第4話 履歴書すら見てもらえなかった私が、面接の扉をこじ開けた日
自分の「軸」を手に入れた私は、ようやくスタートラインに立ったつもりでした。
しかし──
ここからが、本当の戦いでした。
情報がほとんどない時代に、私は“運命の会社”を探すために
街を歩きビルの看板を一つひとつメモしながら、
家では分厚い四季報を開き、
自分の未来を必死に掴もうとしていました。
そして、徹底した企業研究の末にたどり着いた一社。
その一次面接で、私は 「履歴書すら見てもらえない」という現実に突き落とされます。
それでも私は、たった一つの行動で、 “落ちるはずの面接”をひっくり返すことになります。
徹底した企業研究。
その積み重ねが、履歴書すら見てもらえなかった一次面接を突破する力になっていきます。
なぜそれが“逆転の一手”になったのか──その理由が、ここから明らかになります。
「企業研究って何をすればいいの?」
そう悩む人ほど、
まだ本気で企業を見られていないだけなのかもしれません。
ここからあなたの企業研究の質が変わるはずです。
それはあなたのキャリアの未来を変える第一歩になることでしょう。
1)情報ゼロの時代に会社を探すということ
就活で最初にぶつかる壁は、
「どんな会社があるのか分からない」
ということ。
そう、無知が故の“未知の世界”でした。
今はインターネットで簡単に調べられますが、
当時の私は“情報ゼロ”からのスタートでした。
就活を始めるとき、誰もが最初に抱く疑問があります。
「世の中にどんな企業があるの?」
「どんな業種があるの?」
インターネットが普及していなかった時代、
この問いに答えるのは簡単ではありませんでした。
私はただ「経理ができればいい」とは思っていませんでした。
1日の三分の一を過ごす場所だからこそ、
“好きな会社で働きたい”という気持ちが強くありました。
2)四季報との出会い──企業研究の教科書
当時の就活は、今とはまったく違う世界でした。
企業のホームページはほとんど存在せず、
“調べる”という行為そのものが今よりずっと重く、
時間のかかるものでした。
友人たちは、先輩の就職先や学校の掲示板に貼られた
求人票を頼りにしていました。
でも私は、どこかでこう思っていました。
「世の中には、もっとたくさんの企業があるはず。」
「今までの自分が見てきた世界だけで選ぶのは、あまりにも狭い。」
だからこそ、私は決めました。
「自分で探しに行くしかない」
まず書店へ行き、ビジネス書の著者名を眺めました。
「●●会社社長」「●●会社会長」「●●会社経営戦略部」
肩書きとともに並ぶ名前を見て、
「思想や手段を発信する人たちがいるんだ」
と感じながら背表紙を眺めていました。
その棚の一角で、分厚い一冊が目に留まりました。
『四季報』です。
・上場企業が網羅されている
・業界の全体像がつかめる
・子会社・グループ会社まで記載
・財務や株価チャートから成長性が読める
「そうか、四季報があったか!」
まるで秘宝を見つけたような気持ちで、
思わずその場で手に取りました。
ウキウキしながら家に帰ったのを、今でも覚えています。
分厚い四季報を開くと、 知らない会社の名前が次々と現れました。
「こんなに会社があるんだ」
「世の中って、こんなに広いんだ」
ページをめくるたびに、知らない世界が広がっていき
驚きとワクワクで、あっという間に時間が過ぎていきました。
四季報は、私にとって
“地図”であり“辞書”であり“未来の可能性”
そのものでした。
気になる会社に赤ペンで線を引き、付箋を貼り、ページの端を折りながら、
私は少しずつ“社会”という大きな世界を理解していきました。
3)ビジネス街を歩き、ビルの看板をメモする“アナログ戦略”
私は地元で働きたいと思っていました。
情報がないなら、自分の足で取りに行くしかありませんでした。
そこで次に行ったのは、地元のビジネス街を歩くこと。
今ならGoogleマップで時間をかけずに簡単にできますが、
駅前から市役所まで、約2時間。
ビルの看板を見上げながら、企業名をひたすらメモしていきました。
・どんな会社が私の住む地元にあるのか
・看板の大きさ
・自社ビルか、テナントか
・どんな企業が同じビルに入っているのか
・地元で存在感のある会社はどこか
無知な私は、社名から業界をイメージすることすらできませんでした。
だからこそ、企業名が増えるたびに
「早く四季報で調べたい」という気持ちが高まりました。
家に帰ると、四季報とメモ帳を並べて“照合作業”を始めました。
四季報に載っている会社がメモ帳にあるか
この地元に本社があるのか、支店なのか
業績や将来性はどうか
こうして私は、 自分だけの
“唯一無二の会社リスト”
を作っていきました。
これは今でも、
“自分の未来を自分で探しに行く”
という行動だったと思います。
そしてこの行動こそが、後の逆転劇のスタートになりました。
このリストの中に、
私の人生を変える“たった一社”が隠れているとは、
このときの私はまだ知る由もありませんでした。
ここから先は

キャリアの向こう側(就活、異動、転職)全14話
このシリーズは、就職活動や転職活動のノウハウ集ではありません。 「コネがない」と言われた20歳の私が、50代になるまでに経験した約30年の…

第1部 就活編(第1話~第5話)
第1部 就活編コネがないと言われた就職活動から始まったキャリアの原点。 企業は何を見ているのか、働くとは何かを学んだ時代です。 第1話…
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!
