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【買っちゃった】【1940’s American Optical】時代を超えて愛される、静かな名作メガネ

たった一本のメガネに、時代が宿る


ふと出会った、American Optical(アメリカンオプティカル)の古い丸メガネ。

FUL-VUEの一本。1940年代に作られた、という。


金属の細いライン。

丸みを帯びてるがややウェリントン風にシンプルなシルエット。

どこか懐かしいのに、いま掛けてもまったく古びていない。
80年前の眼鏡ということに驚きつつ敬意を表する。背筋がシャンとする。

出会いが忘れられず、気づいたら我が家に受け入れてました。

今回は、この”FUL-VUE”をきっかけに、
1940年代メガネデザインの変遷、現代ファッションとの相性、愛用していた有名人たちまで、深掘りしてみたいと思う。

American Opticalとは?

• 創業1833年、マサチューセッツ州生まれの老舗光学メーカー。

• 世界初の量産型メガネを作ったパイオニア。

• 軍用サングラスやNASA宇宙飛行士用レンズなど、常に実用と最先端を両立してきた。


つまり、AOは単なるメガネメーカーではない。
アメリカの「光学技術と実用品文化」の象徴なのだ。

また、当時は眼鏡職人が手掛けていたわけではなく、ジュエリー職人によるものだったということもあり、フレームへの「彫り」も圧巻。
つけてても気持ちがいい。

フレームの彫りデザイン

“FUL-VUE”モデルの革新性


1930年代に登場した”FUL-VUE”には、当時としては新しい発想が込められていた。

• テンプル(つる)を前方に配置して、視界を妨げない設計

• 金属フレームの軽量化と、耐久性のバランス

• シンプルなラウンドシェイプながら、立体的で柔らかい表情を演出


それまでは「丸メガネ=堅い、古臭い」というイメージだったがそれを覆した。

クラシックとモダンのちょうど境界線に立つアイウェア。

それがこのモデルだった。

1930〜40年代メガネデザインの変遷


このFUL-VUEを理解するには、当時のデザイン背景も知っておきたい。

• 1930年代は、世界恐慌後の質素な時代。
→ 無駄のない、機能重視のメタルフレームが主流に。

• 1940年代に入ると、第二次世界大戦の影響でミリタリー用途が増え、
→ 軽量化、耐久性重視の流れが強まる。


そして1940年代後半には、
スクエア型やセルロイド素材の「よりモダンな眼鏡」へとシフトしていった。


つまりFUL-VUEは、
“古典的な丸メガネ文化”と“モダン実用品文化”の橋渡し役だったとも言える。

今、このメガネを掛けるなら


現代のファッションに合わせるなら、
このメガネは「ニュートラッド」か「ヴィンテージミックス」を意識するといい。


例えば、
• 紺ブレザー+ボタンダウン+チノパンに、丸メガネでクラシックに

• 白T+デニム+レザージャケットで、ラフにミックスする

• ワントーン(黒、ネイビーなど)コーデに、小物で歴史感を添える


重要なのは、
服は少し抜け感を持たせて、メガネのクラシックさを引き立てること。


ヴィンテージだからといって、全身レトロにまとめる必要はない。

一部にだけ「歴史」を差し込むバランス感覚が、今の着こなしにはちょうどいい。

影響を受けた、愛用していた有名人たち


このフルビュー型、あるいはその流れを汲むメタルラウンドフレームを愛用した有名人は数多い。

• マハトマ・ガンディー
丸メガネの象徴的存在。シンプルな細フレームが、知性と精神性を際立たせた。

• ハロルド・ロイド
サイレント映画時代、丸メガネ=コミカルで愛嬌あるキャラとして定着させた張本人。

• ジョン・レノン
60年代以降、ヴィンテージスタイルのメタルラウンドをトレードマークに。
アメリカンオプティカルとは異なるが、精神的には強くリンクしている。

• アンディ・ウォーホル
芸術家ウォーホルも、シンプルなワイヤーフレームで前衛的なスタイルを完成させた。


彼らに共通するのは、
ただの流行ではなく、「自分自身のキャラクターを表現するツール」としてメガネを選んでいたということ。

小さなヴィンテージを、身に着ける贅沢


FUL-VUEは、今見ても派手さはない。

けれど、掛けた瞬間、確かに時代を越える手触りがある。


ただの丸メガネじゃない。

1930年代の、未来を見つめた人たちの目線を、いま借りること。


それが、この小さなヴィンテージの、本当の贅沢なのかもしれない。

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