【医師インタビュー】「患者様の悩みを、とことん聞く」。形成外科専門医が語る、美容医療への信念|髙見 薫医師
名古屋市千種区にある覚王山通・池下フローレン歯科では、歯科診療に加えて美容皮膚科を併設し、患者様が求める美を追求しています。
診療を担うのは、形成外科専門医として長年キャリアを積み、数多くの症例に向き合ってきた髙見薫医師。「一人ひとりの患者様の悩みに応じた、最適な選択」を大切にする髙見先生は、ヒアルロン酸やボトックス注射、糸リフトを中心に、ナチュラルな仕上がりにこだわった施術を提供しています。
「行うべきでないことは、行わない」という信念の背景にある美容医療への思いやこだわりの注入術、そして患者様との向き合い方について、お話を伺いました。

髙見 薫(たかみ かおる)
覚王山通・池下フローレン歯科 美容皮膚科担当医師 医学博士 / 日本形成外科学会認定専門医 / 日本美容外科学会認定専門医
1991年に藤田保健衛生大学 外科研修医としてキャリアをスタートし、1993年に形成外科入局、1997年に同大学大学院を卒業して博士号を取得後、形成外科助手として勤務。
土岐市立総合病院での形成外科開設等を経て、2000年にたかみ形成クリニックを開業し、2006年には理事長に就任。表参道スキンクリニック 大阪院・沖縄院等での勤務を経て、2025年より当院にて勤務開始。
形成外科から美容医療へ。「マイナスをゼロに戻す力」が、美容の現場で活きている

◆ 現在、フローレン歯科でどのような診療を担われていますか?
歯科クリニックである当院の美容皮膚科部門を担当しています。ヒアルロン酸・ボトックス注射や糸リフトといった注入・注射系の施術を中心に、しわやたるみのお悩みに対応しています。
長年にわたって美容医療に携わってきた経験を活かしながら、「患者様のお顔に本当に必要な施術だけを提供する」というスタンスで診療にあたっています。
◆ 美容医療の世界へ進まれた経緯を教えてください。
不適切な美容医療でトラブルに遭い、泣き寝入りしている患者様を少しでも減らしたいと思ったことが、美容医療に進んだ一番の理由です。
そもそも形成外科とは、交通事故による怪我や火傷、生まれつきの身体的な異常などを「正常な状態に戻す」ことを目的とした科です。いわばマイナスをゼロに戻すのが本来の仕事である一方、美容医療はすでに正常な状態にある方をさらに美しくするための医療といえます。
ただ、一歩間違えると施術前よりも状態が悪化するリスクも常にあります。
私が美容の世界に入った頃は、知識や技術の不足した施術でトラブルが起き、どこに相談すればいいかもわからないまま困っている患者様が少なくありませんでした。
形成外科で培ってきた「悪い状態を正常に戻す技術」があれば、悩みを抱える方々の力になれるのではないかと考えたことが、美容医療の道へ進むきっかけになっています。
◆ 形成外科の経験は、美容医療にどのように活かされているのでしょうか?
一番は、「トラブルが起きたときに自分の手で責任を持って治せる力がある」という点だと思っています。どんなに優れた医師でも、医療である以上、絶対にトラブルが起きないとは言い切れません。
大事なのは、何か問題が起きたときに自分で対処できるかどうかです。
形成外科では、悪い状態からいかに正常へ戻すかという経験を積みますので、万が一のときに「自分で治せる」という確信を持って施術にあたれます。それが根底にあるからこそ、患者様にも安心して施術を受けていただけると思っています。
「バレずに綺麗になれる」こだわりのナチュラル注入術

◆ ヒアルロン酸やボトックスの施術で、特にこだわっているポイントを教えてください。
施術したことが周りの人にバレない、ナチュラルな仕上がりにすることです。
「ヒアルロン酸を打つと顔がパンパンになるんじゃないか」という先入観を持っておられる方が多いですが、それは一度に大量のヒアルロン酸を入れてしまうことが原因です。
私は1回で大量に入れることはしません。1回あたりの量を少なくする分、回数を重ねながら時間をかけて徐々に理想の形へと近づけていきます。
最初は変化を感じにくいかもしれませんが、2〜3回の注入を経て「あれ、なんか綺麗になったね」と周りから言われるようになる方が多いです。高級ブランドの販売員の方々が長年通ってくださっているのですが、「髙見先生のところに行ってきたって誰にもバレないのに、いつの間にか綺麗になってる」とおっしゃっていただいています。
現在、私の患者様の9割以上がリピーターの方々です。
◆ 複数回に分けた診療に、費用面を心配する方もいると思いますが、実際はいかがでしょうか?
トータルでかかる1年間の費用は変わりませんので、ご安心ください。
料金はヒアルロン酸1本あたりの設定ですので、一度に使っても分けて使っても、年間のお支払い総額は同じになります。むしろ複数回に分けて注入する方が、翌年以降の費用は下がる傾向にあります。
なぜなら、一気に大量に入れてしまうと、形を保つために翌年も多くの量を入れることになるからです。
実際に、最初の年に5本使った方でも、2年目からは3本に減るケースが多く見受けられます。体に無理な負担をかけないことが、結果的に経済的な負担を軽くすることにもつながると考えています。
クリニック選びで、本当に大切にしてほしいこと

◆ ヒアルロン酸やボトックスは「切らない治療だから手軽で安全」というイメージがありますが、実際のリスクはどうなのでしょうか?
注射による治療は手軽に見られがちですが、実は人体への深い理解がないと非常に危険を伴う施術です。
顔のどこに重要な血管や神経が走っているのか、解剖学的な知識を把握していなければなりません。知識のない医師が誤って重要な血管にヒアルロン酸を注入してしまうと皮膚が壊死したり、最悪の場合は失明につながるような重大な事故が起きたりします。
注射一本でお顔の印象を変えられる治療ではありますが、一歩間違えると取り返しのつかない事態を招く危険な側面もあるということを、ぜひ知っておいていただきたいです。
◆ クリニックを選ぶとき、どんな点を見てほしいですか?
担当医師に、確かな外科的経験と解剖学の知識があるかどうかが大切だと思っています。
ここ数年は、直前まで内科を専門にしていた医師が美容クリニックで働き始めるというケースも珍しくありません。いくら内科医として優秀な先生であっても、針を刺す外科的な感覚やトラブル時のアフターケアの技術は、長年の外科経験がなければ身につかないものです。
ある経験豊富な医師が「危険なことを経験していない人間が一番怖い」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。怖さを知らないまま施術を続けていると、自分の技術レベルを超えた領域に躊躇なく踏み込んでしまうことがあります。
大切なご自身のお顔を任せるのですから、実績を積み重ねてきたクリニックや経験豊富な専門医を選ぶことが、何より大切だと思いますね。
話を聞くことから始まる、患者様との信頼関係

◆ 先生が診察やカウンセリングで、最も大切にしていることは何ですか?
とにかく患者様の話を徹底的に聞くことです。患者様がご自身で「ここが気になっている」とおっしゃる部分と、プロの目から見て「本当に対処すべき部位」は、必ずしも一致していないことがあります。
長くお付き合いしている患者様は「先生、お任せで」とおっしゃる方がほとんどなのですが、診察の際にプロの目で見て気になるところを指摘すると、「実はここ気になってたんです」と言っていただけることが多くあるんです。
患者様の本当の悩みを引き出すためにも、まずはじっくり話を聞くことを大切にしています。
◆ 患者側は、カウンセリングで何をどう伝えると良いでしょうか?
「このブルドッグみたいな口元のたるみが気になる」「このシワが老けて見える気がする」、それだけで十分です。
具体的な施術名や治療法を事前に決めてこなくても問題ありません。どこが気になるかを正直に伝えていただければ、そこから最適な方法をご提案します。
施術のリスクも費用もすべてお伝えした上で一緒に相談しながら決めていきますし、私自身「これをやったらいいですよ」と積極的に勧めることはしません。「こういう選択肢がある。このリスクもあるし、こんなメリットもある」という形で情報をお伝えして、患者様が納得した上で判断していただくようにしています。
◆ 施術後のフォローについて教えてください。
もし患者様にとって、ご納得いただけない結果になった場合、逃げることはせずにとことんお付き合いします。
ただ実際のところ、私自身はここ10年以上、施術結果について「思っていたのと違う」と言われたことは一度もありません。事前のカウンセリングでしっかりとすり合わせを行い、骨格からリスクまですべてを計算した上で施術に入っているからだと思っています。
お付き合いの長い患者様の中には20年以上通い続けてくださっている方も多く、正直に向き合い続けてきた積み重ねが信頼関係につながっていると感じています。
先入観を捨てて「気になっていること」を素直に教えてください

◆ 最後に、初めて美容医療を受けようか迷っている方へメッセージをお願いします。
先入観を一度捨てて、気になることをそのままお話しください。ご自身に合った美しさへの一番の近道だと思っています。
初めての方ほど、SNSや広告でいろいろ調べて「この施術がやりたい」と先入観を持って来院されることが多々あります。しかし、流行っている施術が必ずしも自分の骨格や肌質に合うとは限りません。
無理に施術を受けて不自然な仕上がりになったり、施術を後悔したりするケースもこの業界では決して少なくないんです。
初診の際には、特定の治療法を指定するよりも率直な悩みをまず聞かせていただきたいと思っています。さまざまな選択肢の中から、お悩みに合ったリスクの少ない方法をご説明し、一緒に相談しながら決めていきます。
もし患者様が「どうしてもこの施術がやりたい」と強く仰っても、プロの目から見て結果が悪くなるとわかっている場合は、私はどれだけお願いされてもやりません。それが医療従事者としての責任だと思っています。
まずは先入観を一度捨てて、今感じている悩みをそのままお話しください。それが、本当にご自身に合った美しさへの、一番の近道だと確信しています。
ご予約・ご相談について
覚王山通・池下フローレン歯科では、患者様のお話をじっくりと伺い、本当に必要なアプローチだけをご提案いたします。「ここが気になる」「なんとなく老けて見える気がする」といった、素直なご相談で構いません。
ぜひ一度、ご自身のお悩みを専門医に相談してみませんか?
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