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午後のロードショーでANNAを見た感想とフェミニスト批評

今日の午後のロードショーではANNAという割と新しめなスパイ、アクション映画を見ました。
KGBとかCIAとか見出しに書いてあったので、えっ、面白そうじゃんと思って。午後のロードショーってサスペンス、アクション系ばかりでおじさま向けな面白い洋画が沢山放送されていて、見た目は女学生、中身はおじさんな私も毎日番組表でチェックしてるんですよね笑。(朝の日課が新聞を読むことなんです。一番重要なのが番組表!!)
女性主人公めっちゃかっこいい!内容も面白かった!っていうのがざっくりした感想なんですが、最近読んでたフェミニスト批評入門書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に感化されて、フェミニスト批評もしたいと思いまして。

主人公のアナはスタイル良し頭良しの美人ですが、ストーリーは人生が詰んでドン底の状態から始まりました。麻薬をやってるワルの彼氏やその仲間と仕方なく付き合っている感じでした。自らも麻薬をやっていて、でもある日麻薬をやめて海軍に志願します。彼氏は稼ぐ方法は他にあると言って志願データを送ったパソコンを閉じさせます。後日彼氏とその仲間が犯罪をしているのを目撃し一緒に警察から逃げます。家に帰ると中にKGBのイケオジがいて、仲間になるかここで死ぬか選べと迫られます。でもどうやら彼は彼女の経歴と素質に期待しているようで、自殺を図る彼女を言葉で止めました。KGBの中年女上司に無理難題な仕事を押し付けられますが何とか食らいついていく彼女は次第に認められます(?)イケオジ上司と恋仲にも。でも脅されて仲間になった身なので、生きていても自由がありません。彼女は自由を手に入れるため彼に味方になってほしいと告げます。
省略
とあるピンチでCIA側のスパイになることに。
彼らの要求はKGBのボスの暗殺。
CIAのイケオジはアナを守ると約束し、恋仲に。
この時点で、この恋は本物なのかもう私にはよくわからなくなりました笑
イケオジたちはアナに本気なのだとは思いますが、アナはもうスパイ活動から開放されて自由になりたい一心ですので。
暗殺をやり遂げましたが姿を一時的にくらませたアナはKGBとCIAどちらからも追われる身となりました。2人の恋人に感謝と別れを告げ、去りましたがKGBの女上司に射殺されました。

えー!!いやこれは殺された演技なのでは?!
そうなんです。実はすでにCIA側のスパイになったことを女上司にバレていて、彼女と手を組むことになっていたんです!暗殺も女上司が黙認していてひと段落した後は彼女がボスになったんです!アナは自由を手に入れ、ウィンウィンの関係で終わったんですね。

何がいいたいかというと…
組織と組織、男と男に挟まれたような、生きるために仕方なく成り行きで手を組んだ関係だったのが、個人と個人(女と女)で自らの向上のために手を組んだ関係に変わり、ハッピーエンドを迎えるという構図が面白かったのです!!

女上司はアナの変わらない自由を求める姿を見ているうちに'我が子のように'(←女上司の発言あり)大切な存在に思うようになり協力したくなったのだと感じました。ボスになりたいからという野心もあったとは思いますが、それよりもアナへの前向きな気持ちがあったのだと思います。冷戦時代積極的にスパイになりたい女性はいたのでしょうか?女上司も実は仕方なくスパイとして生きるしかなかったのでは?自由を求めるより出世してその世界で生き残る方を選択しただけで、実はアナと同じ気持ちを持っていたから自分を重ねたのではないのでしょうか?
最後の方では愛情としてアナのことをクソ女と呼びます。(アナは抜かりなく女上司のことも脅せる証拠があると提示します)
アナに頭を使って1人でも強く生きれる方法を教えて鍛えたのは他でもない女上司です。
そうそう、女上司についてボスはこのように発言していました。私は美人は裏切るんじゃないかと思って信用できないからオルガ(女上司)のようなブサイクな女ばかりを採用している。とかなんとか。何かスパイ映画の見過ぎで分かる気もするけど、女性に対するひねくれた思想を持つボスにいい気持ちはしないですね…
だから女上司の心情も考察しがいがあります!
女同士の絆を感じれる作品でした。

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