#281[音楽制作]自分のみち、なれないもの,アナログ楽器の魅力と創造力[日記]
街角でふいに聴こえる甘美な旋律に心を奪われ、吸い寄せられるように足を止めた演奏。自由や自分らしさを求め、もがき苦しむ時もありました。
あの人の表現、曲想、演奏力。演奏もまた、その人のクセや流れ、その人から醸し出される独特の雰囲気に魅了され、強く引きつけられます。
(約 3,800 字)
今日は、抽象的なことを言語化する試みと併せて、
もしも、音楽の英才教育を受けていたら?
と、想像したことをただ綴りたいと思います。
音楽と関わった人も、そうでない人も。
あなたご自身でも、ご家族のことでも。
連休のいま、古い家の奥にある楽器で遊びませんか?
・・・
はじめに
小学校入学前に、毎日クラシックを聴いていました。
モノラルの、1つしかスピーカーのない機械です。
交響曲、ピアノ独奏、協奏曲、どの曲も頭の中で全てのパートを聴き分けて、楽器ごとに鳴らしてみたり、楽器の配置はきっとこう、などと想像して遊ぶのが大好きでした。
小学校に上がり、図鑑で初めてオーケストラという言葉を知り、楽器の名前や形を知って、思った通りだったとき。とてもうれしかったことを覚えています。
例えば、ピアノの鍵盤を触れるような軽さで押し込むと、ひんやりとした感覚や、温かく深い音がお腹に響く感覚があると思います。
また、オクターヴを鳴らすと、倍音として現れる、デジタルにはない「音のうねり」を感じます。
「第三の音」を当てるのが何よりも楽しかったのです。
・・・
1.音楽家の承認欲求(作曲、編曲、譜面、演奏、指導…)
練習や舞台、ステージで繰り返される葛藤や苦しみを乗り越えた先には、恍惚の境地。
曲や譜面の意図に応えた満足感、聴衆に届いた喜び。
あなたが心からの満足できる時、
演奏や曲を通して伝えたいことは、なんでしょうか。
2.求めてやまない表現、『深い感情的な涙』に向けて
楽器の側に絵を飾っています。光、草花、家、街並み、時間、よい音のための空間づくりです。
先日、AIとの対話で偶然、あまりにもピッタリな言葉がでました。
あなたが実現したいのは、こういうことですか?と。
演奏がもつ温もりが、癒しと受容の感覚へ繋がり、
深く響く涙を誘う。
大きな主張や外向きのアピールではなく、
内面の静けさの中で、安らぎを与え、
心の平穏へと導くような、
穏やかなメロディーとリズムを持つこと。
聴き手の隠れた感情を静かに揺さぶり、
気づきやカタルシスをもたらし、
深い感情的な涙へと繋げたい。
※ 編集=丸写しではなく、段落や語順、語彙を変更
3.内面に宿るたしかな想いを届けたい
長年想い続けたそれが、原点でした。
師事する先生に「これを教えてください」とお教室を探す際にも、どんな言葉がよいかわからず、指導を躊躇うこともありました。自分があやふやだと、ご迷惑になると思ったからです。
私は普段、このような時には「良質な問いを自らに立てる」ことに集中します。
ずっと心に溜まり言葉にできなかった、切実な願望。
苦しみから解放するため、文章表現に期待しました。
言語化には、生きている年数分かけたと思います。
4.「全身で感じる音楽」は、心身を根本からほぐす
聴いてカラダが心地よいと感じる体験。
それが、この世にあることを誰かと共有したい。
全身に耳があると思いながら寝そべって、
ゆったりと体中に響く音を想像し、身を委ねます。
和太鼓ほどの振動がなくても、ピアノやバイオリン、ハープなどからも、楽器からの音の「波」や「振動」を全身で聴く、感じるようにします。
究極、ひそかに願うのは病気や怪我、障害のある方やご高齢の方に、極上の癒しを届けること。
お体の向きや動作、感覚に制限があっても、
コンサートへ足を運べなくても。できれば無償で。
故郷の郷愁や、歴史が、全身をゆったりと流れていく感覚をお届けするような演奏です。
5.先生の言葉: 自分の演奏や表現を否定しないで
大人になり、仕事と両立で音楽をしていると、子どもの頃とは違った悩みに当たりました。
「自分の言葉で書けない」「借り物の言葉を使ってしまう」といった感覚と結びつけられるようなもので、文章での感じ方に通じるものがあります。
演奏家もまた「なれないものに、なろうとする」壁があります。曲の捉えかた、作曲者やモデルとなった人物、エピソード。楽譜の解釈では、旋律の意図や心情に沿った表現、譜面と演奏の一致性について、楽譜を読めば読むほど迷い、譜面通りの演奏か、自分の解釈をれるか。アマチュアとはいえ、演奏家としての矜持をどう貫くか、悩みは尽きないのです。
6.ひとりになる覚悟。自分と向き合い、得られること
指導者として、自分ならどう自分を指導するのか。
という視点です。
一時期、レッスンに通えないことがありました。
その鬱憤や焦燥感、焦りや失望、虚無感を埋め合わせるため、こうしていました。
どこまで自分でする、どこから人に頼るかを自分で深く考え、判断し、決定できる力をつけようと、自ら良質な問いを立て、活動を続けることにワクワクしてみたくなりました。
ここでいう、良質な問いとは。
私の知らないことは?
私の知るべきことは?
こう言われると、こう感じます。
それはどういうこと?
大切な、問いかけなのです。
7.先送りとは違う、自分への「よい期待」
先生と自分、作曲家と演奏家それぞれの視点で、自立(自律)した思考(志向)をもつヒント、よりよい期待を持つための取り組みです。
言葉に依存しすぎず、高度に凝縮し、要点を絞り、整理された、幅広い知識を持つ先生。
大学には進学できないため、何を習い、自習するかを自分で決める必要に迫られました。
思えば、子どもの頃から繰り返してきた習慣との再会でもありました。
その経験から、noteでの文章もまずは1年。
1年としたのは、四季を感じたかったから。
まずは自力でトライしようと思ったこと。
言わば、創造欲です。
8.心身のクセをほぐす 「こと始め」
日々の緊張や凝りを解放し、リラックスした状態を自分で創り出し、維持することが在りたい姿です。
先生に出会い、レッスンを再開できたら。新たな表現や技術、型を身に着けて、より深く味わう、より心地よく感じられる演奏への、理解を深めたい。
時には、単なるリフレッシュもいいと思います。
同じ興味、関心の「仲間」と理解し合えることが、
解放感や安心感にも繋がるからです。
だれかの温かい手、まなざし、心地よい対話や学びを通して、普段は意識できない心身の緊張が緩み、深い理解は演奏力の向上、この上ない喜びになります。
あの時、街角で聴いたメロディは、
まさに私が追い求めていた、聴く人の心の奥深くに響くようなものでした。
自分のニーズを明確に理解し、必要なものを選択することは、人生も演奏も同じことなのです。
9.「深い感情的な涙」を、演奏に託すには
noteには大きな効果がありました。
劇的な高揚感はありませんが、着実にじわじわと、
自分の可能性が広がっているように思います。
浮かんだ言葉を綴る(単語)
言葉同士をつなぐ(文節)
仲間をつなぎ、ひとつなぎにする(文章)
かたまりを作って、うねる波を表現する(段落)
まとまりを作り上げる(完成)
ひとつの芯にする(要約)
自分の思考を、小さな子に語るイメージで、
少しずつ文章にしていきました。
こうしてできた「要約」が、昨年の記事たちです。
10.たった一人の、本当に届けたい人へ
私はこれからも、自分の音や言葉を模索し、交流を通じて自分を磨きながら理想に着こうと思います。
聴き手の心にそっと寄り添う繊細な感情の響き。
聴き手の心を優しく包み込む、穏やかで安らぎをもたらす旋律。
たとえ文章がダメでも、
真心を届けたいときのとっておきの魔法。
それが、私にとっての音楽なのです。
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おわりに
あなたにとって、初めて触れた楽器は何でしたか?
その時の感触、初めて音を出した時のことを覚えていますか?
アナログ楽器の魅力、楽しみ方を伝えたくて、この記事を思いつきました。こうして実際に文字にするまでに、何十年もかかりました。
様々なことがデジタル化された今も、
決して色褪せることのない音楽の原点です。
もし古い楽器が眠っていたら、ぜひ手に取ってみてください。
モノラルの小さなプレイヤーから流れる曲に夢中になった経験は、のちに音楽を通して、想像力や継続性を身につけるきっかけとなりました。
アナログ楽器の温もり、音の響き、
そして何よりも、自らの手で音を生み出す喜びを。
お子さんがいらっしゃる方は、
一緒に音を奏でてみるのも素晴らしい経験になると思います。
アナログ楽器は少しばかり手間がかかるかもしれませんが、その手間の中にこそ、音楽と真摯に向き合う時間は、自然と自分と向き合うことにもなります。
そして、他には代えられない喜びが息づくことと思います。
子ども達にとっての「アナログ」は、
創造力や集中力を養う上でかけがえのない財産となるはずです。
楽器との一体感、音を直接作り出す喜びを感じましょう。
きっと、デジタルな世界では得られない、
特別な何かを私たちに与えてくれるはず。
忘れかけていた音楽の喜びを再発見する機会となれば幸いです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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