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仕事は、人生を映す― 何をしているかより、どんな姿勢で向き合っているか。

人生を変える、本質。第4章

仕事は、人生を映す。

第1章では、自分自身の生き方について書いた。

第2章では、人を育て、組織をつくることについて書いた。

第3章では、前に立つ人の条件について書いた。

そして第4章では、「仕事」について書いていきたい。

仕事とは何か。

成果とは何か。

プロとは何か。

価値を出すとは何か。

仕事を通じて、人は何を残せるのか。

若い頃の私は、仕事とは成果を出す場所だと思っていた。

評価される場所。

認められる場所。

自分の能力を証明する場所。

そう思っていた。

もちろん、それは間違いではない。

仕事である以上、成果は必要だ。

責任もある。

期待もある。

結果も問われる。

でも、今は少し違う考えを持っている。

仕事とは、自分の生き方が映る場所なのだと思う。

今回は、「仕事は、人生を映す」ということについて書きたい。


仕事は、能力を見せる場所だと思っていた

若い頃の私は、仕事で評価されたいと思っていた。

誰よりも成果を出したい。

誰よりも早く成長したい。

誰よりも認められたい。

そう思っていた。

そのために、必死で働いた。

人より早く動いた。

人より考えた。

人より多くの仕事を抱えた。

成果を出せば、自分の価値を証明できる。

能力を見せれば、道は開ける。

そう信じていた。

その考えが、すべて間違っていたとは思わない。

仕事には、能力が必要だ。

努力も必要だ。

成果を出す力も必要だ。

自分の価値を高めようとする姿勢も大切だ。

でも、長く仕事をしてきて思う。

仕事で本当に見られているのは、能力だけではない。

その人が、仕事にどう向き合っているか。

そこに、その人の生き方が出る。


雑な仕事には、雑な姿勢が出る

仕事には、その人の姿勢が出る。

小さな確認をするか。

約束を守るか。

相手のことを想像するか。

最後までやり切るか。

都合が悪いことを曖昧にしないか。

誰かが見ていないところでも、手を抜かないか。

そういうところに、その人の仕事観が出る。

大きな成果を出すことだけが、仕事ではない。

目立つ仕事だけが、価値ではない。

むしろ、日々の小さな仕事にこそ、その人の本質が出る。

資料の一文。

報告の一言。

確認の一本。

依頼への返信。

約束した期限。

困っている人への声かけ。

一つひとつは小さく見える。

でも、その積み重ねが信頼になる。

雑な仕事は、ただの作業ミスでは終わらない。

そこには、相手への想像力の不足が出る。

責任感の薄さが出る。

自分さえよければいいという甘さが出る。

仕事は、想像以上にその人を映している。


仕事は、人との関わりでできている

若い頃の私は、仕事は自分の力で進めるものだと思っていた。

自分が考える。

自分が動く。

自分が成果を出す。

その積み重ねが仕事だと思っていた。

でも、組織で働くようになって、その考えは変わった。

仕事は、一人では完結しない。

必ず誰かにつながっている。

自分の仕事の先には、次に受け取る人がいる。

現場がいる。

お客様がいる。

仲間がいる。

取引先がいる。

会社がある。

だから、自分の仕事だけを見ていてはいけない。

自分が楽になることで、誰かに負荷がかかっていないか。

自分が曖昧にしたことで、誰かが困っていないか。

自分が遅らせたことで、誰かの時間を奪っていないか。

自分の判断が、誰かの仕事を難しくしていないか。

そう考えられる人の仕事は、強い。

仕事とは、自分の作業を終わらせることではない。

誰かに価値をつないでいくことなのだと思う。


成果だけでは、仕事は語れない

もちろん、成果は大切だ。

成果を出さなければ、仕事とは言えない。

努力したから評価されるわけではない。

頑張ったから許されるわけでもない。

仕事である以上、結果は問われる。

でも、成果だけで仕事を語ると、大切なものを見落とす。

どんな姿勢で成果を出したのか。

誰を巻き込んだのか。

誰を支えたのか。

誰に負荷を押しつけたのか。

何を守ったのか。

何を犠牲にしたのか。

そこまで含めて、仕事なのだと思う。

一時的に成果を出す人はいる。

でも、その裏で人が疲弊していることがある。

信頼が削られていることがある。

周囲が傷ついていることがある。

それでは、長く続かない。

本当に価値ある仕事とは、成果と信頼が一緒に残る仕事だと思う。

数字だけが残る仕事ではない。

人の心にも、組織にも、次の未来にも残る仕事。

私は、そういう仕事をしたい。


苦しい時に、仕事観が出る

仕事観は、順調な時には見えにくい。

予定通り進んでいる時。

成果が出ている時。

人間関係が良い時。

余裕がある時。

その時は、誰でも丁寧に仕事ができる。

問題は、苦しい時だ。

忙しい時。

トラブルが起きた時。

思うように成果が出ない時。

責任が重い時。

誰かに責められている時。

その時に、どんな仕事をするか。

そこに、その人の仕事観が出る。

投げ出すのか。

人のせいにするのか。

雑になるのか。

それとも、最後まで向き合うのか。

苦しい時ほど、仕事はその人の生き方を映す。

私は、そこから逃げたくない。

うまくいかない時こそ、誠実でありたい。

余裕がない時こそ、丁寧でありたい。

苦しい時こそ、自分の仕事観を試されているのだと思う。


プロとは、期待に向き合う人

プロとは何か。

昔の私は、プロとは高い能力を持つ人だと思っていた。

知識がある人。

技術がある人。

成果を出せる人。

判断が早い人。

もちろん、それもプロの条件だと思う。

でも今は、それだけでは足りないと思っている。

プロとは、期待に向き合う人だ。

任された期待。

託された責任。

相手が求めている価値。

まだ言葉になっていない不安。

その一つひとつに向き合い、形にする人。

自分の都合ではなく、相手にとっての価値を考える人。

できない理由を並べる前に、どうすればできるかを考える人。

最後に逃げず、やり切る人。

それが、私の考えるプロである。

プロとは、肩書きではない。

資格でもない。

毎日の仕事への向き合い方で決まるものなのだと思う。


仕事は、自分を磨く場所でもある

仕事は、生活のために必要なものだ。

収入を得る手段でもある。

家族を守るためのものでもある。

それは間違いない。

でも、それだけではない。

仕事は、自分を磨く場所でもある。

思い通りにならない現実と向き合う。

自分より優秀な人に出会う。

自分の未熟さを思い知る。

人との違いに悩む。

責任の重さに苦しむ。

成果が出ずに悔しい思いをする。

その一つひとつが、自分を磨いてくれる。

仕事は、楽しいことばかりではない。

むしろ、苦しいことの方が多いかもしれない。

でも、その苦しさの中に、自分を変えるきっかけがある。

仕事を通じて、人は強くなる。

仕事を通じて、人は優しくなる。

仕事を通じて、人は自分の小ささを知る。

だから私は、仕事を単なる労働だとは思っていない。

仕事は、自分の人生を磨いてくれる場所なのだと思う。


どんな仕事にも、生き方が出る

どんな仕事をしているかは、人によって違う。

役割も違う。

責任も違う。

立場も違う。

得意なことも違う。

でも、どんな仕事にも共通していることがある。

そこに、その人の生き方が出るということだ。

楽な方へ流れるのか。

面倒なことに向き合うのか。

人のせいにするのか。

自分の責任として考えるのか。

相手を思いやるのか。

自分の都合だけで進めるのか。

約束を守るのか。

曖昧にするのか。

仕事は、毎日その問いを突きつけてくる。

そして、その問いへの答えが、自分という人間をつくっていく。

だから、仕事を軽く見てはいけない。

仕事は、人生の多くの時間を使うものだ。

その時間をどう生きるかは、そのまま人生をどう生きるかにつながっている。


仕事は、人生を映す

若い頃の私は、仕事とは成果を出す場所だと思っていた。

今は違う。

仕事とは、自分の生き方が映る場所だと思っている。

何を大切にしているのか。

誰のために働いているのか。

苦しい時に逃げないか。

小さな約束を守れるか。

人に価値を渡せるか。

自分の仕事の先にいる人を想像できるか。

そこに、その人の人生が出る。

もちろん、私はまだ未熟だ。

今でも成果を急ぐ。

今でも余裕をなくす。

今でも雑になる時がある。

今でも自分の都合を優先してしまうことがある。

だからこそ、自分に問い続けたい。

この仕事は、誰の役に立っているのか。

この仕事に、自分の誠実さは出ているか。

この仕事を通じて、自分はどんな人間になっているのか。

仕事は、人生を映す。

だから私は、成果だけではなく、生き方が残る仕事をしていきたい。

── Flow Thinker R.

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