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京都亀岡 神々の伝説③鯉明神

『口丹波口碑集』によると、嵯峨(京都市)の松尾神社に5人兄弟の神様がいらっしゃいました。その中で木股命(きまたのみこと)という神様が一番横着者だったので、兄弟の神様から嫌われて、神輿に乗せられ、山城久世の森に連れて行かれて桂川へ流されました。木股命は「下流へ流れるのは残念だ」と、松尾神社の神使いである亀に乗って、保津川を遡りました。

途中、保津の急流は亀ではとても上がりきれないので、木俣命は鯉に乗り換えられました。

保津峡を越え、ついには亀岡にたどり着きました。そして大井町に上陸され、ここに鎮座されたのが、大井神社です。俗にこれを鯉明神といいます。
そして大井町では、木股命をこの地にお連れになった鯉を神使として崇め、罰が当たると言って、鯉を捕りもしなければ、食べもしません。亀は鯉ほどではありませんが、やや大切に思われています。
参考文献
垣田五百次 坪井忠彦 編1925『口丹波口碑集』