数年後にも思い出す展覧会
2023年の夏、
渋谷ヒカリエで平間至さんの写真展を見た。
同時開催はソール・ライター展。
濃密な一日だった。
会場では偶然、平間さんご本人の姿を見かけた。ミュージシャンという強い個性を撮り続ける写真家だけあって、ご本人にも被写体に負けない存在感があり、遠くからその姿を眩しく見た。
平間さんの作品であるタワーレコードの
「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターが多数展示されていた。
たくさんのミュージシャンが登場するあのポスターは、多くの人に様々な思い出があるのではないだろうか。
私にとって、タワレコは新しい音楽との出会いの場所であり、あの黄色いポスターは店の風景そのものだった。
時代は変わり、配信が主流になってタワーレコードの店舗も少なくなったけど「NO MUSIC, NO LIFE.」という言葉は、私にとって座右の銘のようなものだ。365日、音楽を聴かない日はないから。
ポスターに写っていたミュージシャンの中には、もう鬼籍に入った人もいたが、私のなかでは
あの頃のまま生きている。
展覧会を見たのは三年前の一日のことだ。
でも不思議なことに、数年たった今になっても
音楽の話題になったりすると、あの日の展示がふっとよみがえる。
展覧会には、その場でうっとりするだけでなく、あとからもずーっと静かに効いてくる力がある。
