日本のオールドメディアの罪
日本のオールドメディアの罪
世界を見せなかった報道の責任
日本人が世界に関心を持たないのではない。
日本人の耳に、世界の情報が届いていないのである。
最大の原因は英語の壁だ。
そして、その壁を越えて情報を届ける役割を放棄したのが、日本のオールドメディアである。
日本のテレビと新聞は、世界を報じているように見せながら、実際にはごく狭い範囲しか伝えていない。
アメリカ政府の動き。
ニューヨーク市場。
大統領選挙。
日本人が関係する事件。
それ以外の地域は、重大な危機が起きても、ほとんど報じられない。
アフリカで感染症が広がっても伝えない。
中南米で政権が変わっても伝えない。
東欧で安全保障環境が変化しても伝えない。
東南アジアで物流網が再編されても伝えない。
そして、日本への影響が表面化してから、初めて騒ぎ始める。
原油が上がってから中東を報じる。
食料が上がってから異常気象を報じる。
部品が届かなくなってから海上物流を報じる。
移民が増えてから紛争や貧困を報じる。
これでは報道ではない。
起きた結果を、後から説明しているだけである。
第一の罪
世界をアメリカ経由でしか見せない
日本の海外報道は、アメリカの関心に強く依存している。
アメリカが注目すれば、日本も報じる。
アメリカが注目しなければ、日本でも存在しないことになる。
その結果、日本人は世界情勢を見ているつもりで、実際にはアメリカが選んだ世界しか見ていない。
世界はアメリカだけで動いているのではない。
中国、インド、ブラジル、トルコ、サウジアラビア、インドネシア、南アフリカ。
多くの国が、それぞれの国益で動いている。
それを伝えない報道は、国際報道ではない。
第二の罪
重要性より視聴率を優先した
オールドメディアは、国民が知るべき情報より、数字の取れる情報を優先してきた。
芸能人の不倫は何日も報じる。
しかし、海上交通路の危機は数分で終わる。
スポーツ選手の私生活は詳しく報じる。
しかし、日本企業の将来を左右する海外政策は伝えない。
事件の映像は繰り返す。
しかし、事件がなぜ起きたのかは説明しない。
視聴率を取ることは、事業として必要である。
だが、報道機関が視聴率だけを追えば、社会の判断力は確実に落ちる。
日本人は世界に無関心になったのではない。
世界について考える材料を奪われたのである。
第三の罪
英語が読めない国民を放置した
日本では、多くの人が外国語の一次情報を直接確認できない。
だからこそ、新聞社とテレビ局には、翻訳し、比較し、背景を説明する責任があった。
しかし実際には、海外支局は縮小され、独自取材は減り、通信社の記事を短く加工する報道が増えた。
英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語。
世界中で発信される情報を幅広く集め、日本語で届ける。
この基本的な仕事が弱くなった。
国民に英語力がないことだけが問題ではない。
英語が読めない人にも世界を伝える仕組みを作らなかったことが問題なのである。
第四の罪
ニュースを点でしか伝えない
戦争が始まれば、爆発映像を流す。
選挙があれば、勝者の名前を伝える。
災害があれば、被害者数を読み上げる。
しかし、その前後を伝えない。
なぜ戦争が起きたのか。
どの国が資金や武器を出しているのか。
物流、資源、食料、為替にどう波及するのか。
半年後、日本人の生活に何が起きるのか。
こうした因果関係を示さなければ、ニュースはただの出来事の羅列になる。
出来事の羅列では、世界は理解できない。
世界を理解できなければ、国民は政策を評価できない。
第五の罪
日本人を内向きにした
毎日、国内の政局、失言、不祥事、芸能、事件ばかりを流せば、社会の関心は当然、国内だけに向かう。
日本人の視野が狭くなったのではない。
狭い画面を毎日見せられ続けたのである。
世界では、資源争奪、通貨制度の変化、軍事同盟の再編、AI産業の競争、人口移動が進んでいる。
その間、日本のテレビは同じ人物の発言を何度も流し、スタジオの出演者が感想を述べている。
これが情報先進国の姿であるはずがない。
第六の罪
報道と娯楽の境界を壊した
ニュース番組に必要なのは、事実、分析、検証である。
ところが現在は、ニュース番組まで感情演出に依存している。
恐怖を煽る。
怒りを煽る。
涙を誘う。
対立を演出する。
視聴者に考えさせるのではなく、感じさせることを優先している。
感情は強く残る。
だが、感情だけでは社会は判断できない。
報道が娯楽になった瞬間、国民は主権者ではなく、観客になる。
第七の罪
自分たちの失敗を検証しない
誤報があっても、訂正は小さい。
重大な見落としがあっても、なぜ報じなかったのか説明しない。
過去の予測が外れても、検証番組を作らない。
他人には説明責任を求めながら、自分たちは説明責任を果たさない。
これでは信頼を失って当然である。
オールドメディアの危機は、インターネットに客を奪われたことではない。
自ら信頼を削り続けた結果である。
日本は情報後進国である
高速通信網があるから、情報先進国なのではない。
スマートフォンが普及しているから、情報先進国なのでもない。
世界の一次情報に触れ、複数の国の主張を比較し、自分で判断できる社会が情報先進国である。
日本には通信手段はある。
しかし、世界を見る習慣と仕組みが弱い。
これは技術の問題ではない。
報道の問題であり、教育の問題であり、国家の危機管理の問題である。
世界を知らない国は、世界の変化に対応できない。
変化に対応できない国は、他国が決めたルールに従うしかない。
情報を持たないことは、中立ではない。
情報を持つ者に支配されるということである。
オールドメディアが失ったもの
日本のオールドメディアが失ったのは、視聴率ではない。
国民から託された役割である。
権力を監視する役割。
世界を翻訳する役割。
複雑な問題を整理する役割。
国民の判断材料を提供する役割。
その責任を果たさず、刺激的な国内ニュースに逃げ続けた。
その結果、日本人は世界から遅れた。
企業は変化を見誤った。
政治は先手を打てなくなった。
国民は物価が上がってから原因を知るようになった。
これが、日本のオールドメディアの罪である。
日本人が世界に無関心なのではない。
世界を伝えなかった者がいる。
だから今、必要なのは、日本語になったニュースを待つことではない。
日本語になる前の世界を探す。
アメリカ以外の視点を集める。
それが日本人の生活にどうつながるのかを伝える。
報道は、起きたことを後から読む仕事ではない。
次に何が起きるのかを、国民と一緒に考える仕事である。
日本人が世界に無関心なのではない。
日本のオールドメディアが、世界を見せなかったのである。
#日本のオールドメディア #オールドメディア #マスメディア #テレビ報道 #新聞報道 #報道の責任 #報道倫理 #偏向報道 #情報操作 #情報統制
#メディアリテラシー #情報リテラシー #情報格差 #情報後進国 #日本の報道 #日本のテレビ #日本の新聞 #海外ニュース #国際ニュース #世界情勢
#国際情勢 #グローバルニュース #世界のニュース #報道番組 #ニュース解説 #時事問題 #社会問題 #ジャーナリズム #調査報道 #一次情報
#英語ニュース #英語の壁 #翻訳報道 #海外メディア #欧州メディア #中東ニュース #アジアニュース #アフリカニュース #中南米ニュース #アメリカ中心主義
#米国依存 #情報鎖国 #日本人と世界 #日本人の国際感覚 #世界を知らない日本 #ニュースの偏り #報道しない自由 #ニュース選別 #視聴率至上主義 #ワイドショー
#報道と娯楽 #テレビ離れ #新聞離れ #メディア不信 #既存メディア #SNSと報道 #ネットメディア #デジタルメディア #独立系メディア #情報社会
#国際報道 #海外特派員 #通信社 #ニュースの裏側 #報道検証 #ファクトチェック #メディア改革 #言論空間 #世論形成 #日本社会
#政治とメディア #経済とメディア #危機管理 #国民の知る権利 #民主主義と報道 #情報主権 #グローバル化 #世界を見る力 #日本の未来 #報道の使命
