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不登校「無職、川、ブックオフ」

つい先日、マンスーンとベテランちのトークショーに行った。
2人のサインが入った本はちゃんと本棚の手前の方にある。

2人とも無職の経験があることから、今不登校の自分にもなにか共感できることがあるのではないかと思い、普段文字なんて読まないが、必死で読んでみた。


・サイレントクッキング

夜になって、深夜になっても眠りに付けない自分が嫌だった。家族は明日に備えているのに自分にはその明日が無くて、起きていても寝ていても変わらなかった。だけど腹は減る。無職でも、大学に六年間通っていても、中学校に行けず不登校でもだ。
そんな時に食べる冷凍食品の味が惨めでたまらなかった。一日をぼんやり振り返る時間が惨めだった。だけどマンスーンは違かった。深夜の空気と一体化するように料理をしていたらしかった。ポテチを食べている時は全て忘れられるらしかった。
ずるい。
あんなに惨めな思いをして、家族を起こさないように静かに電子レンジの前で待って、何も書けない日記を見て虚無感に包まれて冷凍食品を食べていたあの時間は、マンスーンにとっての救済で、忘れられる時間だったらしい。
馬鹿馬鹿しくなった。なんであんなに悩んでいたんだろう。
だけど教えてくれてどうもありがとう。日記の書けない夜が楽になった気がします。

・キャンディを消す

それからというもの、自分の中でいろんなことを忘れられて救済してくれる時間が出来た。
自分の中にもマンスーンのキャンディクラッシュソーダと同じようなゲームがある。
snowball ioとcube outだ。雪合戦のゲームとネジを外すゲーム。どこかの広告で出会った。くだらない広告をくだらない人間が見て、くだらないゲームを入れてしまった。
それでよかった。くだらなくてよかった。救済してくれるから。達成感が得られて、全てが消せて、敵を全員倒せたから。そうだよね、マンスーン。
いつか辞められるのだろうか、snowball.ioやcube outが。
自分の中に突き刺さって抜けない針を一本一本抜いて行っていつか辞められるようになりたい。
それまではこの本を読み続けていたい。

・ただ、家族

父と顔を合わせるのが辛い、母と顔を合わせることが辛い。父がリビングで寝ていない夜は安心できるが昼は安心できない。心配してくれて、ここまで14年間で育ててもらった父と母に見せる顔がない。
全てから逃げている。友達関係も学校も塾も勉強も。逃げが完成したらどうなってしまうんだろう。早く自分のスタミナが無くなるのを願うしかない。
自分の今の天気は数メートル先も見えない土砂降りだけど、いつか晴れて、水たまりもなくなって、完全な快晴になるんじゃないか

マンスーンの言葉の手触りが好きになった。どこか無機質でどこか暖かいけど、この本の中では冷たく、固まっている部分もある。そんなマンスーンの冷たい部分と自分の中の冷たい部分に似たような形が見つけられて良かった。
無職の先輩として、僕は後輩として、学べるところがあった。抜け出し方は教えてくれない。抜け出せなくていいと教えてくれた。だけど抜け出さないと、マンスーンのように書籍化することも、無職の時の話で盛り上がることもできない。いつか絶対絶対絶対絶対友達とまたやりなおして、学校に行って、部活にも塾にも行きたい。

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