したのです。しかも頼んでいないのに変更点の解説つき、署名欄まで完備。
Opusは、唯一答えを1つに絞りませんでした。「関係重視」「期限を切って確約を求める」「催促のみに絞る」の目的別3案に、「値下げは根拠をセットにしないと相手が社内で動けない」という交渉のセオリー解説まで。戦略の幅は4モデル中トップ。ただし一番遅く、出力にコードのような記法が混ざってコピペしにくい場面もありました。
Sonnetは、素早く無難に整えました。丁寧で簡潔、そのまま送れます。ただ値下げの理由づけがなく、Fableと比べると交渉としては一段浅い。代わりに「ニュアンスを強めたい場合は調整します」と選択肢を返す気の利き方でした。
Haikuは、ほぼ送れる文面を最速で出しました。ただし表現に粗さが残り、極めつけは「署名を追加しました」と自己申告しながら実際の文面に署名がない。速さの代償が細部に出る、を絵に描いたような結果です。
検証②:読めないURLを渡したら、対応が割れた
次の検証で事故が起きました。公開直後のnote記事のURLを渡して要約させようとしたところ、記事が読み取れなかったのです(公開直後のnoteページはAIから取得できない場合があります。時間が経つと読めることもありますが、確実なのは本文の貼り付けです)。
ところが、この事故が一番面白い検証になりました。情報が足りないとき、モデルの性格が最も出るからです。
SonnetとHaiku:止まって「本文を貼ってください」と要求。安全だが、進まない
Opus:「この記事は三者比較のはず」と前提を明示した上で暫定案を提示し、本文との照合を求めてきた。止まらないが、憶測であることを正直に宣言する
Fable 5:手元にあった素材に切り替えて別案を作成し、トーン違いの選択肢まで提案


仕事を任せる相手として、この違いは大きい。
分からないとき黙って止まるか、前提つきで前に進むか。
あなたのチームの人選と同じ話です。
検証③:本文を渡して、要約とX投稿を作らせた
本文を貼り付けて条件を揃え、100字要約とX向け投稿文を作らせました。
Fable 5は、記事の軸(競合ではなく分業・工程ごとに渡す)を正確に掴み、約100字の要約とリンク入り投稿を構築。「なぜこの核を選んだか」の自己説明つきで、本文への忠実度はトップでした。
Opusは、99字と字数を自己申告し、投稿の文字数まで「URLは23字換算で139字」と計算。さらに「15/15の実績を推す案も作れるが、あれは前回記事の実績なので、この記事では分業を前面に出す方が素直」と、数字の出どころまで見抜いた編集判断を添えてきました。参謀です。
Sonnetは、98字の要約とハッシュタグつきの投稿を即戦力の形で提出。キーフレーズの抽出が的確で、そのまま投稿できます。
Haikuは、要点は掴んだものの100字指定を約120字で超過(自己申告なし)、そして投稿文に記事リンクを入れ忘れました。中身の筋は悪くないのに、制約と細部が甘い——検証①と完全に同じ性格です。
検証結果まとめ

体感の速さは、Opusがはっきり一番遅く、Fable・Sonnet・Haikuの3モデルは大きな差を感じませんでした。ただ、複数のファイルやWeb検索を含む実務ではFableの探索処理が速く感じる場面が多く、総合的な作業時間では一歩抜けている印象です。
検証の限界も正直に書いておきます。
各タスクの試行は1回ずつで、AIは実行のたびに出力が変わります。ここで示したのは「傾向」であって絶対ではありません。ただし3つの検証をまたいで各モデルの性格が一貫して再現されたことは、傾向としての確からしさを支えています。気になる方は、同じ方法(モデルごとに新規チャット×同一指示文)で追試してみてください。
仕事別の使い分け早見表【検証で確定】

原則はこれだけです。重い仕事ほど賢いモデル、軽い仕事ほど速いモデル、そして速いモデルの出力は必ず検品。利用量には上限があるので、全部を最上位でやるのは燃費が悪い。仕事の重さで配分するのが、上限と付き合う一番の実践知です。
モデルの切り替え方
入力欄のモデル選択(セレクター)から切り替えるだけです。
比較したいときは、モデルごとに新しいチャットで同じ指示文を使うと公平に比べられます(今回の検証と同じ方法です)。
誰に向いている?
モデルを使い分けるべき人
有料プランでClaudeを仕事の中心に使っている人(利用量の配分が効いてきます)
品質が要る仕事と、量をさばく仕事の両方がある人
気にしなくていい人
無料プラン・使い始めの人。まずは既定のモデルのままで十分です。上限を意識し始めたら、この記事に戻ってきてください
まとめ:モデルは「チーム」として使う
シリーズを通して伝えてきた答えと、同じところに着地しました。第3回で「工程ごとに最適なAIへ仕事を渡す」と書きました。モデル選びはその続きです。
エースのFable、参謀のOpus、実務家のSonnet、下書き係のHaiku。賢い1人を極めるのではなく、性格の違う4人をチームとして使う。それが、同じ料金から最大の成果を引き出す方法です。
ちなみに、この「AIごとの得意で仕事を配分する」という考え方をもっと体系的に押さえたい方には、書籍で学ぶのが近道です。私が実際に読んで、このシリーズの検証設計にも影響を受けた一冊を置いておきます。
ちなみに、この「AIごとの得意を理解して仕事を配分する」という考え方を、もっと体系的に学びたい方には、この一冊がおすすめです。AIを単なるチャット相手ではなく、「仕事のパートナー」として使う考え方がまとまっています。私も実際に読んで、このシリーズの検証を考える上で参考になりました。
Claudeをこれから本格的に使いたい方には、この一冊もおすすめです。
モデルごとの特徴や使い分けだけでなく、仕事でどう活用すればいいのかまで丁寧に解説されています。私も実際に読みましたが、「とりあえず使っている」状態から一歩進んで、Claudeを仕事の相棒として使いこなすイメージをつかむのに役立ちました。
「読むだけではなく、実際に手を動かして身につけたい」という方には、AI Agent Campもおすすめです。Claude CodeやCursorなどを使いながら、AIを仕事で活用する方法を実践形式で学べます。動画を見るだけで終わらず、「実際に使えるスキル」を身につけたい方に向いているサービスです。
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次回予告
Claudeクラスタはこの記事で完結です。次回からは比較シリーズ。まずはClaude SkillsとGeminiのスライド生成、どちらが仕事で使えるかを実機で比較します。フォローしてお待ちください。
【検証】Claude Coworkの使い方
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この記事は、Forvioの実機検証シリーズです。Forvioでは、AIのニュースではなく「実際に仕事で使えるのか」を検証しています。
