#522[制作日記]生成AIも、ラクじゃないってよ?[エッセイ]
AIで作るって、なんだか簡単そうに見えますよね。
でも実際は、香りの違いを嗅ぎ分ける『調香師』のように、
小さな感覚をたくさん使う作業なのです。
今日は、その裏側で起きている
“ちょっと不思議な疲れ方”のお話を置こうと思います。
(約 2,900 字)#Akari_Records
Sunoという生成AIで、作詞をチェックしています。
AIは、実際に向き合ってみると、思っていたよりも負荷が積み重なります。従来の制作とあまり変わらないのかな? 筆者は制作やバンドの経験はゼロです。
小説で『刺さるフレーズ』を生みたくて
言葉をひとつにまとめる練習を兼ねています。
作詞では、仕草や行動の細かな気配を描くために、
五感や語彙を「育てる」ように、制作をしています。
曲の完成のイメージは、
既視感のある曲に似せる
音づくり(音色、メロディ、リズムなど)
音楽理論(拍子、速度、調性)
AIの歌は、歌詞からメロディを予測して曲ができます。
言いたいことを研ぐ必要があり、歌い手やバンドの人物像で語尾を変えることもあり、何度か生成します。
曲の個性をを単語にして、タグとして入力します。
言葉の使い分けが難しいのも、楽しみの一つです。
優しい……tender, gentle, soft, calm
「優しい」と言っても、これだけの表現があります。
曲を作るより、「曲を選ぶ」ほうが疲れることもあります。
この、 ”同時に多数の判断の連続” することが、
創作で最も「脳を消耗させる」のです。
制作で大切にしていること
聴きやすい
覚えやすい
歌いたくなる
自然と体が動き出す
このような曲を目指して、日々つくっています。
ただ、そのぶん感覚がすり減ってしまうこともあります。
文章を読む気力がなくなりがち
音を聴くのが辛い(無音がいい)
目を閉じることが増える(これがいちばん問題)
そういうサインが出てくると、少し休むようにしています。
一回で理想の曲が出るときは、自分の中でイメージが
はっきりしていることが多いです。
聴きやすい曲は、noteでも反応をよくいただきます😊
例)桜までまってる、未来列車、琥珀色の夜に、とけない約束、こんぺいとうの朝に、22歳
すべてジャンルが違いますが、物語の一貫性があり、
世界中で作られている曲は、一回で合格を出しやすいのです(クリスマス、バラード、Lo-Fi など)
一方、自分の発想で「意外な楽器やジャンル」を組み合わせようとすると、『沼』に入ることがあります。
最近は小説が優先で、挑戦する機会は少し減りました。
和楽器などの民族楽器、Jazz風の柔らかい管楽器(ソプラノサックス、フリューゲル、ミュートトランペット など)意図的に組み合わせるのは、思っている以上に繊細です。
判断の連続、曲を選ぶとき
曲を選ぶときは、小さな判断を何度も重ねています。
「売れるかどうか」という基準も意識しながら、
例えばこんなことを瞬時に仕分けしています。
楽曲のジャンル(ロック、R&B、演歌、など)
楽器の構成(ロックバンド、弦楽、管楽 など)
曲想(明るい、穏やか、甘い、悲しげ、など)
他には、演奏方法、歌い手の声質、
年代、伝統的、インディーズ、電子音、アナログか…。
こうした要素を細かく調整していくと、まるで「総合芸術」に触れているようだなと感じます🙂
ただ、そのぶん判断が続きすぎると、少しずつ疲れも出てきます。
短い文章を読むのがしんどくなったり、音がつらくて無音が恋しくなったり、目を閉じる時間が増えたり……そんなサインが出てきます。
ボツになるのは、歌詞の読み間違い、無音、フレーズの入れ替えなどが起きたときです。曲の構成が大きく崩れてしまうこともあります(そもそも歌詞やタグの指定、生成しすぎにも注意が必要です)
プロの作家でも同じなのでしょうか
プロの作家の方も、同じように感じるのでしょうか。
この疲れ方が甘えなのか、いつも少し迷いながら、
自分なりのバランスを探しています。
音の透明度
言葉の温度
主人公の dignity(尊厳)
作品の品位
聴き手の心の安全
自分の美意識
これらを守りながら曲を選んでいます。
香りを嗅ぎ分けるうちに、
ふっと鼻が疲れてしまうように、
私も感覚がすり減っていくことがあります。
例えば、急に眠気が強くなったり、
話しかけられても反応が遅れたり。
コメントを書こうとしても相手の温度に合わせられなかったり、
何を食べたいのか味が思い浮かばなくなったり……。
そんな日は、ご飯とお味噌汁にお漬物、
野菜のおかずなど、カラダに染みるものがほしくなります🙂
みんながわかるものなら載せてもいい
聴き手の方との接点を探すために、
自分の感覚に合わない楽曲は、ふだんは
イントロの一音、ほんの0.5秒で判断しています。
でも、
「みんながわかるもの」と「私がいいと思うもの」、
どちらを優先するかは、今も迷うところです。
noteの温度感に合うこと
わかりやすさ、覚えやすさ
共感しあえること
作品が届きやすいこと
「0.5秒で落とす」という本来の判断に戻したほうが、
自分の感覚も守れるし、作品の質も上がるのかもしれません。
あとで聴き返して、ボツにした曲を良いと思うこともあります。
文章の推敲に加えて、フレーズの意味や奏法、歌唱法などもみます。
すると、考えるチカラをガクンと持っていかれます(笑)
もう一つは、
“判断の回数”を減らす
最近は、無料プランの枠内、10曲聴いています。
以前はその倍聴くこともありました。
1回の制作で聴くのは最大5曲まで
それ以上は翌日に回す
似た曲はまとめて判断しない
こうするだけでも、
疲労感が半分くらいに落ち着く気がします。
「香りの嗅ぎ分け」状態になったら、必ず休む
無音の時間をつくること
外の空気に触れること
水をゆっくり飲むこと
目を手で温めて、ふっと力を抜くこと
文章を読まない・聴かない時間をつくること
そして、これらをストイックにやらないことです😆
そんなふうにして、感覚を削らず、
できるだけ健やかでいられるようにしています。
あとがき
この記事は、仕事や家庭など「外からかかる圧」で創作がしにくい方と、私のように、発想や情報整理など「内側から生まれる圧」で創作をしにくい場合の違いをテーマに書きました。
声にならない人の声
多忙な人のいま
「人の声」に、もっとふれたくて、
1年に1本でも、その方らしい制作を…。と、
エールを送りたいと思います🙂
自分で言うには少しおこがましいのですが、
私の感覚は、精密で摩耗しやすいと思うこともあり、お恥ずかしいです。軽やかがいちばんです🫣
でもその感覚こそが、
作品を支えていると思うと、悪くもないでしょうか?
これからも、感覚を守りながら制作しようと思います。
感覚をリセットするのは、とても大切です。
お茶やコーヒーを楽しんだり、旅先で購入したお香や、お気に入りの香水を楽しんだりします。海や山、神社やお寺、美術館へ出かけることもあります。
感覚を守りながら作るということは、
作品を守ることでもあると思います。
この、疲れたときに自分がほぐれたら、届いた方もそうなるのかな?😊
今日も、どこかで、だれかの羽根が
そっと休まりますように……🪽

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