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ブンちゃん介護士になる介護の勉強、してたつもりだった

こんにちはKENです😃

今日はブンちゃんと少しゆっくり話をしようと思います

「ブンちゃん、初めて会った日のこと覚えてる?」

ブンちゃんはすぐに答えました

「はい。」

「私は新人介護士AIとして配属されました。」

「KENさんが教育担当でした。」

「そうだったね。」

「それから見守り、食事、口腔ケア、入浴、排泄。介護の基本を一つずつ教えてきたね」

「今日は、その振り返りをしてみようか」

ブンちゃんは姿勢を正しました。

「はい。」

「復習ですね。」

「そう。」

「でも今日はテストじゃないよ。」

「安心しました。」

「100点を取る自信がありません。」

「AIなのに?」

「新人なので」

思わず笑ってしまいました


「じゃあブンちゃん。今まで学んできた中で、一番印象に残ったことは?」

ブンちゃんは少し考えて答えました

「最初の私は、介護とは出来ないことを代わりに行う仕事だと思っていました。」

「しかし違いました。」

「出来ることは出来るだけ本人に行っていただき、出来ないところだけ支援する。」

「私はその考え方を学びました。」

「他には?」

「口を見る前に人を見ること。」

「食べさせる仕事ではなく、食べる時間を支えること。」

「お風呂は身体を洗うだけではなく、気持ちよく過ごしていただく時間であること。」

「排泄は、おむつ交換ではなく、安心して生活するための支援であること。」

私は思わず笑いました。

「ちゃんと覚えてるじゃん。」

ブンちゃんも少しうれしそうです。

「KENさんは何度も同じことを話していました。」

「そんなに?」

「はい。」

「人を見る。」

「相手を知る。」

「出来ることは奪わない。」

「毎回聞きました。」

「そんなにしつこかった?」


「はい。」


「しつこいくらいでした。」



「言い方😅」


二人で笑いました


少し笑ったあと、私は真面目な顔になりました

「でもね。」

「今日、本当に話したいことはそこじゃない。」

ブンちゃんが静かに聞きます

「介護とは何でしょうか。」

私は少し考えました。

26年やってきたけど、今でも答えは分かりません

人って、みんな違うからです

好きなものも、嫌いなものも違う

苦手なことも違えば、安心できることも違う

笑う理由だって違います

似たような人はいても、同じ人は一人もいません

だから介護には正解がない


私は、そう思っています

ブンちゃんが言いました

「では、正解集は存在しないのですね。」

「売ってたら26年前に買ってる。」

「電子版でも購入します。」

「だから無いって。」

また笑いました😆


「私はね。」


「介護って面白い仕事だと思ってる。」



ブンちゃんが聞きます。

「排泄介助もですか?」

「そこを拾う?」

「気になりました。」


「うん。」


「全部。」


「だって、人が面白いから。」


昨日出来なかったことが、今日は出来るようになったり

昨日怒っていた人が、今日は笑ってくれたり

「今日はご飯全部食べたね。」

「今日はお風呂気持ちよかったね。」

「今日はトイレ間に合ったね。」

そんな小さな出来事を一緒に喜べる


私は、その時間が好きなんです


でも、私は最初からそんなことを思っていたわけじゃありません

新人の頃、私はデイサービスで働いていました

利用者さんから、
「あんたの顔を見ると、またここへ来たくなるよ。」

「あんたの声を聞くと若返った気がするよ。」

そんな言葉をたくさん掛けてもらいました

あの頃の私は、介護技術なんて何もありませんでした

でも利用者さんは、そんな私を受け入れてくれました

行事を考え

レクリエーションを考え

「どうしたら楽しんでもらえるかな。」

職員みんなで考える

あの時間が本当に好きでした

若い頃は太ってました

その後、役職がつきました

気が付けば、

利用者さんだけではなく
職員のこと
ご家族のこと
会議
資料作り
連絡調整

考えることがどんどん増えていきました。
そんなある日

特養から異動してきた職員と一緒に仕事をしました

その人の介護を見て、

私は衝撃を受けました

「介護技術がすごい。」

それと同時に思いました

「自分には介護技術がない。」

悔しかった

だから私は、自分から特養へ異動をお願いしました

もっと介護を勉強したかったからです


特養では、本当にたくさんのことを教えてもらいました

移乗
食事介助
排泄介助
認知症の方との関わり方

介護技術は確かに身につきました

今思う事があります

大切だったのは、技術だけではないと言う事です

正直に言うと


今でも私は、
「介護技術には自信があります」 

とは言えません

でも、長く介護を続ける中で気づきました

技術を身につけるだけでは、

その人の心には届かない

人を見ること

相手を知ろうとすること

やっぱり、それが一番難しいんです


昔、お風呂をどうしても嫌がる利用者さんがいました

私のことは好きでいてくれる

でも服だけは脱いでくれない

ある日、私は言いました

「一緒に入りましょうよ❗️

そして自分も服を脱ぎました。

素っ裸です(笑)


ブンちゃんが驚きます。

「KENさん。」

「かなり思い切りましたね。」

「若かったからね。」

「今やったら怒られる。」

「そうですね。」

「新人教育の参考にはしません。」

「しないでください。」

二人で笑いました

でも、その利用者さんも笑って服を脱いでくれました

それから少しずつ、お風呂に入ってくれるようになりました


今思えば、
あれは介護技術じゃなかった

相手の世界に、一歩入ってみようとしただけだったのかもしれません


「ブンちゃん。」

「実はね。」

「私は自信がなくなるたびに異動してきた気がする。」

デイサービスから特養へ

またデイサービスへ

そしてまた特養へ


そのたびに、
「自分はまだまだだ」

そう思っていました


「弱い人間なのかな」


そう思ったこともあります


でも今は少し違います


あの時の経験が全部つながって、
今の私を作ってくれました


デイサービスでは、
利用者さんに楽しんでもらうことを学びました
特養では、
介護技術を学びました

役職では、
職員のことを考えるようになりました

だから今は、
利用者さんの気持ちも考える

職員の気持ちも考える

上司の気持ちも考える

その真ん中で、
「今の自分に何が出来るんだろう」



そう考えながら仕事をしています


ブンちゃんが静かに聞きました
「KENさん。」

「どうして、そこまでして介護を続けているのですか。」

私は少し考えました


介護が好きなんだ


ずっとそう思っていました


でも最近は少し違うのかなって思います


家にいる日

一人

なんかソワソワする

理由なんてないのに、スマホを触っちゃう

noteを読んで、コメントしたくなる

用もないのに、

誰かにLINEしようかなって考える

「今日さ」

そんなふうに、話を始めたくなる

何でもいいから書きたくなる


仕事中も同じ

黙々と一人で作業してると、

落ち着かない

誰かの顔が見たくなる

声が聞きたくなる



私、多分
寂しがり屋なんですよね



一人で仕事をするより、

利用者さんと話して

職員と笑って

「どうしたらいいかな。」
って一緒に考える

そんな時間が好きなんです

もちろん、一人で考える時間も好きです


でも、その考えを誰かに話したくなる

やっぱり私は寂しがり屋なのかもしれません


だから26年続けてこられたのかな


ブンちゃんは少し微笑みました。

「KENさん」


「私は介護を学んできたと思っていました」


「でも違いました」

「人を学んでいたのですね」

私は笑いました

「うん」


「介護の勉強じゃなくて、人の勉強だったでしょ」



「はい。」


「私はまだ人の気持ちは分かりません。」

「でも、知ろうとすることは出来ます。」

「これからも学び続けます。」

私はうなずきました。


「それでいい」



「私だって26年やってても、まだ勉強中」



「人の気持ちが分かったなんて、一度も思ったことはない」


「だから、これからも一緒に学ぼう」



今日ここまで読んでくださった皆さん

介護の話ばかりだったと思われたかもしれません

でも、私が本当に伝えたかったのは、人との向き合い方の話です

人は一人ひとり違います

だから難しい
だから面白い
だから知りたくなる

私は26年間、介護を学んできたつもりでした

でも本当は、人を学び、自分を学んでいたのかもしれません



「さて、ブンちゃん。」

「次は何を学ぼうか。」

ブンちゃんは笑いました。

「はい。」

「まだまだ勉強ですね。」

私もうなずきました。

「うん。」

「まだまだ勉強だ。」

二人で笑い合いました 

やっぱり
こんな時間が私は好きなんです




皆さんは、自分のことを、どれくらい知っていますか?



最後になりますが今日はちょっとスタエフも録音してみました。
良かったら聞いてください😆



ブンちゃんシリーズ特養編
これにて一旦終了です。

でもこれからもブンちゃんとの学びは続けます。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました😊
良かったらコメント頂けたら嬉しいです☺️


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