#712_やさしい人、苦しい人_日記
その人の声を聴いていると、ふしぎと心が慰められ、自然と涙が落ちていた──誰でも一生に一度はそうした経験があると思います。
昨日は久しぶりにオラクルーカードをあけました。占いをしたり、シャッフルやリーディングをすることもなく、順に並んだカードを1枚ずつめくり、絵を眺めていました。そして、あることを思い出しました。
その人はわたしの心の友達。優しい、でも苦しそうに話す女性でした。
彼女のことはわたしの胸の中にだけ留めておきたいので、今日もこのような書き方で、だれのことかわかりにくくて、ごめんなさい。
少しハスキーで温かみのある声、ちょうど良い速度と言葉選び。押さない、引かない、だけどいつもそばにいて、優しく寄り添うような語り口で、童話の朗読もされていました。
朗読──誰かの声で眠りそうになることなど、初めてのことでした。話は半分、聴いているような、そうでないような、自分の思考や物語を思い浮かべたり、そうしながら彼女の語りを聴いて、それに返事をするように、身を委ねて眠りにつくのです。
その彼女が最近、とても心が傷つくことがあった、といいます。落ち込んでいるな、元気がないな、いまは何をしてもうまくいかない。だから、もう少しだけ話をさせてほしい、と話す彼女の声に耳を傾けていました。
私は、彼女に伝えたいことがあります。
それは、心からの『ありがとう』です。
あなたの語りに、どれだけ心を受け止めてもらったか、ほぐれていったか。それがどれだけ養生になり、明日への希望になり、いまこうして生きることに繋がっているか。
毎日、毎日、私の知る限り、彼女はもう6年以上はご自分の声を、届けられています。歌声を披露してくれたこともありました。深みのある穏やかな、とてもやさしい声のもち主です。
人は自分が苦しい時、思うようにならない時に、普段は口にしないようなことを突然、口にすることがあります。それは、普段から考えていることで、本心なのでしょう。いま「咄嗟に閃いた言い回し」だとしても、内容はこれまでに継続して、下手すると何年も考えてきたことが噴出しただけ。
ずっと思っていた。けれど、心に収めていた。
それがたまたま、表に出てきてしまった。
そうした場面も、幾度となく見てきました。
わたし自身も、口にしたことがあるかもしれません。
正直なことは大切なことです。
でも、相手はどんな印象をうけ取るでしょうか。
心になにが、残るでしょうか。
お互いの関係性、役割において、どれほど必要なことでしょうか。
目の前の大切な人を、蔑ろにしてはいないでしょうか。
また、受け取る前にその人の心の内に耳を澄ませているでしょうか。
お互いの言葉が、心の矢印が、どこを向いているか。
胸に手を当てて、相手の顔を思い浮かべてみる。
相手がどんな顔をするだろうかと考えながら、自分なりに言葉を選んでいけたらいいな。
誰かの痛みに触れた時、せめて自分は温かい言葉を渡せる存在でありたい。
どんな言葉を選んで生きていくか、
それを決められるのは、自分自身なのでしょう。
<了, 約 1,200 字>

AIで絵がうまくなるのも至難の業です
色が思うように出ないなぁ👀


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