過敏性腸症候群+大腸に狭い箇所がある=痛みが多すぎる人生
覚えている限りでは9歳前後から、とにかく頻繁にお腹を下すようになった。
記憶にないだけでもしかしたらそれ以前も胃腸が弱かったのかもしれない。
今に至るまでずっと胃腸は弱く、健康な人と比べて何倍お腹を下したか、何倍激痛を経験しただろうか。
悪い時は1週間の半分、良い時でも1カ月に3回は下していると思う。
一度下すとその後時間をおきながら最低1〜3回はトイレに通わなくてはならない。
痛みはイテテ…ぐらいなら全然幸せな方で、うずくまって「ウグググ…」と唸るのは普通。
酷いのは同時に嘔吐があったり、神様に祈ったり謝ったりするぐらいに痛い。これが年に数回程度。
最悪なのは頼むから殺してくれと思うくらいの激痛がしばらく続く。これは稀。
正露丸は全く効かない。
原因はいまひとつよく分からない。
多少の傾向はあって、大体は食後や外食後、脂が多い食事をとるとなりやすい。
水分の多いレタスをたくさん食べると良くない。
寒い冬にお風呂から上がって髪を濡れたままにして冷えると駄目。
しかしそれらを避けても理由が全く思い当たらないのに下す事がよくあるのでお手上げ状態だ。
30代の頃、過敏性腸症候群というワードを見つけて多分コレだと思った。
その後過敏性腸症候群の治験に参加して、大腸内視鏡検査を受けた。
下行結腸あたりにに2〜3箇所狭くなっている部分があって、全身麻酔がきいていてもそこを内視鏡が通過する時に激痛が走って目が覚めるほどだった。
今までお腹を下す時にキツイ痛みが起きていた理由がそれで判明した。
私の家族は皆胃腸が健康で、お腹を壊しているところをほとんど見たことがない。
見ていると1カ月に1度も壊さないどころか、多くても1年に片手で数える程度。
私が唸りはじめて体を折り曲げながらトイレにヨロヨロ移動すると、「また?」と言われる。
友達とご飯に行って、その後トイレに何度も…というのもよくあり、酷い痛みの時はおさまるまで待ってもらうのが申し訳ないから先に帰ってもらったりすることもあった。
大学の頃は1時間以上かけて電車で通学していたので、帰宅の電車の中で腹痛+吐き気という地獄も見た。
なぜ皆お腹を壊さないのか不思議だった。
とても羨ましかった。
健康な家族や周りの人と比べても仕方ないのは分かっていても、なんで自分だけという思いはずっとある。
今は少し知恵をつけて、脂の多い食事の後にはパパイヤなどが含まれた消化酵素タブレットを飲んだり、プロバイオティクスのカプセルを事前に飲んでおいたり、ごくわずかな痛みや心配の時はスリッパリーエルム(アカニレ)というサプリメントを飲んだりして、多少はマシになっていると思う。
ミヤリサンという錠剤も割と効いたと思うが高い。
毎日ずっとビール酵母や腸の薬やR1などを飲み続けるのは金額的に負担が大きいのでそこまでは出来ない。
多少マシになっているとはいえ、やはり腸が狭くなっている所に酷い下痢が起こり激痛にのたうつのはとてもつらい。
痛すぎたりなかなか出てくれない時はお産の時の呼吸法をすることもある。
お産はこれよりもっと痛いなんて、それは死んでしまうのではと小学生の頃から思っていた。
私はあまりにも腹痛で苦しんできたので、これ以上苦しみたくなくて、それが出産しない理由の1つになるまでにもなった。(他に深刻な理由は沢山あるが)
私は腸だが、その他身体のどこでも痛みが多すぎる人は、それに合わせた生き方を設計したり、諦めたりしなければならない。
「皆が健康で丈夫」ということを前提に生き方や働き方のスタンダードを国や社会に決められてしまうと、それに微妙に乗れない人達はどうやって生きていけばいいのだろう。
原因不明だったり、診断が下りない、障害手帳を取れない、でも生活や働くのに不便がある…という人達はたくさんいる。
子どもを産むのも当たり前ではなくて、私のように自分の身体や心に色々抱えているから産む選択肢はない、という人はたくさんいるだろう。
こういう人たちは極めて表からは見えにくく、本人の努力不足や怠慢、ワガママなど見当違いのレッテルを貼られるのが現状ではないだろうか。
このような小さな声がもっともっと集まって、拡がって知られてようになっていけばいいと思う。
