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ネイティブ(笑)でも自動詞・他動詞の区別で混乱しているよ

英語圏の子供たちも、自動詞(intransitive verb)と他動詞(transitive verb)の区別でめちゃくちゃ躓きますし、日常的に混乱しています。

ただし、日本の学生が「後ろに目的語(O)を取るか、前置詞が必要か」という文法規則で悩むのとは、少し躓きの性質が異なります。彼らの場合は、「形が似ている動詞の混同」と、「動詞によって文のパターンが固定されていることへの混乱」が主な原因です。

子供たちが特によくやる間違いや、混乱のポイントをいくつかご紹介します。

1. 最も有名な罠:lay と lie / raise と rise

これは大人でも間違える人が非常に多い、英語圏の「2大・自動詞・他動詞の地雷」です。

  • lay(他動詞:横たえる) と lie(自動詞:横たわる)

    1. 子供たちは「おもちゃをベッドに横たえる(置く)」と言いたいのに、I'm going to lie my toy on the bed. と言ってしまったり、逆に自分がベッドに横になる時に I'm going to lay down. と言ったりします(※後者は大人でも日常会話で定着してしまっているほどです)。

  • raise(他動詞:上げる) と rise(自動詞:上がる)

    1. 手を挙げるときに Rise your hand. と言ってしまうような混乱が、幼児期や小学校低学年で頻発します。

2. 動詞の「格変化」や時制による大混乱

さらに彼らを混乱させるのが、過去形になったときの形のダブりです。

lie(横たわる) の過去形は lay です。

しかし、他動詞の lay(横たえる) の原形も lay です。

小学校の国語(Language Arts)の時間にこの文法規則を習うとき、多くの子供たちが「意味がわからない!」と頭を抱えます。大人になっても自信がない人が多いため、英語圏の学校ではわざわざ「lay vs lie の見分け方」という専用の授業やドリルが用意されているほどです。

3. 他動詞なのに「前置詞」を入れたくなる病

日本の学習者とは逆の現象も起きます。子供は耳から言葉を覚えるため、周囲のフレーズにつられて、他動詞の後ろに余計な前置詞をくっつけてしまうことがよくあります。

  • discuss about ~ (discuss は他動詞なので about は不要)

  • approach to ~ (approach は他動詞なので to は不要)

これらは、子供たちが talk about ~ や go to ~ といった自動詞+前置詞のパターンを脳内でブレンドしてしまい、他動詞にも癖で前置詞を足してしまうことで起こる混乱です。

4. なぜ混乱するのか?(ネイティブ特有の理由)

日本の学生は「文型(SV、SVOなど)」をパズルのように意識して英語を学びますが、英語圏の子供たちは「なんとなく響きが自然だから」という感覚(インプット)だけで育ちます。

そのため、小学校中高年になって初めて「この動詞は後ろに名詞を直接置いていいけれど、こっちの動詞は置いちゃダメ」というルール(自動詞・他動詞の概念)を突きつけられたとき、それまで無意識に使っていた分、理論的な区別に激しい抵抗と混乱を示す傾向があります。

母国語として使っていても、あの「文の構造を決定づける動詞の性質」を使いこなすのは、ネイティブ(笑)にとっても一筋縄ではいかない高いハードルなのです。

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