#258[瞑想]はじまりの朝,流れ,感覚に沿う[日記]
書く前に違うことをするとその時の閃きが戻らない。書かないともっといけないので綴ることにした。
朝、枕の違う朝を迎えて思い返すこと、夢というよりは思考やもう1人の自分とでも言うような潜在意識のような空間で意識があることに気がつく。書くとは、明かすとは、書かざるとは。今日この日の生から始まることを受け止めるような感覚で、意識がゆったりと現から現実へ移行するのを感じる。
元は、蓮沼の水を抜いた泥の底なし沼のような、黒くてぬかるんだ場所に流れる、言葉なのか、意識なのか、思考なのか。誰の想いか、なんの考えごとかも分からないような、これが恐らく原点。
その場所から少し足を上げて前に進み、小さな竈にお湯を沸かす日もあれば、唐突に春の陽だまりに揺れるハナモモと葉桜の日もあり、少し冷気の混じる小さな公園で朝の深呼吸をする印象であることもある。
何を感じるか、どこにいるか、自分で決めているわけではなく、今日この日この場所に漂う自分をつかまえて。どうにか、言葉というものを丹念に抽出し、わが身をすべて委ねた寝床に、からだのすべての点を支えてもらうのを感じながら、暗闇から夜が明け今日をはじめるこの街の息づかいが聞こえ始める。
現を抜けたら、昨日までの自分が知らないことに触れ、耳をそばだて、目をゆっくりと開く。
目覚めた時には、泥の中からゆったりとひらく、白い大きな蓮の花。朝の早い時間にだけ煌々と咲き誇り、知る人だけがその美しさと華やかさに深いまなざしを。そっと閉じるその姿に慈愛(自愛)を感じる。
その時にはもう泥はなく、光を受けてシャンと立つ。
街角の白いストックの香りに心を移し、改札を抜けるとあの日見られなかった朝の風景の残像と共に深呼吸をし、関係性の中の自分へと切り替えていく。
わたくし、という泉から湧き出るものを観察する。
それは、正しさも言葉の受けかけもない世界。
わたしの1日はこれでおしまい。
今日このあと生きる世界は、創造と夢の世界。
命をかけた、本気の。
これを話すあなたを愛する、
大切なだれかが受け止めてくれますように……。
888字、書き下ろし


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