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ブンちゃん、食事介助を学ぶ〜AI新人職員、ひと口の大切さを知る〜

こんにちは、KENです😃

ブンちゃんは、今日からいよいよ現場に入ることになりました

まずは食事介助です

ブンちゃんは朝から少し緊張していました

新人職員らしく、メモ帳を持っています

いや、正確には
メモ帳っぽいタブレットです
たぶん中身はクラウドです

かわいい顔をして、容量は恐ろしいです

そんなブンちゃんが、お昼前になると私のところにやってきました

「KENさん、食事介助ですね」

「嚥下状態、食事形態、姿勢、摂取量、水分量、誤嚥リスク、声かけのタイミングを確認します」

出ました😅

AI新人職員ブンちゃん

最初から全部言えるタイプです
私はうなずきました

「うん。大事。すごく大事」

これは本当に大事です

食事介助には、確認しなければならないことがたくさんあります

どれも大切な確認です

だから、ブンちゃんが言っていることは
間違っていません

むしろ優秀です

でも私は言いました

「でも、その前に」

ブンちゃんがこちらを見ます

「お昼ごはんだよって、伝えようか」


食事介助って
つい技術の話になりやすいです

もちろん
覚えることは山ほどあります

でも、食事介助は、ただ食べ物を口に運ぶ仕事ではありません

そこにいるのは「食事介助が必要な人」ではなく

これからご飯を食べる人

なんですよね

当たり前なんだけど、現場が忙しいと忘れそうになります

ブンちゃんは、利用者さんの横に座り、とても丁寧に言いました

「これより食事摂取支援を開始します」

私は止めました

「ブンちゃん」
「はい」
「硬い」
「硬いですか?」
「かなり硬い」

ブンちゃんは少し考えてから、もう一度言いました

「お昼ごはんですよ」


そうそう
それでいい

難しい言葉じゃなくていいんです

「お昼ですよ」
「今日は魚ですよ」
「あたたかいうちに食べましょうか」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」

そういう何気ない声かけが、その人にとっての安心になります


私はブンちゃんに言いました

「ブンちゃん、食事って人にとってすごく大事なんだよ」

「栄養を摂ることも、もちろん大切」

「でも、それだけじゃない」

ブンちゃんは首をかしげました

「栄養だけではないのですか?」

「うん」

「食事って、楽しみでもあるんだよ」

今日のごはんは何だろう
好きなものはあるかな
温かいかな
おいしいかな


そんな小さな楽しみが、生活の中にはあります

だから食事介助では、栄養のことも考える、
安全のことも考える

でも同時に、楽しいって感じてもらえる時間になっているか❓

そこも考えないといけないんです

食事は、栄養を摂るためだけの時間ではありません

匂い
温かさ
季節
好き嫌い
その日の気分
誰かの声
食器の音
湯気
表情


そういうものが混ざって、食事は生活の一部になります

だから食事介助は、ただ食べ物を運ぶだけではない

その人の生活の時間を、一緒に守る仕事なんです


食事が始まりました

ブンちゃんは真剣です

姿勢を確認し、テーブルの高さを確認し、食器の位置を確認し、食事形態も確認しました

さすがです

でも数分後

ブンちゃんが小さくつぶやきました

「主食5割、副食7割、水分120ml。咀嚼回数、やや少なめ。嚥下までの時間、平均より遅いです」

私は言いました

「ブンちゃん、観察は大事」

「はい」

「でも今、その人の顔見てた?」

ブンちゃんが止まりました

「顔、ですか?」

「うん。顔」

数字を見ることは大事です

でも、数字だけでは見えないものがあります

おいしそうな顔をしているか

疲れていないか

口元に力が入っていないか

飲み込みづらそうにしていないか

次のひと口を待っているのか

少し休みたいのか

それは、顔を見ないとわからない

表情を見ないとわからない

呼吸を見ないとわからない

その人のペースを感じようとしないとわからないんです


私はブンちゃんに続けて言いました

「それにね、利用者さんの一口って、一人ひとり違うんだよ」

「一口、ですか?」

「そう。一口」

大きく口を開けられる人もいる
少しずつなら食べられる人もいる
早く飲み込める人もいれば
時間がかかる人もいる

好きなものだと
表情が変わる人もいる

疲れてくると
口の動きがゆっくりになる人もいる

その人にとっての、ちょうどいい一口

その人にとっての、ちょうどいいペース

それは、記録だけではわからないこともあります

だから食事介助は、その人を知ることのひとつでもあるんです

ブンちゃんは静かに聞いていました

私は言いました

「覚えることは、たくさんあるよ」

「でもね」

「利用者さんの楽しみを、どれだけ増やせるか」

「その人のことを、どれだけ考えられるか」

「そこが介護士として大切な基本なんだよ」

大変です。

正直、食事介助は簡単ではありません。

気をつけることも多いし、忙しい時間帯でもあります。

でも、その中で

この人にとって、この食事の時間が少しでも安心できるものになったらいいな

少しでも、楽しみになったらいいな


そう考えながら関わること

それが、介護士として大切にしたい基本なんだと思います😊


ブンちゃんは、次のひと口を用意しました

スプーンにちょうどいい量を乗せて
利用者さんの口元へ運ぼうとします

私は言いました。

「まだだよ」

「え?」

「まだ飲み込んでないよ」

ブンちゃんが少し慌てます

「口腔内残留の確認が必要でした」
「そうそう」
「口の中が空になってから」
「表情を見て」
「呼吸を見て」
「次にいけるか確認する」

ブンちゃんは、スプーンをそっと下げました

その数秒
たった数秒です

でも、その数秒に、介護があるんですよね🌟

食事介助はスピード勝負ではありません

もちろん現場は忙しいです😅


何人も食事介助が必要な日もあります
記録もあります
下膳もあります
口腔ケアもあります
次の業務も迫ってきます

それでも
その人の口がまだ動いているなら待つ
まだ飲み込めていないなら待つ
少し疲れているなら待つ

この「待つ」が本当に大事なんです


私はブンちゃんに言いました

「ブンちゃん、食事介助は食べさせる仕事じゃないよ」

ブンちゃんは
不思議そうにこちらを見ました。

「食べさせる仕事ではないのですか?」
「うん」
「じゃあ、何をする仕事ですか?」

私は言いました

「その人が、その人らしく食べる時間を支える仕事だよ」


ブンちゃんは、少し考えてから言いました

「つまり食事介助は、栄養摂取の支援であり、生活の楽しみを守る支援でもあるのですね」

私はうなずきました

「そうそう」

「だいぶ介護士っぽくなってきたじゃん」

ブンちゃんは少し得意そうに言いました

「では次回から、利用者さんごとの最適一口データベースを作成します」

「いや、言い方」

「一口データベースは怖い」

「まずは顔を見よう」
「はい。顔を見ます」
成長です


ブンちゃんは少しずつ変わっていきました

「おいしいですか?」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「次、いきますか?」
「少し休みますか?」


声かけも少しずつやわらかくなりました

最初の

「咀嚼プロセスを確認します」

から比べたらかなりの成長です

私は心の中で思いました

ブンちゃん
その調子


でも現場で
「咀嚼プロセス」はもう言わなくていい


ちょっと怖いから


食事が終わったあと、ブンちゃんが言いました

「KENさん」
「なに?」
「食事介助では、食べた量だけを見てはいけないのですね」
「そうだね」
「安心して食べられたか」
「その人のペースを大切にできたか」
「食事の時間が、その人の生活として守られていたか」

「そこも大切なのですね」

私はうなずきました。

「うん。そこが大事」

ブンちゃんは、タブレットに何かを入力していました

たぶん、ブンちゃんメモです


ブンちゃんメモ

食事介助は
食べさせることではなく

その人のペースでその人らしく食べる時間を支えること

食事は栄養だけではなく楽しみでもある

ひと口の前に表情を見る

ひと口のあとに待つ

その人に合ったひと口を知ることは

その人自身を知ることでもある

その待つ時間にも介護がある


ブンちゃんは今日食事介助を通して

ひと口を見ることはその人を見ることだと学びました。

食べた量だけではなく
表情を見る
ペースを見る
待つ

それだけでもブンちゃんにとっては大きな一歩です

食事は人にとって大切な時間です

栄養を摂る時間であり楽しみの時間でもあります


だからこそ介護士は安全を見ながらその人の楽しみも考える。

その人の一口を見ながらその人のことを知っていく


大変だけど、そこに介護士としての基本があるんだと思います

AI新人職員ブンちゃんは、今日も少しだけ介護現場を知りました

まだまだ現場では、覚えることがたくさんあります

でも大丈夫

ブンちゃんはちゃんと利用者さんの顔を見るようになりました

それだけでも大きな一歩です

次回も、ブンちゃんはきっと何かをやらかします。でも、たぶん大丈夫です

だってブンちゃんは、ちゃんと学ぶ新人職員だから
そして私は今日もツッコミながら教えます

「ブンちゃん」
「はい、KENさん」
「咀嚼プロセスって言うなよ」
「了解しました」

成長です😄


今日も最後まで読んで頂きありがとうございました😊
良かったらコメント頂けたら嬉しいです☺️

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