第14話:“誤送付の不採用通知”が人生を動かした──必要としてくれる場所を選んだ日
二度目の電話を断った翌朝。
私は、いつもより早く目が覚めました。
「40歳の転職は、こんなにも心を揺さぶるものなのか」
まだ何も始まっていないのに、
静かな疲労だけが残っていました。
それはこの日に起こる出来事を知らなかったからです。
三度目の電話が鳴るなんて。
それが“すべての流れをひっくり返す”ことになるなんて。
「電話を切らないでください。
昨日は採用担当が失礼しました。」
ここから、私の40歳の転職は
“誤送付の不採用通知”から始まる
まさかの逆転劇へと動き出します。
そして翌日、運命を変える三度目の電話が鳴りました。
正直、電話にでるか悩みました。
昨日と同じ繰り返しでしょ?と渋々ながら電話にでた瞬間、
「電話を切らないでください。」
昨日とはまったく違う声が聞こえてきました。
「昨日は採用担当が失礼しました。 」
その一言で、空気が変わりました。
「支店長の○○です。不採用通知を出した理由を聞いてください。
本当のことを話します。」
会社の覚悟が伺えました。
この一言が、40歳の転職活動を“ただの再挑戦”から
人生最大の逆転劇へと変えていきます。
そして私は“誤送付の不採用通知”という奇妙な扉を開けることになります。
2)支店長の誠意
受話器越しの声は、昨日までの採用担当とはまったく違う温度感でした。
落ち着いているのにどこか必死で、 “どうしても伝えたい”という思いがにじみ出ていました。
「本気なんだな」
と感じ、私は思わず姿勢を正しました。
そこから、支店長はゆっくりと丁寧に事情を話し始めました。
・私が応募した職種は、私の履歴書が届いた時点ではすでに決まってしまっていた。
・他にも別の職種で応募を出しているが、あまりフィットする応募者がいない。
・人材確保対策のため、応募者全員の履歴書を支店長自ら見直しをした。
・私の履歴書を見て「なぜこの人を不採用にしたんだ」と採用担当を問いただした。
・「応募してきた職種が違ったから」とのことだったが「職種が違っても、こんな人材はめったにいない。
こういう人材を確保したい。すぐに撤回して面接を取り付けて。」と伝えた。
一つひとつの言葉が丁寧で、誠意がありました。
“取り繕っている”という感じがまったくしない。
その誠意は、電話越しでもはっきりと伝わり
むしろ“この人は本気で私を必要としてくれている”と感じるほどでした。
その温度感が、私の心を少し動かしていきました。
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第3部 転職編(第12話~第14話)
第3部 転職編 40歳での転職。 3社連続の書類落ち。 そして誤送付の不採用通知から始まった不思議なご縁。 「必要としてくれる場所」を選ぶ…

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